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【ビジネスマン必読!】読書で5倍の学びを得るための具体的な5つの視点

こんにちは、しもんです。
新卒社員としてベンチャー企業でWEBマーケターをしています。

この記事は、ビジネス書を読んで成長につなげるために、「どのポイントに注目するべきか」と「どうすれば学びが定着するのか」といった疑問を解決します。

紹介するのは、前回の記事に引き続いて、三谷宏治著の「戦略読書」です。
興味がある方は、こちらの記事もお勧めします。
https://note.com/shimonman/n/n3e11003a58d6

5つの視点で5倍学ぶ「読め方」

ビジネス書を読んだとしても、読みきったことに満足してしまい、本当にその学びをビジネスに生かせない、重要な内容を読み取れていない方が多いと思います。

それは、はっきり言って時間の無駄です。
正しい読書の「視点」を学ぶことで、その学びを現実に生かすことができるのです。

そこで、「戦略読書」では、どのような視点で本を読み進めればビジネス発想につながるのかを、「発見型読書法」と名付けて、5つ紹介しています。

1対比

これは、まず最初に行うべきことで、具体的には、過去・他業界などと比較して、その情報に対する「客観性・中立性」を守ことにつながります。

例えば、「A社が売り上げを200%増加させました!」という情報だけを見たら、A社がすごい会社だ、と一般的には思うでしょう。

では、その情報に、「同じ業界のB社もC社も売り上げを売り上げを300%増加させた!」という情報を追加して、対比します。

すると、数字の重みが違ってきます。
また、A社の売上増加は良いことでしょうが、その要因としては、「A社の企業努力よりも、その業界の成長性によるものだろう」という仮説を作ることができます。

過去との対比も重要です。

3年前から企業内は変化していない会社があったとします。

とある新聞による3年前の会社に対する評価は非常に悪いものでしたが、今年の評価は非常に良い、このような差が生まれることは多くあります。
なぜなら、他社からの見え方次第で自分の評価は大きく変わるからです。

ここで、冷静な判断を下すために「過去との対比」が重要です。
過去と現状で会社の変化は微々たるものだが、その中でも過去から見た現在の会社の変化、時代の変化などを比較することで、現在の状況が本当に会社にとって好ましいものであるかを判断できるのです。

2反常識

これは、その業界に対する基礎がないと発見が難しいものですが、新しいビジネスを生み出す、会社の効率性を飛躍的に上げるために重要です。

例えば、今までの金融業界、特に、証券取引は、営業マンが直接アポイントをとって顧客を開拓する対面営業が中心でした。

しかし、この方法では、営業マンがアポイントメントを取る時間に多くの工数を取られ、どの株が伸びるかなどの分析にかける時間が少なくなってしまいます。

さらに、興味のない人も含めてアポイントメントを取りに行くので、実際に会って話せるのは、数百の電話をかけても、数件だと聞きます。

証券マンからすると、その数件からノルマを達成する必要があるので、より高い商品を勧めるようになってしまい、顧客に適切な商品が行き渡らないこともしばしばあります。

この対面営業という常識を覆しつつあるのが「デジタル店舗」や「個人株式売買」機能です。

デジタル店舗では、クライアントは、数多くの証券会社から自分の好きに選択ができ、営業マンも、集客はウェブページがしてくれるので、新規開拓の電話にかける時間が少なくてすみます。

また、楽天証券など、個人で株を売買することもできるようになり、株取引が一般の方にも身近なものになりました。

このような業界内での革新的な変化は、一方の利益を減らし、他方の利益を急増させることもあります。

自分の専門領域の基礎を身につけ、それと比較した時に「反常識」を見つけられると、それが自分の大きな付加価値になることがあります。

3数字

私も一人のウェブマーケターとして、「数字」には徹底的にこだわっています。

例えば、じゃがりこを生産している工場に、「チーズ味が売れているので、もっと作りましょう!」と言っても、何の根拠もなく、納得していただくことはできません。

これを、「チーズ味は、月刊で100万個売れていて、サラダ味と比べても5割多く売れていて、原価も3円安いので、月刊で300万円も安く作れます。」
と言ったように、数値で根拠付けすることで、相手を納得させることができます。

また、コストは競合他社よりも100円高いが、100個商品売った際の利益は自社の方が1000万円高い、となれば、コスト引き下げで戦う必要はなく、ブランド力や品質に力を入れるべきです。
つまり、競合の数値を見て、自社と比較することで、自社の弱点や競争優位なところが見えてきます。

4一段深く

これは、誰でも多くの情報にアクセスできるからこそ、注意すべき点です。

普通の人は、調べたいことをググって、その中の1、2このサイト、もしくはWikipediaだけを見て、理解したと思い、さらなる情報を探すことはしません。

しかし、これでは、新しい発見や、前述した「反常識」などを見つけることは困難です。

三谷さんは、これを説明する例として、「イマドキの若いもんはなっとらん」という言葉を上げています。

この言葉を検索すると、多くのサイトで「太古の昔から言われている言葉である」と書いてありますが、具体的にどれくらい昔からなのかは、書いてありません。

そこで、一段深く調べてみると、他のサイトでは、「その説は不確かで、アインシュタインが述べているだけ」と記され、英語版wikiでは、プラトン主著の「国家論」に、「最近の若者たちが年長者の前で騒がしすぎないか?ーーー」との記載があることを見つけました。

このように、情報が溢れている現代で、一つの情報だけを鵜呑みにすることは危険です。ITリテラシーを磨くためにも、一段深くの読書や調べ物をおすすめします。

情報の正当性を見極めるために、出典元を確認することも効果的です。

5抽象化

まず、筆者は、人間は以下の4つの段階で「知覚」をすると考えています。
1データ:素の情報
2インフォメーション:整理したデータ
3インサイト:インフォメーションから意味合いを引き出したもの
4コンセプト:それらを統合・抽象化したもの

例を挙げて説明します。

1あるラーメン店では、味噌ラーメンが1日に100杯売れました。(データ)
2醤油ラーメンと比べると、50杯も多く売れていました。(インフォメーション)
3この結果から、味噌ラーメンが人気だと考えられる。(インサイト)
4他のお店でも同じことになっていたら、空前の味噌ラーメンブームなのではないか?(コンセプト)

こうすることで、これからのお店で打ち出していく商品を決めることができます。
(うちは塩ラーメンしか作らない!という頑固な店主の店ではなければですが、、)

このように、ただの情報をみつけることは、誰にでもできることです。
そこから、インサイトを見つけ、抽象化までできる人が、価値の高い人材として重宝されるのです。


+アウトプットの重要性

最後に、せっかく学んだことを忘れないための方法を紹介します。

エビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか?
この研究によると、人間の脳は1日後には66%を忘れてしまいます。

このインプットの忘れてしまう割合を減らすために効果的なのがアウトプットです。
一般的に、インプット対アウトプットは3:7が理想と言われるくらい、記憶に定着させるためには重要なことです。

筆者も、読書→思考・行動→発信→スキルというサイクルを回すことで、人材価値を上げられると主張しています。

私も、本を読んだらnoteにまとめる、友達に話すなどのアウトプットをしてから、その学びを日常生活で生かせる機会が多くなったと思います。

このように、学びを自分のものにする過程が、読書を終えた後のアフターケアとして、成長できるかどうかの大きな転換点になるのです。

皆さんのキャリアが少しでもこの読書方法によってよくなることを願っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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