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さみしさを隠さない

離婚をして、シングルファザーになり、
息子と2人暮らしが始まった時。

僕が1番意識したことが

『息子が僕になんでも話せる』

でした。

それは、言葉にできる能力を育てる!

という話ではなくて

喜怒哀楽を否定されない。お父さんには伝えてもいい。ということを大切にしました。

『こんなことを言ったら怒られるかもしれない』
『お父さんに否定されるかもしれない』
『悲しませるかも』
『心配させたくない』

となれば、言えないことや、押し殺す感情が出てくる。

時には、泣いたり、喚いたり、怒りをあらわにしたり、心地よくない感情に、晒されてしまうこともありますが、受け止める。

なぜなら、『我慢されたら困るから』

我慢をされてしまうと、息子の感情を推察するスキルが僕に必要になってしまう。

もちろん、相手を思いやるなどのスキルは大切だけど、それは日々過ごす時間を増やす中で、第六感的に備わる面が強い気がしているので、あくまで日常においては、『我慢せずに伝える』を原則にしたかった。

先にも書きましたが、言葉にするスキルや、言語化が追いついていなくても全然良くて、感情面での発散を受け止め切るために必要な、心身のゆとりや、時間的ゆとりを持って息子と接することで、達成できました。

感情面をダイレクトに出して問題ない。『好き』『嫌い』はもちろん、『なんとなくやりたい』『なんとなくイヤ』も含めて、出してもらう。

すると、感情に対して、裏を読まなくてよかったり、推測しなくてよかったり、僕自身のストレスはなくなりました。

生活のスタイルが変わった現在、2人きりの生活が始まった頃は7歳だった息子も今は12歳(もうすぐ13歳)
変わらず、僕にはいろいろハッキリと伝えてくれています。

パートナーも、僕に出会って、僕に対しては、負の感情を押し殺さなくて済むようになった。と言います。

また、僕自身、わりと気楽に付き合える友人の多くは『イヤならイヤって言う人』が多いことに気付かされています。

最近ハマっている『若新さん』の動画にて、機械と人の違いに『さみしさ』を訴るかどうかがある。
みたいな話を聞いた。

端的に話す、要点を話す、他者の時間を奪わない、感情的に支離滅裂なことを言わない
わかりやすく、面白く、相手に意味があること

だけを話すなんて、ビジネスでは大切かも知らんけど、人間としてはどうなんだろう

家族や、恋人や、友人と話す時くらい、自分の感情に、さみしさに、我慢せず話す。

そんな存在で居続けたい。

SNSが盛り上がっている中、文字情報、タイムラインの投稿、DMを『流し読み』したり、『既読スルー』したり、することを『スルースキル』などと呼ばれるようになっていますが。

情報処理を早めて、情報の価値を判断してスルー、という所作が、スキルと呼ばれることに、僕はさみしさを感じてしまう。

スルーといえば、聞こえはいいけど

『無視』でしょ?

無視してもいい言葉を受け取り
無視してもいい言葉を発する

そういうツールがSNSなのかなぁ?と。

溢れる情報

かけられた言葉

の差くらいは感じて僕は生きていきたい。

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