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高校教育の目標はなんだ? 後編① 過去の自分と比べて能力を伸ばす

こんばんは。前編を書き終えてすぐの森下眞之介です。
さっきまで、バチボコに筋トレしてた疲れの感じる身体にスターバックスのコーヒーを入れて後編も書き進めていきたいと思います。

前編は、学習指導要領から高校教育のゴールや目指す方向を探ってみました。
少しお堅い内容になっていますので、興味のある方だけ読んでください!
大枠のゴールが書いてあるのみで、多くの人には退屈な内容であったかと思います。(そりゃ抽象的だよね)


後編は、僕の教育哲学をガッツリ恥ずかしげもなく書いて、
皆さんの価値観にぶつけていきますので、お手合わせよろしくお願いします。

では、本編へどうぞ!

高校教育の目標

高校教育のゴールは、以下の3つであると私は考えてます。

①学習・集団生活を通じて能力を獲得する。

(過去の自分と比べて能力を伸ばす)

②社会的にその個人の能力を評価して証明する。
(自分と他者を比べられる評価)

③道徳的、倫理的、法的な規範を学ぶ。
(自分の能力を発揮する方向)

①学習・集団生活を通じて能力を獲得する

学校のメインコンテンツは授業です。
授業を受けに学校に集まっています。1日6時間、週5日を授業のために時間を使っています。授業から、知識を得て、能力として身につけていくことが最も大きな活動です。
いや、昼ご飯と体育のために学校に行く気持ちは十分に分かりますけどね…

そして、日常を多くの同級生と同じ環境で過ごすことは人生において異様な環境です。社会人になって数十人で同じことをするなんて滅多にないこと高校生の自分に伝えても、きっと納得してくれません。
これだけ、多くの人と関わる機会は、かなり能力を獲得するには打ってつけかと思います。

得られる能力は何?
この学校で得られる能力を、
汎用能力と専門能力に分けましょう。

○汎用能力
言語能力
数学的思考力
人間関係力(コミュ力)
伝える力(プレゼン力)

○専門能力
理科的な知見
社会科的な知見
外国語
日常生活能力 

これらの能力を獲得し、
能力を獲得したかった自分よりも豊かな人生を目指し、

学校で学びを深めて行きます。


ここからは、それぞれの項目を簡単にまとめていきます!

⑴言語能力

 日本語を読む、書く、理解する能力です。話すこと聞くことは、日常的に使っているので多くの人が問題なく行えます。

皆さん、文章を読むことは得意ですか?苦手ですか?

苦手な気持ち、自分もわがります…
得意な人は、少し誇らしいのではないでしょうか。

 文字から正確に内容を理解する能力は、人生を生きて行くのに有益です。

 どんな新聞を読んでも、逆接を飛ばして読んでしまい真逆に理解する人や、主語が変わっていることに気が付かず「あいつが悪い」と理解する人は、この世のにはたくさんいます。
 長文読むのって体力使いますよね。頭をしっかり回転させて、1行ずつ丁寧に理解していく。

 この読む作業は、経験が必要です。
 学校は、体育以外の全ての教科で文字を読みます。教科書を渡され、文字で学習していきます。圧倒的な言語能力の訓練です。
 言語能力が上がることは、全ての教科の成績アップにつながります。数学の文章題の苦手な生徒の8割が、文章を読むことでつまづいています(ソース・俺調べ)。歴史も、生物も、数学も、全て教科書に答えは書いてあるのに、言語能力が低いと理解できません。

