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【戦略読書】成長につながる読書には「戦略」が必要だった

こんにちは、しもんです。

新卒でベンチャー企業に入社し、ウェブマーケターとして働いています。

自宅謹慎が続く今、読書ブームが広がっています。
漫画を読んで単に楽しむ方も、資格の勉強をする方も、様々な目的の「読書」があります。

そんな中で、今回の記事は、
「ビジネスマンとして自分を成長させたい」
「将来のキャリア形成を読書でより良くしたい」
特に「私と同じ新社会人の方」
という方に、おすすめです。

紹介するのは、三谷宏治さん著の「戦略読書」
彼の経験から、さまざまなジャンルの厳選された本が435冊紹介されているので、実際に読んでいただきたいですが、400ページほどあるので、時間がない人のために、要点をまとめてお伝えします。

読書の価値と戦略の必要性

この記事を読んでいる時点で、すでに読書の重要性を感じていると思いますが、「どれだげ読書が人生を楽にしてくれる」ということを、筆者は説明しています。

まず、「体が食事からできているように、人の精神は読むものからできている」と主張します。

次に、具体的に3つに分けて、どのような能力が読書を通じて身につけられるのかを説明しています。

1想像力

これは、見ているだけで良い動画では鍛えづらい部分でしょう。読書では、文字を読んでその場面を想像し、登場人物の心も自分で考える必要があります。

私が思うに、この他人への思いやりは、いじめなどが頻発している現代で、多くの人にかけているものだと思います。もし、相手の気持ちが少しでも理解できる「想像力」があれば、人を自殺に追い込むまでの行為はできないと思います。

社会の中の一人の人間として生きるために、必要不可欠な能力を読書によって鍛えることができるのです。

2クリティカルシンキング

日本語に訳すと、合理的・論理的な思考力です。

文章からストーリーや筆者の主張を読み取るために、論理構造を理解する必要があります。特に難解な著作物が読める方は、文章構造を理解できているからだと思います。

社会人になって感じるのは、この「読解能力」は、ビジネスマンにとって必要不可欠の能力ということです。

自分の職業がライターではなくても、上司への報告やクライアントへの資料作成で文章を書くことは多々あります。そこで、こいつはできるやつだと信頼してもらうためには、論理的なわかりやすい説明が求められます。

読書を通じて名著の精錬された文章に慣れ、それを自分の仕事に活かすことは簡単にできて、説明が下手な人と差をつけられる、大きなポイントだと思います。

3メタ認知能力と自己コントロール

メタ認知能力の「メタ」は「一階層上」のという意味です。

つまり、これらの能力は、「自分のレベルと行動を客観的に把握し、より良い自分を目指すために、自身を管理する」ということになります。

「無知の知」という言葉もありますが、自分が知らないことがわからなくては、改善の仕様がありません。

この、自分を成長できる可能性を見つける機会になるのが、読書だと私は思います。
なぜなら、今までの人類史上でたくさんの優秀な人達が、その経験を結集させたものが本です。彼らからの教えは、自分の知らなかった世界の扉を開くための近い道になるのです。

本のジャンル分類と読み方

とはいえ、人と同じ本ばかり読んでいたら、なんの特徴もない「大量生産型試作機」になってしまう。そこで、自分の個性を引き出す、生み出すために、筆者は、本を目的別で4つにジャンルに分類しています。

1ビジネス基礎(古典的な大著)

これは、現代でも利用されている、テーマごとのビジネスで使える思考法や分析方法の「体系」を学ぶことが目的で、じっくりと読み込みます。
1、2個の体系をマスターすれば、様々な場面で利用できるため、多くを学ぶ必要はありません。重要なのは、熟読して身に染み込ませることです。
この本では、三谷さんがおすすめする「古典的大著」が多く乗っているので、まずはそこから始めるのが良いかと思います。

2ビジネス応用(社史などの実例をインプットする)

このビジネス応用を読む際に、役立ってくるのがビジネス基礎で身につけた体系です。
目的は、自分の専門テーマの全体像を理解し、そのテーマの専門性を深ぼっていくことです。なので、より多くのインプットをするために、読み切る時間を決めて、ななめ読みで要点を拾っていく方法が勧められています。
読む本を決められない方は、自分のビジネスに関して人気の高い本10冊を選ぶと良いでしょう。

3非ビジネス基礎(歴史書、他分野の専門書など)

1,2の読書は、ビジネスマンとして、自分の専門性(強み)を確立するための読書でした。
しかし、これだけでは、同じ業界の同じような仕事をしている人と「差」をつけることができません。個性が足りないのです。

その個性を生み出すために読むべきなのが、人間や自然の本質を描く歴史書や他分野のプロフェッショナルの本です。
例えば、「竜馬がゆく」では、彼のかっこよすぎる生き様が描かれ、「木に学べ」では、お寺を作る宮大工の教育方法が、全く弟子に教えないで、見て盗ませることで想像力を鍛える、など、自分の知らないことに触れて、自分の視野を広げることができるのです。
これが、「大量生産型試作機」にならないための個性につながってきます。
読み方も読むものも自分の好きに決めるべきだと、筆者は言っています。

