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ブロッコリーのあれやそれ

最近、蒸したブロッコリーを食べることにハマっています。蒸すと言っても蒸し器ではなく、フライパンを使います。フライパンに少量の水と切り分けたブロッコリーの房と茎を入れて、蓋をして中火で3~4分間蒸すのです。
これはインターネットで知った調理方法で、鍋一杯のお湯を沸かす必要もないし、栄養も逃がしにくいのだそうです。大変便利で簡単な方法なので、最近よくブロッコリーを買ってきてはフライパンに放り込んでいる、という訳です。

蒸したブロッコリーはざるに取って冷まします。
まだほのかに温もりの残るブロッコリーの蕾は鮮やかな濃い緑色で、茎の部分はみずみずしい薄緑色です。ざるの中で折り重なる緑は、豊かな栄養を含んだ生命の色だと思いました。ブロッコリーをはじめ、キャベツ、ねぎ、レタス、ほうれん草……緑の野菜は生命の香りがします。特にブロッコリーは、てっぺんの花の蕾の束を一度に口に入れるからでしょうか、より沢山の生命を頂いている気持ちになります。

冷ましたブロッコリーには、少量のマヨネーズやドレッシングをかけて頂きます。
濃緑の蕾の塊に歯を立てると、ふちふちと蕾たちが千切れます。それをしゃくしゃくと噛み締めると、ブロッコリーの柔らかい甘みと懐かしい匂いがします。
茎を食べると、少し歯ごたえがあります。前歯が滑らかに、まるでそれが普通であるかのように、茎の薄緑を齧り取ります。この、茎のほくっとした嚙み心地により、ああ、この房を食べるのももう終わりなんだなあ、と心の奥底で感じるのです。

そして、またもう一つ、もう一つ、と箸が進むのです。

だから、スーパーでブロッコリーを見るとつい、買ってしまう今日この頃です。

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