 圧倒的に重要な能力こそ、言語能力です。
高校では、大量の文字と文章を浴びることにより、少なからず小学生よりは文章に強くなり言語能力が上がります。

高校生に伝えたい。
とにかく文章を読め。
とにかくだ。読みたい・読まなきゃいけないモノを読め。
言語能力の高さは、一生君の人生を支えてくれる。

⑵数学的思考力

言語能力に比べて、理解しづらいのが数学的処理能力です。

端的に表すと、
○一つの物事の具体と抽象を行き来できる能力
○パターン(法則)から未来や過去を予測する力

となります。

 言語能力が高いということは、「10伝えたら10伝わる」
 言語能力だけでなく数学的処理能力も高いということは「10伝えたら100伝わる」

 具体と抽象を簡単に行き来できて、背景も目的も、パズルのように組み立て理解していくことができます。

 数学や物理の問題を解くとき、問題文を読んで、求めたいゴールを把握する。そこから逆算して、必要な値や公式・定理を活用してゴールに向かっていく。

 必要な情報を選び、法則に当てはめることで目指した回答に向けて思考する能力。
 複雑化する人間社会で、目指すゴールと必要な要素を組み合わせ、自己実現をしていく。自分の人生を進める方向を、複数の要素を一つのゴールに向けて式にする。

 数学や物理など暗記の少ない理系科目は、
目の前の問題に必要な対処法(公式や定理)を当てはめ、求めるべき未来(回答)を導き出す。この繰り返しで、数学的思考力が鍛えられます。

高校生に伝えたい。
公式を覚えることが大事なのではない。
その覚えた公式を、どの問題でどのように使うかを思考するための勉強だ。
それが数学を学ぶ意義であり、未来を描き、創造していく力になるのだ!

⑶人間関係力(コミュニケーション力)

いわゆるコミュ力
 多くの人と、友情関係を築き。ともに過ごす時間をお互いに楽しめるようにする能力。
 学校教育では、数十人の集団(クラスや部活)をひとまとめに協力することを求められる。様々な行事や活動を積み重ねていき、上手くいく経験と失敗の経験(大喧嘩など)を踏まえて、人間関係力を積み上げていく。
 社会人となってから、人間関係力が足りずにミスをしてしまうと、クビになったり、犯罪に巻き込まれたり、自分の生活がままならなくなったり、ダメージが大きいです。
 18歳で多くの人と卒業して離れられるからこそ、本気で人と向き合えるのかもしれない。私自身も高校では大きな友情の決裂を経験し、人間関係のあり方を深く考えました。

 ここで注意しなければいけないのが、ここで定義するコミュ力は、人間関係を築く力であり、自分自身の意見を適切に主張する伝える力(プレゼン力)とは別の力であるということです。この伝える力は次にまとめていきます。

高校生に伝えたい。
友達関係で悩むのは、辛いよな。
喧嘩しても良いんや。
仲直りの仕方を知っていれば。

恋愛も人間関係力のトレーニング。
叶わなくても挑戦!

⑷伝える力(プレゼン力)

 前の項目で、「自分はコミュ障だから…」と悲しい気持ちになった人。正直に挙手お願いします🖐️

「僕もです。。。。。。。。🖐️」(頑張っているけどさ!)

 多くの人と良好な関係を築き、いつも輪の中心にいる人を羨ましく思いますが、コミュ力と伝える力は別物です。

 伝える力は、自分が伝える側であると立場が決まっている時に、どれだけ適切に情報や知識を伝え、納得してもらえるかになります。

 コミュ力が、学校のお昼休みの盛り上がる雑談だとしたら、
 伝える力は、勉強が苦手な友達にわかりやすく教える力です

 伝えることは、仕事でお客様に対して、商品を丁寧に説明できるということです。自社の製品の良いところ、強み、値段、価値を十分に伝えられてこそ、商売が成り立ちます。伝える力は、商売を行う土台の力になります。

部活でチーム内の方針を話し合う経験、
授業で行う歴史人物のプレゼン、
数学を苦手としている友達に教えること、
これら伝える力を人間関係の中で育むことは、商売の仕事に直結していきます。

高校生に伝えたい。
雑談が苦手でも、伝える力があれば社会人として重宝されることもある!

