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葡萄と栗鼠には、こんな意味があったんだという話

 こんにちは、Shimizu_Tです。

 今日は、美術館に行ったら、絵に描かれた葡萄と栗鼠にどんな意味があるかを知った話。

 見出しの写真とタイトルを見ていただくと、「葡萄と栗鼠」は「ぶどうとリス」と読むことはわかると思います。
 字だけ見ると、「葡萄は読めても、栗鼠は読めない」という人もいるかも知れません。私もその1人。
 ちなみに、漢字に強くない私は、両方とも書けません。

 前置きはこのくらいにして、本題に入ります。

 先日、美術館へ行ってきました。
 著名な作家の作品展などではなく、ローカルな美術館の所蔵作品展です。
 4月から改装に入るのでしばらくお休みします、その前に所蔵作品を展示します、ということで見に行ってきたのです。

 日曜日でしたが館内は空いていて、1点1点じっくり見て回っても他の観客に迷惑を掛けること無く、ゆったり見ることができました。

 それぞれの作品には、解説が書かれていて、「へぇ〜」「なるほど」など感心すること頻りなんですが、ある日本画にはこう書かれていました。

 「描かれている葡萄と栗鼠は、多幸・多産の象徴として一緒に描かれることが多く、また江戸時代には『武道』『律する』にも通じると解釈された。」

 つまり、沢山の実がなる葡萄と子沢山の栗鼠は子々孫々の繁栄を意味し、縁起が良いものとして一緒に描かれることが多く、さらに「葡萄」は「武道」、「栗鼠」は「律する」につながることから、「武道に律する」にも通じるとして好んで描かれたということらしいのです。

 へぇ〜、そうなんだ。

 で、家に帰ってから調べてみると、葡萄と栗鼠の組み合わせは、中国由来の吉祥文様(※)であって、それが日本に入ってから、「この組み合わせは、『武道に律する』にも通じているではないか・・」と、どこかの偉い人が言い出したかはわからないけど、日本ではそういった意味もあって絵に描かれることが多くなったということらしい。
((※)吉祥文様とは?→吉祥とは?→吉祥寺の由来は?・・・と書き出すとキリがないので、ここでは触れません、悪しからず。)

 へぇ〜、そうなんだ。

 単なるダジャレのようにも思いますが、とてつもなく権威ある人が言い出して、周りの人が「それは、ちょっと・・」と思っても、「まあ、あの人が言うんだから逆らえないよね。そういうことにしておこう。」として広まったんでしょうかね。

 そんなことを考えながら絵を見ていると、自分の想像というか妄想が広がって、もしかしたらニタニタしてたりして。
 傍から見たら「あぶない人」に見られていたかもしれません。
 まあ、館内はほとんど人が居ないので、気にはしませんが。
 もしかしたら、監視カメラの映像を見ているスタッフの人が、「何か変な人がいる」と、要注意人物になっていたかもしれません。

 ちょっと話が逸れましたが、葡萄と栗鼠にはこんな意味があるということを知った話でした。 

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
 いつものように、締めくくりはこの言葉で。

 「毎日が、心穏やかに過ぎますように」

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