4非ビジネス新奇(全く触れたこともない分野)

新奇とは、「目新しくて珍しいこと、普通ではないこと」の意味です。
つまり、3非ビジネス基礎と比べて、歴史書やプロフェッショナルの経験などの制限もなく、とにかく自分に取って触れたことのない分野のものを読むことです。
この読書が、自分の世界の幅を更に広げ、新しい個性の発見に繋がります。
読む量は月に1冊でも十分で、見つけ方は、①本屋をぶらぶら②流行り③書評サイト④友人のおすすめ⑤アマゾンのおすすめを紹介されています。

キャリア時期による読書量の勧め

では、この4種類の本を、いつ、どれだけ読めば良いのでしょうか?

この答えとして、筆者は、社会人生活を1~4期までに区切り、
「それぞれの時期に、どのジャンルの本をどれだけ読むべきか」
を紹介しています。

1期(社会人1年目)

この時期の目標は、自分の専門分野でのビジネス基礎を身につけることです。
読むべき本は、1ビジネス基礎を10冊熟読、2ビジネス応用を90冊、計100冊が目標です。
基礎は一冊20時間、応用は1冊2時間半で、年間400時間を生み出す必要があります。
忙しくてそんな時間取れないという方も、365日の中で、毎日一時間ちょっとの読書をすれば、達成できると考えると、できそうな気がしてきませんか?

この一年目での読書生活が、「仕事への積極的な姿勢」と「自分で考える癖」を身につける、長い社会人生活のなかでとても重要な時期だと、筆者は主張しています。

私が新社会人なので、このビジネス書100冊は絶対に達成したいところです。最近は、flierのような要約サイトもあるので、ビジネス応用を読む際に活用できそうです。

2期(社会人2~4年目)

まず、読書バランスは5対5で、ビジネス系と非ビジネス系を合計で100冊です。

目的は「量産機改造型試作機」に変わっていくことです。

つまり、ただの量産機にならないために、ビジネス応用を中心に専門性を深めつつも、自分の個性や強みを取り戻すのです。

多くの社会人は、会社色に染まってしまい、代替の効く社会の歯車になってしまいます。それで生きがいを感じるのならばよいですが、自分の価値を高めるためには、希少な人材になることが重要です。

一つの道を極めることも良いですが、サッカー選手でメッシよりうまくなるのが難しいように、分野ごとに、上には上がいます。
その超一流と競うのではなく、社会人1年目での専門性にプラスして、自分の価値を高める「個性」を非ビジネスの読書から強化することが、自分の市場価値を高めることにつながるのです。

3期(5~10年目)

この時期には、自分の殻を破って、更に幅を広げるために、非ビジネス書の量、特に4新奇を増やします。4対6でビジネス書と非ビジネス書、その非ビジネス書の中で、5対5で基礎と新奇を読むとバランスが良いです。

30代になったあなたは、社会人生活にすでに慣れ、自分の専門分野を持っていると思います。
そこで満足し、今いる場所で楽しく仕事を続けるのも一つの手ですが、まだまだ成長し続けたいという方には、この読書が必要です。

自分の居心地の良い場所にいては、新しい刺激による大きな成長は生まれません。せいぜい、役職がひとつ上に上がる程度でしょうか。

私が思うに、狭い知見のみの世界で生きているのは、自由を奪われているのと同じだと思います。
筆者が、「リベラルアーツ(教養)は人を自由にするための言葉と論理」であると主張するように、新しい学びによって、自分の世界が広がり、自由の幅も広がっていくのです。

まだ、少し先の話ですが、自分の専門分野としているWEBマーケティングだけに固執せずに、幅広い教養を身に着けたいと思います。

4期(キャリア準備期)

日本の文化的に、キャリアチェンジはあまり良くないとされてきましたが、海外では全く逆です。
自分の多様な分野での経験が評価され、他分野への転職でキャリアアップをすることは珍しくありません。

とはいえ、30歳まで農家をしていて、WEBエンジニアに無知識で転職することは難しいです。
そこで、この時期は、1~2年の職種の変更期間を決めて、1期に行っていた、ビジネス書基礎10冊、ビジネス書応用90冊、読むことを開始します。もちろん、読む分野は移行先の業界に関してです。

ここで新しい専門分野をみにつけることによって、新たな分野での挑戦が成功するかに関わってきます。
いつこの時期が来るかわかりませんが、自分の本当にやりたいことが見つかったタイミングで、この準備を忘れないようにしたいです。


いかがだったでしょうか?

三谷宏治著の戦略読書では、人生を読書によって豊かにするためのキャリア戦略、それぞれの時期に読むべき本のジャンルを説明しています。

彼の膨大な読書経験から、多くのおすすめの本が紹介されているので、読書リストとしてでも購入することをおすすめします。

少し長くなってしまったので、具体的な読書方法と記憶に関する話は、次の記事で話します。

日々の少しずつの読書で、あなたが最高の人生を送れることを願っています。

三谷宏治著「戦略読書」
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