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日々の言葉 #90『人生論ノート』

今日の言葉は、三木清さんの『人生論ノート』から。

1897年生まれの三木清さん。ドイツとフランスで哲学を学び、岩波新書の立ち上げにも関わったという、日本を代表する哲学者です。

『人生論ノート』は1941年が初版。いまでは新潮文庫や角川ソフィア文庫で読むことができます。

いかに生きるか?

幸福とはなにか?

孤独とはなにか?

そんな哲学的な問いがつまった本にも、「習慣」に関する項があるんですよ。

「習慣こそ情念を支配し得るものである」

「どのような天才も習慣によるのでなければ何事も成就し得ない」

などなど、『7つの習慣』にも通じる思索にハッとします。

「習慣は我々に最も手近なもの、我々の力のうちにある手段である」

三木清さんは「習慣」を、自分を規定するパワーを持つものとしてとらえていたようです。

『7つの習慣』もやはり、習慣を、自分を律するパワーととらえています。

一回限りのまぐれ当たりではなく、長期的・継続的に、得たい結果を出し続けられるようになるために。これには「高い人格」が不可欠で、そのための行動をまとめたものが、7つの「習慣」なのです。

わたしは30代のころに、ずっとやりたかった仕事から離れる決心をしました。

理由は、パワハラです。

それ以来、夢や目標を持つことを怖れるようになっていました。

どうせ、叶わない。

そんなあきらめと共に、目標を持とうとすると、過去の痛みが蘇ってきてしまうのです。

また同じことが起こるのではないか。

この考えが重しとなっていたのでした。

だって、夢でご飯は食べられないじゃないですか…!?

そんなスレたオトナになってしまったのですけれど。仕事で研修を担当するようになって、学ぶことの楽しさを再確認することができたんですよね。そうすると、自然と心に浮かんできちゃうんです。

これやりたい。あれやりたい。

でも、目標を持つのは怖い。だから、決して口にしない。まだまだ頑なな心は解けていませんでした。

そんなころに受講したのが、「7つの習慣セルフコーチング」です。めちゃくちゃガラッとスッキリと考えが変わりました。

まさに、パラダイムシフトが起きたのです。

そこで「コミュニケーションの“つらい”をなくす」ことをミッションとしてハッキリと掲げ(これ、めっちゃ勇気がいりました)、自分にできることをやっていこうと思えるようになりました。

まだまだ道半ばだけど、いまはこうして自分の学びを発信しながら、理解を深めることを「習慣化」しています。わたしにとって『7つの習慣』は、自分を律するものでありつつ、勇気づけてくれる本でもあるから。

「習慣を自由になし得る者は人生において多くのことを為し得る」

三木清さんはこう言っていますが、わたしは「多く」なくていいの。自分のミッションに忠実に生きたいと思います。

もしもすべての財産を取り上げられてしまったら。手元に残るものはなんですか?

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「なぜ」が人生を深くする。
毎日、小さな問いを発信しています。
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TCS認定コーチ・7つの習慣セルフコーチング認定コーチのしんちゃんです。
コーチングに興味ある!という方は、こちらのnoteもご覧ください。


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