以上の、
⑴言語能力 ⑵数学的思考力 ⑶人間関係力 ⑷伝える力 は
汎用能力であり、どの分野で、どのように生きていく人でも十分に役に立つ能力です。

高校では、
大量に文字に触れて、たくさん抽象と具体行き交うに思考を繰り返し、友達と笑いあえる雑談をし、緊張するプレゼンを乗り越えていく。


 これらを繰り返して行うことにより、社会で働いていくための汎用能力を鍛え上げていくことが、教育機関の価値の一つだと思います。

専門能力は、4つです。簡単にいきます!

⑸理科的な知見 

 理科的な知見は、化学・生物・物理・地学のそれぞれで学ぶ、この世界の理科的な正解を知ることです。地球上で起こる現象の多くは、知らないと恐ろしいものです。地震が多い地域であることや、重力の存在を知ること、地球が丸いと知ること、塩素系と酸性を混ぜると有毒ガスが出ること、などなど

 理科的な知見が深いほど、地球で生きていく知恵が深まっていきます。
 逆に理科的な知見が無いと、トンデモ医療やトンデモ陰謀論を本気で信じてしまい人生が大きく変わってしまいます。

理科は、地球を知ること。
地球を知らないと痛い目を見る。

⑹社会科的な知見

 社会科的な知見は、日本史・世界史・地理・政治経済・倫理のそれぞれで学ぶ、この世界の社会科的な正解を知ることです。人類が、ここまで書き残してきた書物や絵から、どんな成功と失敗を積み重ねてきたかを知ること、どんな考えを積み重ねてきたか、どんな社会システムを行ってきたかを学ぶことです。

 社会科的な知見が深いほど、人の共同体である社会で生きていく知恵が深まっていきます。
逆に社会科的な知見が無い、過去に大失敗した歴史を持つ社会システムを目指したり、争いの元になる自分だけの正義を掲げてしまう。

社会科は、人類を知ること。
人類を知らないと痛い目を見る。


⑺外国語

 現代社会は、グローバル化が進み、完全にグローバル経済で成り立っています。
 世界中が、経済を中心の繋がり合い、文化や流行までも共有する世界になっています。
 商売はグローバルに行うことが基本になる世界で、英語を扱えることを重要なスキルになります。高校の英語をベースに、大学でリスニングとスピーキングを極めていくとビジネスマンとして圧倒的に有利です。

英語は、商売できる範囲を広げ、給料も激上げするスキル。
英語なくても生きていけるけどね。

⑻日常生活能力

 人が健康で生活できる、さまざまな能力をまとめてみました。
 多種多様な競技に取り組み運動すること、料理や栄養について学ぶこと、音楽や美術に触れ、パソコンの使い方の基本を知る。

学問だけでなく、学校に合わせた学習を行うこともできる高校。
必須科目以外には、ゆとりを持つことができるのが高校教育の良いところですね。

まとめ

 ここまで、学習・集団生活を通じて獲得できる能力をまとめてきました。

 この⑴〜⑻の能力を身につけ伸ばしていくことは、
一人ひとりの人生を豊かにする能力です。

 そして、他人と比べることなく自分の中で積み上げて欲しい能力です

 高校で行われる教育は、他人と戦って楽しいゲーム要素も否定できませんが、それ以上に自分の人生を考え、自分の人生のために、能力を獲得していく。能力の獲得を目標に、教育に挑んで欲しいと思っています。

能力を伸ばすのは、絶対的な自分軸で自己評価を積み上げていく。
他者と比べず、能力を伸ばすことに集中して学校で学んで欲しいと強く願っています。

高校教育の目標は、
①学習・集団生活を通じて能力を獲得する。
②社会的にその個人の能力を評価して証明する。
③道徳的、倫理的、法的な規範を学ぶ。

今回は、①をまとめてみました。


言語能力・数学的思考力・人間関係力・伝える力
は繰り返し取り組み少しでも能力を上げておくことが人生を豊かにする上で重要になると考えています。

次回の記事で、②能力を評価し、証明すること ③規範を学ぶことをまとめていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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