【本】「40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい」再読②
久しぶりに懐かしいビジネス書を再読するシリーズです。今回も引き続き佐々木常夫さんの「40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい」をシェアできればと思います。この本を最初に読んだときには恐らく30代だったと思いますから、こうして本当に久方ぶりに読み直してみると、当時は分からなかった「気づき」がたくさんあるな、と思いました。全速力で突っ走っている時には気づかないことって結構あるんですよね。今のように、一旦立ち止まってみた立場になると、なんと奥が深いものかと改めてしみじみと痛感しています。さて本編に進んでいきましょう。
『良い習慣だけを身につけよ』
「タイムマネジメント」と「逆算思考」
これも本当にその通りですよね。「逆算思考」と言いますか、時間が足りないので、ゴール地点から考えて、組み立てる・・・なんてスキル術も一時期話題になりましたね。とにかく組織内で「デキる」と噂の先輩や同僚の真似から入るなんていうのもアリかもしれませんね(私もそうしていました)。結構、そういう方々はご自身のそういうスキルを「自然」に行っているので、鼻に掛けていない。ですから、こちらが「教えてください」と頼むと割と即答してくださるケースがほとんどでした。確かに会議に余裕もって先に資料を読み込んでいた先輩、いらっしゃいましたね。またデキる方ほど整理整頓がデキる、これもまた事実な気が・・・。
『本物の礼儀正しさを叩き込め』
「礼儀正しくあること」は正論だが、邪な輩が「装うこと」も
これまた打算的な輩とかがいるんですよね、媚びを売りたいタイプの。私はそういう猿芝居がデキなかったので、あまり上役に評判が良くなかったわけですが、どうにもこうしたおべっか使いの方が上役に覚えめでたいってのは実際にあるような気がします。ですので、これはよく分かりません。そんなこと関係なしに「礼儀正しくある」というのが一番であることが大正解であることは間違いないのですが、媚びへつらいたいのであればそうして上役だけにそうした「忠誠心」を見せるのも、したければすればいいのでは・・・と今ではちょっと距離を置いて考えられます。が、渦中にいたときには腹立ちましたねー、本当に(笑)。そうした奴らが出世していくわけですからね。ま、今思えば彼らの必死な様子はちょっと滑稽にも思える気がしますが。
『「異質な意見」にこそ、耳を傾けよ』
「チームのために」というベクトルが合っていればそれで良し
これはリーダー初期にはなかなか難しかったことを覚えています。やっぱり悔しいじゃないですが、一応苦心して考えた案を拒否(否定)されるのは。当時、私よりも年配のなかなか個性的な重鎮がいまして、これがなかなかの曲者でしたね・・・なんだかんだ、足を引っ張ったり、我田引水したり、とにかく小僧虐めを半ば楽しんでいたような(←思いっきり主観です)。ま、あるとき思いきって契約を取りやめ、必死にすがってきましたが時すでに遅し。なんだか懐かしいことを思い出してしまいました。
あるとき、またもや難癖をつけて私の部下にあたるスタッフと口論になったときがあったので、「とにかくどちらもチームのための議論だったらいいですが、そうじゃないならこれ以上は聞きませんよ」的にバサッと断ち切ったことがありました。これはまだ新米リーダー時期でしたので、100%上手くいったわけではないですが、とにかく「こいつ(=私のこと)は、チームのためって考えなんだ」というのが周囲に伝わった瞬間の一つだったかな、とちょっとだけ体感した事案でした。ま、こうしたリーダーシップ失敗話は山ほどあるので、また別の機会に。
『「タテ」より、「ヨコ」で思考せよ』
みんな「仲間」。プレイヤーとしては「平等」。
これはアドラーの考えを取り入れていますね。みんな対等。いいですよね、私も大賛成です。特に私は「オレについてこい!、オレがなんでもできるんだ」というようなリーダーではなかったので、とにかく「1+1」が「2」ではなく「3」とか「4」になるように、みんなで力を合わせてチームで乗り切ろう!というタイプでした。そのためにはこの「対等」感は不可欠。ですから実際、スタッフは大学生さんだったりするのですが、気持ちは「同僚」。バイトだから・・・なんて意識はほとんど無かったですね。
丸投げ厳禁!一緒に考え、一緒に作り上げる
特に力のあるスタッフになると、ほぼほぼ「参謀」という気持ちで常に「自分はこう思うけど、どう考える?」という風に常に「お知恵拝借」状態でした。このとき、「考えておいて」というような「丸投げ」は厳禁という風に考えていました。なぜなら、自分がされたら一番嫌だから。そうではなく、自分としても「腹案」を持っておいたうえで、投げかけ、一緒に「揉んでいく」イメージ。その方が一緒に作り上げた感が出ますし、何より楽しいですからね。
自分にないアイデアを貰えたときが一番うれしい
私はとにかく自分にない発想が貰えたときが一番楽しいと思っていたので、予想外のアイデアが出てくるときが何より嬉しかったですね。もちろん、その全部が実現するわけではないのですが、そこから組み合わせたり、足し引きしながら、一つのプロジェクトを仕上げていく、しかも「一緒に」がポイント。これも「アンチ丸投げ」的考えです。一緒に作り上げ、終わった後は盛大に感謝し共に祝う・・・こんなチーム、理想的ですよね。
プライベート話になりますが、こんな風にビジネス書再読シリーズを勝手にやっていますが、なんと今度、昔のメンバーに今度再会することになりました。今書いているような出来事をリアルに体験したメンバーなので、今からとても楽しみです。あれから数年(4,5年以上)は経ち、社会人として大成している面々と会うことは嬉しいと同時に、当時の懐かし話・・・特に私はかなりの暴君だったので(笑)、そうした話でイジられそうで、なんだか気恥ずかしいやら、申し訳ないやら・・・ですが、番外編として実現しましたらレポートしたいと思います。
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