総集編【朗読 山本周五郎】『五辨の椿』 作業睡眠用 ナレーター七味春五郎 発行元丸竹書房

■あらすじ
 不治の病にかかった最愛の父の死。その父を苦しめていた奔放な母。出生の秘密を知ったおしのは、復讐の殺人鬼に墜ちていく——羅刹となった娘の仇討ちは。山本周五郎の異色作。
 全六回 

■登場人物
おしの……薬種商「むさし屋」の一人娘。
おその……「むさし屋」の家附きの娘で、喜兵衛の妻。
喜兵衛……「むさし屋」の当主。養子として家業の繁栄に努める。
定次郎……「むさし屋」の手代。喜兵衛の信頼が厚い。
まさ……おしのに使える小女。
佐吉……芝居茶屋「桝屋」の出方。
菊太郎……子役の役者。おそのの恋人。

岸沢蝶太夫……三味線の師匠
おりう……岸沢のほれた女
むささびの六……
お由……蝶太夫の褄
仲次郎……三味線の達人だったが、蝶太夫のわなにはまる。

海野得石……道を踏み外した医者
おくに……得石のつま
おかね……得石が店を任せている。
藤井新五郎……久世出雲の家来。
お初……小女
豊次……播磨屋の番頭。金を持ち逃げする
おみの……得石につきまとう若い女
徳田石順……医者


青木千之助……与力
七造……上総屋。目明かし。
つる……かね本の女中
お初……つるの妹
与助……かね本のあるじ
倫……清一に惚れている。
喜兵衛……倫の父
正吉……倫の弟
清一……札差の不良息子
忠兵衛……香屋
米沢作馬……同心
米八……幇間
小稲……芸妓
梅次……芸妓
小幾……芸妓
菊弥……芸妓
おまさ……芸妓
小若……芸妓。清一にだまされる。
内村伊太夫……定回り

およね……源次郎にほれている若い娘
まさ……およねの小間使い
源次郎……丸梅の主人
つる……丸梅の下女。源次郎の子供をうむ。
弥太……船頭

おたき……長唄の師匠
おきぬ……長唄の師匠


■用語集
○一話
題詩……ダイシ・書物、絵画などの表題
帳合……チョウアイ・帳簿の記載を照らし合わすこと
埋み火……炉や火鉢の灰に埋めた炭火
掻巻……カイマキ・着物の形をした寝具。掛け布団。
行李……コウリ・竹や柳で安打は小型の物入れ。
名題……ナダイ・歌舞伎の、課題看板に名前を書き記される資格を持つ役者
油単……ユタン・ひとえの布
地着き……土着。その土地に古くから住んでいること
手燭……テショク・照明器具。
被布……ヒフ・着物の上に斬る、羽織に似た外衣。

○二話
しもたや……以前は商家であった、家
四半刻……30分
笹鳴き……鶯の子供が、冬期に調子の合わぬ声でさえずること
十徳……ジットク・男子が小袖の上にきる。羽織の原型とされる。
差配……サハイ・貸し屋貸し地を、代理で管理する人
乙声……オツゴエ・音程の低い声。
あいびねえ……歩きねえ
からりしゃん……さっぱりとして快活な様
大切……オオギリ・歌舞伎公演の最終幕。
所作事……歌舞伎用語で、舞台劇
出語り……歌舞伎で、浄瑠璃太夫、三味線弾きが、見物に姿をみせて、演奏すること
鼬の道……ふっつり足のたえること
山台……歌舞伎で、緋毛氈をひいた台

○三話
薬研……ヤゲン・漢方などで、薬種を砕いたり粉末にしたりする器具
衣桁……イコウ・衣類などをかける器具
七つ半……午後五時頃
貪婪……ドンラン・
白っ首……白粉を首に塗った女。酌婦、娼妓のたとえ。
けころ……吉原ではなく、上野山下などにいた、売春婦のこと
代脈……医師に代わって診察すること。
本道……内科
二一天作……九九の一つ
内所……主人の部屋
かまきりの斧……弱者が強敵に立ち向かうこと
幇間……ホウカン・太鼓持ち
公事……クジ・裁判
あこぎ……貪欲。無理。しつこいこと
日済し貸し……毎日返済させる高利貸し
合いをする……相手をする。
水手桶……防火用に、天水桶の上につまれた手桶
盃洗……人に酒を指す前に盃をすすぐ器
小間使い……主人の身の回りの雑用をする女性
清絹……スズシ・生糸で織った布
三の膳……本膳料理。本膳、二の膳の次
時貸し……一時貸すこと。当座貸し
一町……長さの単位
二枚……駕籠をかく人数が、二人であること。
双紙本……仮名書き、営利の通俗本
五つ半……午後九時頃

○四話
金子……キンス・おかね
目明かし……同心などが私的につかった手先。
とっつき……一番手前
親がかり……親の世話になること
いざ……いざこざ。苦情。文句。
柝……拍子木
咎……トガ・罪
定回り……犯罪の捜査、逮捕をおこなった定町廻り同心。定められた道順をまわった。
よたか蕎麦……夜鷹がでるころにまわる蕎麦屋台のこと
御定法……法律
書き役……書記係、記録係

○五話
御簾……ミス・神殿や宮殿といったところで使われるすだれのこと。
調法……便利
高麗屋……歌舞伎のかけ声。
憚り様……おそれいります。ごくろうさま
裏店……裏通りにある家
艫……トモ・船の後部。船尾。
いしき……尻
かったいのかさ怨み……うらやんでみても、五十歩百歩の譬え。
てんでん……めいめい。
ちょろっかな……なまやさしい。

○六話
あやなし……うまく扱う。たくみにあやつる。
すりばん……火事場が近いことをしらせる、半鐘のたたき方
厭悪……エンオ・嫌悪
古渡り更紗……室町時代、またはそれ以前に、外国から渡来した更紗。
僭上……センジョウ・身分を越えて、差し出たふるまいをすること。僭越(せんえつ)。


■この動画の目次
0:00 五辨の椿 序章
8:28 第一話 一
18:54 第一話 二
27:59 第一話 三
37:37 第一話 四
47:14 第一話 五
57:38 第一話 六
1:08:24 第一話 七
1:17:24 第一話 八
1:36:28 第一話 九
1:45:49 第一話 十
1:54:16 第一話 十一
2:05:12 第二話 一
2:14:41 第二話 二
2:22:49 第二話 三
2:31:48 第二話 四
2:40:23 第二話 五
2:49:38 第二話 六
2:58:25 第二話 七
3:07:09 第二話 八
3:15:48 第二話 九
3:21:49 第三話 一
3:35:02 第三話 二
3:47:19 第三話 三
3:59:51 第三話 四
4:12:44 第三話 五
4:26:01 第三話 六
4:35:23 第三話 七
4:44:58 第三話 八
4:52:53 第三話 九
5:01:06 第三話 十
5:09:50 第三話 十一
5:16:31 第四話 一
5:25:32 第四話 二
5:33:36 第四話 三
5:42:34 第四話 四
5:50:19 第四話 五
5:53:34 第四話 六
6:03:21 第四話 七
6:11:04 第四話 八
6:20:10 第四話 九
6:28:12 第四話 十
6:36:26 第四話 十一
6:47:10 第五話 一
6:55:34 第五話 二
7:03:48 第五話 三
7:11:59 第五話 四
7:20:45 第五話 五
7:29:18 第五話 六
7:38:01 第五話 七
7:47:59 第六話 一
7:57:32 第六話 二
8:06:14 第六話 三
8:15:02 第六話 四
8:25:37 第六話 五
8:35:11 第六話 六
8:49:51 終章

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