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noteはじめます。

初めまして。

僕は、ROKUMEI COFFEE CO.という奈良のスペシャルティコーヒー専門店で
バリスタをしています。

コロナウイルスの感染拡大によって、自宅でテレワークをしているのですが
これを他の人に言うと「何してんの?笑」と言った返答が100%です。

家でコーヒー淹れるだけでお金もらえんのか?とまで言われたこともあります。ネタじゃなくて本気で。笑

まあでも世間のバリスタに対するイメージはこんなもんなのか。と

実際そういう人も多いのかなと思います。

僕自身、コーヒーを淹れたいからこの業界に入った訳じゃないし
うちの会社もコーヒー淹れてるだけじゃこの仕事続けられないよ?というスタンスなので業界としては特異なのかもしれません。

ただ今やっていることは心の底から誇りに思うし、素敵な会社だと思うので
「休みの日も外出できないし、何か発信してやろう!」と思った訳です。

今日は、僕が何をしているかは置いといて、なぜnoteを書こうと思ったのかを。

単純にバリスタというと”コーヒー淹れてるだけの人”と思われてることにコンプレックスを感じてるのかもしれませんし、さらにコーヒー淹れてるだけの人には本当にそれで大丈夫?という問題提起もしたいのです。

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実際に今回のコロナでもそれが浮き彫りになったんじゃないでしょうか。

皆さんの周りにある素敵なコーヒーショップの、あの店員さんも、おそらくアルバイトです。
たぶん90%くらい。

毎日店に立っているイケてるお兄さんも、お姉さんも、オーナーや店長さん以外はおそらく非正規雇用です。

基本的には従業員の「まだ見ぬ自分の理想のコーヒーショップを求めたコーヒーへの情熱」と、雇用主の「このお店で働かせてあげること」を対価に雇用関係が成立していると言っても過言ではないです。

簡単にいうとバリスタとお店は、”労働力と賃金”ではなく
”労働力と環境”の交換になっていることが多いです。

では、休みが少なく長時間労働、低賃金の非正規雇用のゴールはどこでしょうか?
・同じく非正規雇用をまとめる正社員になる→これは事業が拡大すればの話です。事業の成長がなければポジションは生まれません。全体の2%くらい。

・独立してお店を持つ→まず、適切な目標設定と努力を怠らなかった人にしか実現できないゴールでしょう。これは全体の1%以下

・辞めて別業種にいく。→これが全体の98%くらい。


だから緊急事態宣言が発令された今、何が起きているかというと
コーヒーショップの来客が減少し、売上が下がります。
1店舗あたりの適切な人件費率が激減し
これまでフルタイムで働いていた人がシフトを削られます。
もちろんその人はそれ一本で生計を立てています。

生活ができない、この仕事を続けられない。辞めるしかない。

コロナが発生しなかったとしても日本中でコーヒー業界に起きていた現象だと思います。

生活が苦しい、貯金ができない、結婚したい、そろそろいい歳だしな...。
このままコーヒーの仕事は続けられないな。

こんな様子じゃ他業種に優秀な人材が流出しまくって、業界の未来はありません。
少子高齢化の波は確実にここにもぶち当たってきます。


その点、うちの会社はバリスタ全員が正社員。
休みも週2回きちんとあります。
さらにこんな状況ですが、この4月に全社員の給与ベースをアップさせました。
採用も加速させています。

この辺は、長くなるので別の記事で投稿したいと思います。

つらつら書きましたが、他店舗の悪口を言いたいわけでもないし、自社を自慢したいわけではないです。

スペシャルティコーヒーという素晴らしい商材と
バリスタという素晴らしい職業を誇りに思っているからこそ
そこで起きている問題提起をしたいのです。

そして、これが少しでも個人の気づき、業界の発展、さらには僕自身の自己成長へも繋がることを期待して

僕はこれから ”ロクメイのバリスタ” を発信していきます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


インスタもやってますので、フォローしてくれると嬉しいです。

https://www.instagram.com/shimo_rokumei/


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