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【2022年鑑賞映画ベスト10】

今年ももう終わるということで、今年観た映画のベスト10を挙げます。

選考対象は今年劇場公開された新作映画(リバイバル上映などは除く)。

選考基準は、面白かったり好きだったり、言葉にできない気持ちになったりと、とにかく心に強く残った順で選びました。

選考理由と共に10位から順に挙げています。

10位『NOPE』

8月26日公開131分/G/アメリカ

IMAXで鑑賞したこともあって、映像の迫力にやられたし、色々考察するのも楽しい。ジョーダン・ピール作品は『ゲット・アウト』、『アス』も映画館で鑑賞してきたけど、これまでで最もダイナミックで空間的な拡がりも感じられた。

経験とキャリアを着実に積んでいるジョーダン・ピール監督の次回作がどんな作品になるか気になるし、間違いなく映画館に観に行くんだろうな。

9位『ファイブ・デビルズ』

11月18日公開/2021年製作/96分/G/フランス

匂いを嗅いで過去にタイムスリップする。この奇抜な設定含め、よくこんな変な話を思いつくなと観ながら感心してしまった。しかも色んな要素が絡んでるのにうまくまとめているのも凄い。

こういう変わった映画が大好物ということもあるけど、フィルムで撮られた映像や色彩感覚、キャストの演技などあらゆる点で自分の好きを刺激された。

8位『グリーン・ナイト』

11月25日公開/2021年製作/130分/G/アメリカ・カナダ・アイルランド合作

とにかく世界観に魅せられた。2時間超えなのに時間が気にならなくなるくらい没入してたな。『ア・ゴースト・ストーリー』といい、デビッド・ロウリーの世界観好きだな。

頼りない青年が通過儀礼を経て男になっていくという物語も自分の好きな話!

7位『マッドゴッド』

12月2日公開/84分/PG12/アメリカ

2022年最後に観た作品なんだけど正直舐めてた…!
圧倒的なイマジネーションと熱量に冒頭から心持っていかれた。

自分が映画館に通うのって、こうした映画体験を求めてるんだということを改めて認識させられた。話全然分からんのに面白いって凄いことだよね。
今年最後の作品がこれで良かった。

6位『さがす』

1月21日公開/2022年製作/123分/PG12/日本

1月に観たけど、年始めからこんな面白い作品が観れて幸先良いなと思ったことを覚えてる。今年観た映画を振り返る時に必ず頭に浮かんだ作品の一つ。

日本の暗部巡りみたいな話でえぐいし重たい気持ちにはなるんだけど、時折ユーモラスな要素も挟んであってそのバランスも良かったなぁ。

5位『ケイコ 目を澄まして』

12月16日公開/99分/G/日本

観て衝撃を受けた訳ではないけど、ボディーブローのようにじわじわと効いてくる感じ。
『きみの鳥はうたえる』もそうだったけど三宅監督の作品はいつも映像にやられる。15mmフィルムを通して撮られた風景、人の素晴らしさよ。

時間を経ても消化されない力強さを感じる。これから何度か見返していきたい。

4位『スターフィッシュ』

3月12日公開/99分/イギリス・アメリカ合作

今回のランキングで一番意外だったのがこの作品。
ストーリーは難解だし、自分の苦手なジャンプスケア演出を多用したりと、鑑賞直後はむしろハマっていなかった。
なのに最終的にソフトまで購入するという自分の鑑賞歴の中でもかなり珍しいタイプ。

何でこんなにハマったんだろうと考えると、作品に漂うセカイ系の雰囲気に惹かれたんだと思う。どことなく旧劇場版のエヴァっに通じるものを感じるんだよね。こういう「私小説」的な作品、作品の完成度関係なくけっこう好きだったりする。

3位『THE BATMAN』

3月11日公開/176分/G/アメリカ

製作発表の情報を知った時から心待ちにしていた作品。
歴代のバットマンの中でも一番ダーク(画面も話も)で好き嫌いはハッキリ分かれそう。自分はこの世界観のバットマンも大好き。ただし、画面が暗すぎるので観るならスクリーンで観る方が断然良い!

にしてもバットマンってこれだけ色んな監督で撮られてるのにそれぞれキャラが立ってるのが凄い…バットマンがどれだけ奥深いかがよく分かる。
続編も製作決定したので楽しみ!

2位『みんなのヴァカンス』

8月20日公開/100分/フランス

映像、話、キャラクター、あらゆる好きが詰まってる。観てる間の多幸感が半端なかった。

ギヨーム・ブラック監督、『やさしい人』や『女っ気なし』も観てきたけどここまで刺さることなかったなぁ。今、見返したら感じ方も変わるのかな。

しかし、フランスってズルい。この印象画のような素晴らしいロケーション、日本で同じような景色探そうと思ってもないよね。

1位『トップガン マーヴェリック』

5月27日公開/131分/アメリカ

1位はご存じトップガン。今年はこの作品をベスト10に入れてる映画好きは多いんじゃないだろうか。

物語も面白いし映像の迫力も凄い。映画自体が素晴らしいというだけでなく、マーヴェリックとトム・クルーズの生き様が重なるところに胸を熱くさせられる。

『みんなのヴァカンス』とギリギリまで迷ったけど、自分はこういう体験をしたいから映画館に通ってるんだと改めて気付かせてくれたので、こちらを選びました。

【総括まとめ】

ということで、今年のトップ10は以下のような結果になりました。

【2022年鑑賞映画ベスト10】
1位:トップガンマーヴェリック
2位:みんなのヴァカンス
3位:THE BATMAN
4位:スターフィッシュ
5位:ケイコ 目を澄ませて
6位:さがす
7位:マッドゴッド
8位:グリーン・ナイトNOPE
9位:ファイブ・デビルズ
10位:NOPE

今年は帰省などで環境が大きく変わったこともあって、ここ数年では一番映画を観なかった年だと思う。
多分年間鑑賞本数は60~70くらい。正直、見逃した作品も多い(『TITANE チタン』、『LOVELIFE』、『恋は光』等々、数を挙げればキリがない)
でも、その中で観た作品はどれも面白くて満足だった。

次点で言うと『リコリス・ピザ』、『辻占恋慕』もベスト10には入れなかったけど凄い良かった(リバイバル上映なので省いたけど『冬の旅』もメチャクチャ良かった)。

マルケータ・ラザロヴァーも良かったなぁ…

今年は「映画体験」ということについて考えさせられる作品が多かったのかもしれない。自分が映画を映画館まで観に行くのは、美しい映像や面白い物語を観たいというのもあるんだけど、それ以上に「理屈を超えた面白さ」という衝撃を浴びたいからなのかもしれない。

『マッドゴッド』を観た時にそう思ったし、ランキングを振り返ると『トップガン マーヴェリック』や『NOPE』もそういう感じ方をしていたと思う。そういう体験ができるのはテレビやパソコンじゃなく、やっぱり映画館なんだよなと思ったな。

ということで、今年も良い作品に巡り合えて幸せでした。また来年も良い作品に出会えますように。

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