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言ってることとやってることが矛盾している‥

 強者がいる。
 「新潮文庫の100冊」を2年続けて読破した知り合いだ。
新潮文庫が100冊を選ぶので当然興味の無い本がある。いや、興味の無い本のほうが多いかもしれない。にもかかわらず2年続けて読破したというのだから恐れ入る。最近は夏目漱石の「こころ」を数十年ぶりに再読したらしい。なんでも娘さんが「こころ」はBL小説と思い込んで興味を持ち、書棚から引っ張り出してきたのがきっかけらしい。こうやって娘さんにも読書家の血が受け継がれていくのだろう。
 かくいう私もまあまあ読書家だ。小説が好きである。常に何かしら読んでいる。ただ、葛藤があった。学生時代に読んだ曾野綾子氏の「太郎物語」で、主人公が小説を読まない理由を「役に立たないから」と言っていた。それがずっと頭にあり、小説を読みながらも「無駄なのかな」と思うことがあった。
 ところが最近、ネットで「小説 無駄」で検索したところ、この悩みが解決した。Yahoo知恵袋の似たような悩みに対する回答にあったのだ。
「別に無駄でもいいんじゃない?好きで読んでるんでしょ?それで十分では?」
目からうろこ!
そうだよ。
おもしろいから読む。
それで十分じゃないか。
なんでそんなことに今まで気づかなかったのだろう。
メリットとか利益とか損得とか、そんなことは抜きにして、純粋に小説を楽しめばいいんだ!
俺の時間なんだから。

そして私は今日も読んでいる。株式投資で儲ける類の本を‥。

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