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私は、自分を大切にするのが天才的にうまい。

ここ数年で、確信したことがある。
私は、自分を大切にすることが天才的にうまい。


私はとても病みづらい。普通だったら病むし荒れるしグレるような環境に身を置いていた時代も少なくない中で、心を病んだことが一度もない。悩むことは沢山あった。でも、心が壊れるほどに病んでしまったことはない。

それは、私のメンタルが強いからではない。
ひとえに、考え方がめちゃくちゃうまいからで、どううまいかと突き詰めると、自分を大切にする考え方のセンスがズバ抜けている。ゆえに、どんな環境に身を置いていても致命的に自分を潰してしまうことがなく、あらゆる外敵から自分を守り、救うことに長けている。

病む人と自分の違いが気になって、精神医学の世界はけっこう興味を持って見つめてきた方なのだけど、その分野で考案されているようなトレーニング法を知ると、「え、そんなの、当たり前にそういう風に考えてきたけど」と思うことばかりだった。

心を守るためのスペシャリストたちが長年かけて研究し発見してきたことに対して、私は目から鱗が落ちたことがない。「反射的にそう考えてきたな」と、いつも思う。

さらには、「私はその上で、さらにこういうアイディアも添え、こういう風に立ち回って、自分が壊れないように工夫してきたな」とか「これだと無駄に小難しいな。もっと簡略化して、こうやったらいいのに。私はそうしてる」などと、その先の次元にいる感覚もある。

そう思うたびに、「やっぱり私は、本質的に、そっち方面の感性と嗅覚と判断力に優れているし、だからこそ病まないし、自分を大切にするのがうまいんだな」と実感してきた。


私から見ると、世間には、自分を虐待しながら生きている人が多すぎる。自分に対して適切なケアを行わず、ネグレクトのような状態になっている人も多すぎ。

どうしてみんな、自分をそんなに虐めるんだろう。
そんな風に蔑ろにしてたら、生きてて辛くなって、あまりにも当然なのに。

ずっとそう思ってきた。

そんな中で先日、SNS上で読者の人とやり取りをしていた中で、「自分を大切にしたい気持ちはあるのに、その方法が分からなくて、困っている」という声に触れた。それも一人ではなく、複数の人が、同様の悩みを抱えているようだった。シェアすると大きな反響があった。

そうか、その気がないんじゃなくて、やり方が分からなくて、そうなっているのか。目から鱗だった。「自分を大切にする方法がわからない」という状態は私の対極にあるもので、幼い頃から抱いたことがない感覚だったため、衝撃的ですらあった。

であれば、私は。
「自分を大切にしたい」という気持ちを、適切に形にできる自分になるための、お手伝いがしたい。

だから、私自身が具体的にどうやって自分を大切にして生きているのかを、改めてしっかり言語化して、身に付けたい人が身に付けられる形に落とし込んで、シェアしようと思う。


この企画は「思いやりの教科書の、自分版がほしいです!自分を思いやる方法が知りたいです!」という愛読者様の声がヒントとなって生まれました。

「思いやりの教科書」といえば、私が書いてきた中でも大人気かつロングセラーとなっている作品。本作は、その姉妹企画として綴っていきます。

「私はどうやって自分自身を思いやってきただろう?」と考えて浮かんだことを軸にして、"私が自分を大切にするために、こだわって貫いてきたマイルール"を10個選出しました。ある、あるんだよ、具体的に。

生きてると、様々な分岐点で「どうするべきか」と考えるタイミングがあります。そんな時に私はいつも「…こうするべきだろう。なぜなら」と考えては、難しい選択をしてきた。

そう、難しかった。難しかったんだよ。

だけど、その選択こそが、"自分を大切にして生きていくために"欠かせないもので、絶対に譲ってはいけないことで、私が病まず健やかに生きられていることの決め手だった。

自分を大切にするのは楽じゃない。時に結構ハード。でも、こんな世の中で、ずいぶんと治安の悪い常識がはびこっているこんな世界で、自分を守り続け、救い出すためには、頑張らなきゃいけない時もある。

自分を大切にすることは、頑張らないことではない。だけど、頑張り方を間違えないことは大切で、頑張って自分を犠牲にしている人があまりにも多いよね。せっかく頑張るならば、自分を大切にする方向で頑張った方が絶対にお得なんだけど。

頑張って自分を潰す道と、頑張って自分を守る道の分岐点に立つ機会が、人生はとても多い。後者を選べる自分づくりを始める第一歩に、そしてその道をブレずに歩ける自分になるためのサポートアイテムに、本作がなることを願っています。


今回紹介していく10個のルールの中身は、すでに決めてあって、その中に1つだけ、とてもセンシティブな話題があります。

私はこのことについて、まだ過去に一度も発信をしたことがなく、というかプライベートでも誰にも話したことがない、親にも夫にも誰にも話したことがない、これまでずっと私一人だけで抱えてきたヘビーな事実に、はじめて触れようかと思っています。

そうしないと、そのセオリーについて語る上での言葉の重みが足りないから。私がどのくらいの覚悟で自分を大切にしてきたのか、正しく伝わらないと思うから。

どう書こうか、どのくらい書こうか、どういう風に言葉を選ぼうかは、今の時点でもすごく迷っていて、きっと書きながらすごく悩むとも思います。

辛くなりながら書くとも思う。

だけど、自分の中でかなり大きな軸だから、覚悟を持って書くつもりだし、だから読む人には本気で読んでほしい。軽はずみに読まれたくない。

普通は誰も一生書かないような、墓場に持っていくような話題だと思う。書くのも、読まれるのも怖い。

だけど、この問題で悩む人が少なくないことを私はよく知っているし、その分岐点で自分を大切にできなくなる道を選んでいる人は沢山いるとも感じているから、「自分を大切にする方法」と題した教科書を作るのであれば避けて通るべきでもなく、どうしても書きたい。

このマガジンは、「思いやりの教科書」と同じく3万円で発売します(最終的な価格は未定です、書き進める中で上がることがあるかもしれません)。

この金額を支払って読んでくれる人たちの、下田美咲への本気度を信頼して…書こう。

そう思っているので、その記事に関しては単体価格を付けずに、マガジン限定の記事とします。

つまり、今回の連載には、"マガジン限定の記事"が必ず入ります。なので、10選をコンプリートするつもりで読み始める場合は、ぜひともマガジン購読を選んでください!!!

また、本当にセンシティブな話題になるので、もしかしたらどこかのタイミングで、こういう事情でいずれ削除したり、表現を大幅に変える可能性もあると思います。

私は常に、「センシティブな原稿は書けるうちに書く!配信できるうちにしとく!」というモットーで活動しているので、愛読者の皆様も、「下田美咲の文章は読めるうちに読む」をモットーに、ぜひとも早めの購読を検討してもらえたら幸いです!

10選中の9選は、ずっと読める内容になるけどね!1選だけね!ひと記事だけ、だいぶデリケートでセンシティブな話題を入れる予定なので、把握のほど宜しくお願いいたします!というお話でした。

ということで私はここから本編を、私の人生を注いで、そして心を尽くして、書いていくね。どうか本気で、読んでください。

新企画「自分を大切にする教科書」、本日より連載スタートです。

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