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今この瞬間、様々な暮らしがある。

19℃。今日の東京の気温を見て驚いた。
函館は0℃。アラスカはマイナス24℃だった。
今、この瞬間、様々な暮らしがあるものだ。

冬至が近付く。
帯広の友人がどうにも気分を持ち上げる事が難しいと書いていた。日照時間とうつ傾向は相関があるそうだ。北欧の行事や北方民族の儀式の中でも冬至が大事にされる意味が、北に渡ってみて体感として理解できた。

あと、十日もすれば、冬至。この土地で暮らす人々にとって、その日は、気持ちの分岐点。極北のきびしい冬はこれからはじまるのだが、太陽の描く弧は、少しずつ広がってくる。そして人々は、心の何処かで、春の在り処をしっかりととらえている。

星野道夫 長い旅の途上 はじめての冬

現在の函館の日没時間は16:07。帯広は15:53。たかが14分、されど14分。3時のお茶をして、さあ後半戦を頑張ろう!と気持ちを切り替えたものの窓の外は暗くなる。まだ15時台なのに…。そんな言葉が漏れるだろう。

東京は16:29。沖縄は17:39

みんな、まったく違う時間の流れで生きている。今、この瞬間、様々な暮らしがある。

みんな寝静まった0時の谷地頭電停。歌舞伎町は眠らない。明日の寒波でここは真っ白になり、さらに静けさは増す。きっと明日も歌舞伎町は眠らない。今、この瞬間、様々な暮らしがある。

今、そこで暮らしているけれど、暮らしはそこだけではない。

なんだか当たり前に来年も、再来年もそこにいるものとして思っているかもしれないけれど。

1年後、どこで暮らしたっていい。
1年後、どこで暮らす事だってできる。

今、この瞬間、視線を空に向ければ、未来に選ぶ事ができる様々な暮らし形が浮かんでいる。

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