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育休ライフ 33週目

いつも閲覧ありがとうございます。
半径5mの人を幸せにしたい、シムラトモタカと申します。
8年間中学校教員ののち小学校へ異動して、今は育休取得中です。
ここでは、育休取得中に感じたことや娘の成長、仕事を離れることで見えてきたことなどを中心に書いていきます。



保活、ホカツ、ほかつ、いろいろ


ついにこの時期がやってきた。保育園に4月入園させるための書類提出の時期である。去年もどの園を希望に書くか相当悩んだ記憶がある。職業柄、園の方針や雰囲気、職員の様子などを保育園見学で細かく見てしまうため、なかなか納得した希望園がみつからなかった。(保育園はたくさんあるので贅沢な話だが)しかし、今年に限っては、私の仕事復帰もあり、絶対に4月入園させなければならない。娘は次年度2歳児クラスに該当する。そして2歳児クラスの募集枠は非常に少ない。わかっていたことだが、改めてみても厳しい戦いが待っていることは間違いない。

だったら保育園を増やせばいい話だが、そうもいかない。偶然ある保育園の理事長さんとお話をしていたところ「保育園を増やすのは簡単だけど、あと数年したら今度は定員割れで小さい保育園がつぶれてしまう」と言うお話を受けた。保育園にも事情はあるようだ。
私の地域は新興住宅街なので今でも子育て世代がどんどん移り住んでいる。たしかに、この波が去った後は保育園に子供が集まらなくなると予想できる。それはわかる。…でも、今を見てほしいと思うなあ。きょうだいで別の保育園に通うとか、保育園落ちて仕事できないとか、定員ぎりぎりの水準で運営する保育園の質が下がるとか、いろんな弊害があると思うんだよなあ。移り住んできたのは我々だから、私たちが選択してこの街に住んでいるから強くは言えない部分もあるけれど。

このままだと結局新興住宅地に住む人がお年寄りになったら、その子供世代はその土地に残るのではなく、また新たな「新興住宅地」に行くんだろう。そうなってからだと遅い。いまから、原点回帰で「子供は宝」という概念の基、次世代も住みたいと思える街を目指してがなってほしい。そういった街には自然と人が集まるし、人が流出しない。世間では空き家問題の深刻化もあるけれど、自治体が人を流出させない政策を実現し、魅力ある街になっていたら結果は変わっていたと思う。現状維持、今が良ければ…といった考え、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」といった場当たり的な対応では、地域は育たない。私は、せっかく縁あってこの街に住んだのだから、ずっとずっと魅力ある街でいてほしいと思う。そのためにも、自治体には将来も見ながら”今”の課題と向き合ってほしいと思う。

都会も自然もある私の住む街、需要あると思うけどなあ。でっかい道路つくるひまあったら、その何十億円の予算を子育て支援に回してほしい。笑



昔の人の風邪の治し方、治療法?


毎年この季節になると風邪をひく。タイミングはいつもここ。エアコンを出すタイミングだからか、のどや鼻に炎症を起こす。今年も娘から風邪をもらってきた。
今回は鼻水とのど。不思議だがいつも熱は出ない。私はここで一つ大きな失敗をしてしまう。それは抗生物質服用。以前、同じような症状の風邪をひいた時にもらった抗生物質が残っていたので服用した。これは全く効かない。症状に改善は見られずむしろひどくなる。抗生物質は細菌には効くがウィルスには効かないことは知っていたのだが、よくよく調べたら腸内の善玉菌を殺してしまうことが分かった。たしかに、抗生物質を服用してから腸が全く機能していなかった。食べても便が出ない、腸の動きも感じられない。ただ、対症療法には頼りたくなかったので、12時間の絶食を数回やった。が、効果は薄く…。ついに熱も出てきたため、原始的な治し方で風邪と戦うことにした。
それは昔から伝わる風邪の治し方。おそらく東洋医学的な考え方だと思う。何かで目にしたことがあるのでそれを実践した。内容は以下の通り。
①厚着、布団にくるまり体温を上げる
②水分と塩をとる
③ひたすら横になり耐える

ウィルスは熱に弱いので、自分の体に熱を持たせ戦うことを決意。熱が出ると不思議なもので汗をかきにくい。だから、水分をとりながらじわじわ温まるのを待った。戦うには水分補給が必要なので、スポドリのような余計なものが入っていない水と天然塩をひたすら補給。そして待つ…。
ついに体の芯が温まる感覚と発汗。内心「きたきた!」と思ったが、ここからが地獄だった。どんどん体温が上がり、意識ももうろうとしてくる。汗をかいてもかいても止まらない。それでも途中でやめたらウィルスをやっつけられないのでひたすら我慢…。どれくらい耐えたのかわからないが、その日は寝た心地がしなかった。偶然、kindleで”海猿”を見終わったばっかりだったので、漫画と自分を照らし合わせ「生きて帰る!!!」と気合を入れていた。(失礼)
気付いたら次の日の朝。この朝の感覚はしばらく忘れられない。一言でいえば「勝った」である。昨日までの嫌な感じが全くない。あれだけ夜中つらい思いをしたのに元気。あまり寝付けてないのに目覚めがいい。眠くない。こうやって昔の人は風邪と戦ってきたのか、と思った。と同時に、薬に頼ることも必要だが、あくまで自分の免疫力や抵抗力を信じてたか戦うことが基本なんだなと再確認した。

動物は体調不良になると絶食して寝込むらしい。これは自分の体でウィルスや細菌と戦うためらしい。絶食は胃腸に負担をかけないため。胃腸はいつでも働いているため、体調不良時には負担になる。だから、昔から体調不良時には消化の良いものを食べさせている。これをつきつめると、体力があれば絶食して、胃腸を休めたほうがウィルスとしっかり戦える。動物はこれを本能的に知っているらしい。
私たちも同じ動物だから、本来は本能的な治し方が望ましいかもしれない。そうはいっても、人間は人間の営みの中でできることとできないことがある。仕事もあれば子育てもある。遊びもある。でも、自然に逆らわずに生きることで見えたこともある。昔から伝わること、逆に言えば昔から今まで伝わってきたことにはきっと意味がある。意味のないものは伝わらない。実際、今回の治療法はとても意味があった。つらかったけれども。笑

今回、私が思ったことは「薬で治すこと以外の選択肢がある」ということ。そして「この治療法が長期的にみれば負担が少ない」ということ。人間が人間になってまだ数千年。まだまだ私たちは動物と同じ部分ばかりだと思う。動物の生態から学ぶことがある。昔の人の言い伝えから学ぶことがある。

体力的にも、仕事的にも、家庭的にも、余裕があれば今回の荒治療は非常に効果的だと思う。お金もかからない。一晩つらいだけ。積極的に人には勧めない。でも私はこの治療法を知れて、実践できてよかった。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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