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うつのまにまに

 このところ、少しnoteから離れていました。飽きたとか嫌いになったという訳ではなく、近頃、文章を書こうとしても、絵を描こうとしても、考えがまとまらないのです。

 私がうつ病と診断されてから、かれこれ15年ほど経ちました。気分が落ち込んだり戻ったり、精神科に入院したり退院したり、職を得たり失ったりしました。それでも何とか、今日まで生きております。

 その中で、気分の良い時に頭に浮かんだ文章を、noteで書いてみようと思って始めてみました。色々な方から反応を頂けて、何だかこんな他愛も無い話を受け止めてくれる方が、この世界のどこかにいるんだと、思いました。この長く続いている灰色の時間の中にも、少しだけ光が差したような気がしました。

 身体が思う様に動かず、一日中、床に臥せっていることがあります。コップを一つ洗うのも億劫で、気が滅入ることがあります。しかしその一方で、夏の終わりのエノコログサに思いを馳せたり、町に訪れた春の豊かな色彩を探して歩いてみたりしました。
 その時の思考や見たものの記録でもあります。ただ洗濯をしたり、線香を嗅いでみたり、何でもないようなことを何故だか書いて(描いて)おきたくなることがあります。

 そんな時、少しだけ起き上がって、パソコンを開くことができる日は、何だかほんの少し特別なことが出来た気がするのです。

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