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【モヤカラ♪ vol.47】言語化力を上げるヒント

生まれてすぐの人間は、ほぼ右脳で行動するのだそうです。赤ちゃんって不愉快なことがあれば泣いて、うれしいことがあれば笑いますよね。

そこから左脳が発達し始める3歳くらいになると言葉を発して、論理的な思考もできるようになっていくのだとか。

・文字を覚えるのは右脳
・文字を並べて意味をつくり出すのは左脳

の仕事なんですね。

でも、大人になって「仕事」をするようになると、ほとんどの時間を「左脳=論理中心」で過ごしているような気がしませんか?

なので「言語化する力を鍛えたい」と思ったとき、おそらく「論理力」や「語彙力」を鍛えようと考えたり、「観察力」や「思考力」を深めるトレーニングしようとしたりするのではないでしょうか。

第47回「モヤモヤをカラッと♪(モヤカラ♪)」のゲスト・森川さんは、なかなか言葉として表現することができなくて、もどかしい思いをすることが多いそう。

森川さんは、7つの習慣セルフコーチング講座だけでなく、「7つの習慣J®」など、子ども向けの講座も担当されているので、「相手の目線に合わせた表現」はお得意なのでは?と思っていました。

「講座ではできるんだけど、仕事で新しいことにトライしたいときなど、うまく説明できないんですよね。頭の中の映像をプロジェクターで映せればいいんですが」

おぉー! AIやコンピュータ技術が進化していけば、いつかそんな日も訪れるのかも。

でも、困っているのは「いま」なんです。笑

不思議な現象だなと感じたのは、「頭の中の映像をプロジェクターで映したい」と仰りつつ、「絵に描く」ことは難しいという点です。

『7つの習慣』には、「エトス・パトス・ロゴス」というギリシャ哲学を貫くワードが紹介されています。

エトス:個人の信頼性
パトス:感情、気持ち
ロゴス:論理

この、順番が大事なのだとか。

エトス、パトス、ロゴス。この順番に注意してほしい。(中略)自分の考えを相手に伝えようとするとき、ほとんどの人は真っ先にロゴスに飛びつき、左脳を使っていきなり理屈で攻めようとする。エトスとパトスには見向きもせずに、自分の論理がいかに正しいかを述べ立てるのである。

『完訳版 7つの習慣』

そう、先に紹介した「言語化力UP」の方法そのものですよね。でも、大切なのは、相手との信頼残高であり、相手に合わせたコミュニケーションをとれること。その後に、筋道立てて表現するプレゼンテーションとなります。

むらけんさん(@muraken7habits)も、ミッション・ステートメントを書く前に、達成した瞬間を映像化して思い浮かべるようにしているそうです。

つまり、「第一の創造=知的創造」が不十分だと、言語化というアウトプットはピンボケになってしまう

赤ちゃんのころと同じです。

・文字を覚えるのは右脳
・文字を並べて意味をつくり出すのは左脳

言語化力を磨くには、まずはどれだけ精彩に、その情景を描けるかなのかもしれません。

「一日のゴールをもっと明確に思い描いて言葉にしてみます!」

森川さんの「明日からできる小さな小さな一歩=チョコッと7」を支えてくれそうな本を、みなさんにもご紹介しますね。

まずは細谷功さんの『具体と抽象』です。

この本、とてもいい本で、まさに「世界が変わって見える」のですが、やっぱりもう少し行動が「具体的」なほうがいいな……という気もします。笑

そこでわたしが新人研修で使っていたのは、梅田悟司さんの『「言葉にできる」は武器になる。』です。

どちらも名著なので、気になる方はぜひ!

わたしたちは日々、言葉を使って生活しています。自分の想いをもっとピッタリとした言葉で表現できたらいいのにと、100万回は考えた気がします。

一方で、「言葉は諸刃の剣」とも言われます。

相手がどのようなパラダイムを持っているのかを知り、そして自分のパラダイムに偏りはないかを疑うことも必要です。

けっきょく人は、自分が想っていることしか言葉にできないのだから。


「パラダイムシフト=パラダイムを自覚して、世界の見え方が変わる」と、自分の世界が広がります。

「モヤカラ♪」シーズン2は、ゲストのお悩みをうかがい、問題の根っこにあるパラダイムを一緒に考えることで、明日のワクワクにつながるヒントをお伝えしています。

森川さんのお話は、こちらから聴くことができます。言葉を磨くって、どういうことなんだろうという悩みをお持ちの方は、ぜひ!

「7つの習慣セルフコーチング」の公式サイトはこちら。

「モヤカラ♪」過去の放送はマガジンにまとめています。


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