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世界の名画紹介(0004)- Vincent van Gogh ”Roses" (1890)

#0004 - ”Roses" (1890)

★世界の名画の中から、お気に入りの作品を順次紹介していきます。(「お気に入り」なので、名画ではあるけれども有名とは限りません。娘の幼稚園の時の作品なんかも登場するかも。)

著作権をクリアしている作品だけを紹介していきますので、様々な加工を行ってオリジナルの商材(絵葉書、フォトカード、Tシャツ、スマホ待受、額装用など)に利用できます。

【画家名】
フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ
Vincent Willem van Gogh

【生誕年 - 生没年】
1853年3月30日 - 1890年7月29日

【国籍】
オランダ

【所蔵】
メトロポリタン美術館:アメリカ・ニューヨーク

【寸法】
93 x 74 cm

【有料版について】--- ※このnoteはサンプルとして無料公開しています

※Public Domainとなっている作品ですので、商用利用可能です。

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※画像のアスペクト比(縦横比)は、オリジナル絵画のアスペクト比の誤差0.5%以内です。

※Wikipediaとは異なる、絵画のオリジナル解説を見ることができます。


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#0004 - ”Roses" (1890)

【解説】

・「薔薇(Roses)」は、1890年にフランスのサン=レミ=ド=プロヴァンスの精神病院で描かれた作品です。この時期、ゴッホは精神的な不安定さを抱えながらも、創作意欲に満ちて多くの作品を生み出しました。「薔薇」は、彼が精神病院の庭で育てられていた花を題材にした一連の静物画の一つです。

ゴッホと言えば「ひまわり」が有名ですが、私は圧倒的にこの「Roses」の方が気に入っています。

構図と色彩

・この作品では、白と薄緑の薔薇が大きな花瓶に生けられ、ゴッホ特有の力強い筆致で描かれています。背景は薄いブルー(+グリーン)で塗られており、薔薇の鮮やかな色彩を引き立てています。ゴッホは、色彩の対比を巧みに使い、静物画に生命力を与えています。花の形や葉の曲線が生き生きと描かれており、画面全体に動きを感じさせます。

エピソードと背景

・「薔薇」が描かれた時期、ゴッホは精神的な治療を受けながらも、自然や花々から大きな慰めを得ていました。彼は、自然の美しさを通じて自身の内なる混乱を和らげようとしていたと考えられます。ゴッホは手紙の中で、花々の色彩や形に魅了され、それをキャンバスに写し取ることに喜びを見出していたと語っています。

技法とスタイル

・ゴッホの「薔薇」では、彼の特徴である厚塗りの技法(インパスト)と大胆な色彩の使用が際立っています。彼の筆使いは非常にエネルギッシュで、薔薇の花びらや葉の質感が強調されています。ゴッホは、色彩と形を通じて感情を表現することに非常に長けており、この作品でもその才能が遺憾なく発揮されています。

作品の評価と影響

・「薔薇」は、ゴッホの静物画の中でも特に評価が高く、その色彩感覚と構図の美しさが称賛されています。この作品は、彼の精神的な苦悩と同時に、自然の美しさへの深い愛情を反映しています。ゴッホの花を題材とした作品は、後の芸術家たちにも大きな影響を与え、彼の独自のスタイルは今なお多くの人々に感動を与え続けています。


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