【モヤカラ♪ vol.48】理解したいから理解する親子対話の秘訣とは
7つの習慣セルフコーチング講座をお届けするとき、時々する質問があります。
「『7つの習慣』を読んでくれー!と思う人はいますか?」
この質問をすると、だいたいの方が笑顔で「はい」とお答えになります。自分がいいと思うものを勧めたいという気持ちもあると思うのですが、実はこの態度こそが「共依存(=両者が過剰に依存し合い、関係性に囚われている状態)」と、コヴィー博士は語っています。
『7つの習慣』を読ませたいと思う背景には、
・あの人に変わってほしい
・あの人が変わらないかぎり、状況はよくならない
といった気持ちがあるのではないでしょうか。
そうです。思わず「ええっ!?」とのけぞりそうなブーメランが返ってくるのです……。
『7つの習慣』は、「インサイド・アウト=自分から変化する」という原則に貫かれています。
だから、あの人が『7つの習慣』を読んで変わってくれたら、今よりもっとよくなるのにという考えは、原則とズレているんですよね。気持ちはめっちゃ分かるんですが、これが現実。
実は、第48回「モヤモヤをカラッと♪(モヤカラ♪)」のゲスト・けたっちさん(@ketta66)も、そんな目論見を抱えておられたのです。
昨年10月に「モヤカラ♪」にご出演いただいた際、「支援した学費を返済すると言っていたのに、息子にLINEを送っても既読スルーされてしまう」というモヤモヤを打ち明けてもらいました。
あれから半年。残り10万円をようやく切ったというのに、またしても滞りだした返済。そしてさらにお金のかかりそうなことを予定しているらしい……。
「仲良しというより、ずっと姉弟みたいな関係で、本気が伝わってなかったのかも」と語る、けたっちさん。
息子さんは常に『7つの習慣』を持ち歩いているそうで、だったら返済に効果的になりそうな一文に線を引いておこうかな……。そんなことも計画していたそうです。
いや~、相変わらず発想がおもしろいです!!
でも、息子さんには息子さんの考えがあったらしいことが判明しました。
前回の配信で、むらけんさん(@muraken7habits)が紹介してくれた細谷功さんの『具体と抽象』という本は、息子さんが非常に感銘を受け、お母さんが理解しやすいようにと、まとめまで作ってくれたのだとか。
「でも、全然分からなかったんですけど。よく考えたら同じことしてますね。やっぱりわたしに似ているのかもしれないですね。笑」
お互いに理解したい、理解してほしいと思うからこそ、その想いを本に託そうとしていたのかもしれません。
でも、「この本を読んで、あなたが変わって!」という姿勢は、原則とはズレてしまいます。
そこで、けたっちさんに「明日からできる小さな小さな一歩=チョコッと7」を考えていただきました。
「今は年に2回くらいしか会えないので、とにかく話を聴くことを優先してみます。『具体と抽象』の本をもう一回教えて、って言ってみようかな」
もし息子さんからのお金が全額戻ってきたら、バリ旅行に行きたいと語っていた、けたっちさん。残額にプラスしてもらって、親子で旅行なんてのもいいですね。
ぜひ、『7つの習慣』と『具体と抽象』を持参して、ふたりで思う存分、語り明かしていただければと思います!
うまくいかない状況があるとき、
・あの人に変わってほしい
・あの人が変わらないかぎり、状況はよくならない
と考えてしまいがちではないでしょうか。でも、変化は「インサイド・アウト(=自分から始め、自分から変わることで、人間関係、組織に影響を与えることができる)」のアプローチから始まります。
まずは自分ができることを「チョコッと7」として考えてみませんか。
現実を見るパラダイムが変わるかもしれませんよ。
「パラダイムシフト=パラダイムを自覚して、世界の見え方が変わる」と、自分の世界が広がります。
「モヤカラ♪」シーズン2は、ゲストのお悩みをうかがい、問題の根っこにあるパラダイムを一緒に考えることで、明日のワクワクにつながるヒントをお伝えしています。
けたっちさんのお話は、こちらから聴くことができます。親子の関係はもちろん、職場で、友人との関係の中で、「あの人がこうなってくれたらいいのに」と感じたことがある方は、ぜひ聴いてみてください!
「7つの習慣セルフコーチング」の公式サイトはこちら。
「モヤカラ♪」過去の放送はマガジンにまとめています。
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