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あとがきのあとがき:安売りしないVとは


お久しぶりです。火種です。
「Vの安売り」論の一応の締めくくりという形をとったお知らせがありますのでご笑覧ください。読んだ事のない方は以下のサムネから本文と後書きをお読みください。

毎度毎度お読みいただきありがとうございます。

想像以上の反響があったから色々と思う事を追記した記事もまたそこそこに反響がありました。言語化された論理を支持する意見が大きいのと同時に、逆に「安売りしないV」とは何か、という指摘もありました。
私がSNSに投稿する写真の基準は記事本文で紹介したツイートにも書かれています。この人の言説に100%賛同する訳ではありませんが、私が言いたかった事を書いていたので引用しました。

・行けば撮れるが我慢を要す ・誰でも撮れるが時間を要す ・気付けば撮れるが思考を要す。偶然性や事前交渉と言ったモノを要せず、事前にグーグルマップなどで確認できて、なおかつ広く知られている立ち位置。ただ、一筋縄ではいかない。

Twitter@kumahanaya

これと同時に、撮影した手応えとして「可もなく不可もない」レベルのものであること。大成功したと思ったものでも、時間を置いて俯瞰的に見返して使い道を検討し、コンテストやら商品化には適さないと判断したものに限ります。あとは単純に失敗したな、と思ったらお蔵入りする前にSNSに載せて供養します。「先鋒」と「中堅」までは出しても「大将」は伏せておくものです。

本文の内容を繰り返しますが、良い写真には「適切な出力」があり、出し方にも気を遣う事でその写真に最大限の価値を持たせる事が出来る。だからこそ「大将」を戦わせる場所は選んでいます。実際、SNSは集客ツールでもあるので、オーディエンスの関心を惹くためにも良いすべての「大将」を伏せているわけではなく一部は皆様にもお見せしていますが、やっぱり大本命は簡単には見せたくないものです。

自分の写真に社会的な価値をつけるにはSNS上での活動に留まっていては困難なのが現状です。リアルで何か行動を起こす事で初めてそれを実現できるのです。コンテストの受賞歴も当然その中に入ります。大切なのは「社会的価値を持たせた実績」を作ること。これが更なる高みを目指す重要な足掛かりにもなります。

私にとってその第一歩が今年9月に上今市で開催した写真展でした。まずは身近な人や道行く人に私の作品を見てもらうと同時に、話題作りをして私の活動への関心を集める事から始めたのです。鉄道に興味がない方や現業職員にも来て頂き、高く評価して下さったので一応の成功をみました。
次のステップは商品化。この延長線上には写真家業もあります。縁あって出版社の社長様が関心を持って下さり、書籍デビューも視野に入りました。

しかし出版物は長期的な視点を持って慎重な段取りが求められ、写真展から期間を開けすぎると周囲の関心を維持できません。そこで次のステップとして鉄道カレンダーの発行を行う事にしました。

元々カレンダーは昨年から構想しており、2022年版をお試しで作ったところ想像以上の好感触だったため、観光業界で働く親戚の協力を得て継続的な収益事業として本格稼働を試みています(本プロジェクトのサイトはこちら)。この1年間はカレンダーを作るつもりでSL大樹が走る東武鬼怒川線の風景を追い続けていましたし、出版社とのタイアップがなくとも個人でやるつもりでした。

11月まで撮影を続け、デザインを推敲して印刷会社に発注し、12月になってようやく形になりました。もう世に出す準備は整っています。

これが私の「大将」です。

表紙

2023年鉄道カレンダー「日光鬼怒川 四季に薫る煙」
A4中綴じ28ページ、1部1100円(税・送料込み)

SNSには公開していない秘蔵カットでお送りする、鬼怒川線沿線の四季の移ろい。今の私の「本気」を詰め込んで皆様にお届けします。ぜひお求めください!!!
2023年鉄道カレンダー 日光鬼怒川・四季に薫る煙 - shimo-photograph - BOOTH


ということで今回は宣伝回でした。
お気持ち表明は今後も続きます。

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