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君に言う宣言②

こんばんは。灯夏ちゃん。いかがお過ごしですか?君の父となって2週間ほどが経ちました。
名前については、僕とママはすっかり呼び慣れています。

この前、出生届を提出しました。出生届には、名前を日記帳に練習してから書きました。今思えば、紙で残るわけではないのに変ですよね笑

でも、君がこれから何千何万回も書くであろう名前だと思うと、なんというか、書くことで大切なものが堆積される感じがして、一生懸命書きました。

さて、この前の続き、名前の話の続きをしたいと思います。

君に言う宣言①
https://note.com/shimbo_y/n/n52f95b15f8a5

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夏の文字が決まってから、灯夏という名前に行き着くのに、実は結構時間がかかりました。

夏のイメージと、読み方は 〇〇カ になることを意識したは良いものの、そこから決め方がいまいち分かりませんでした。

とりあえず、夏のイメージから連想したり、
あ から順番に語呂が良さそうものとかを集めたりしていました。

帆夏(ほなつ)のように、〇〇カという読みじゃないけど個人的になんとなく推せるという候補や

親友からアイデアをもらった候補も入ってきて


結局、「名前をつけてやる」のフォルダには新しく30個以上の名前が追加されていました。
くさタイプならぬ、なつタイプの名前がたくさんです。

そうして集めてる間に、ママのお腹もどんどん大きくなってきて、僕はちょっと焦りはじめました。
この時期の君は、早く出たい!と言うように、ズコーン!とママのお腹をよく蹴っていました。

ある日、名前の絞り込みに苦戦した僕は
余計なものは加えないという選択肢に行きつきました。つまり、

『夏』(なつ)という名前が筆頭候補に躍り出ました。

なつ と読んでみて、あ、いいな。って思いました。
あ、この人いいなって、人を好きになる瞬間みたいな純粋な、いいなという直感。
音感も苗字と相性がいいし。なっちゃんとか呼ばれて。絶対かわいいし。
僕にとって夏というこの字は、ママの気持ちがすごく詰まった素敵な文字なので、良い候補ができたと思いました。

ただ、そこからまた数日経って、
一文字でもいいなと思った後に、ママと同じように、名前について僕の人生から考えてたら、僕ならどんな漢字が浮かぶのか、どんな思いを込めたいのか、と考えるようになりました。

それで、ようやく浮かんだ来たのが
灯という字でした。

6月11日、お風呂場にて15分くらい考えていたらぼやぁっと浮かんできました。お風呂場はアイデアが出るものですよね。素敵なものが浮かんだという自信がむくむく湧いてきて
ママにすぐに、うまく言えないけど、灯 って文字どうかな!!?と伝えました。
ママも、めちゃイイネ!的な反応をくれた、はずです。(当時興奮していたから、脚色されてるかも笑 今度、ママにも聞いてみてね。)

そして、2人からの名前として二つ合わせて
灯夏 という候補が生まれて、1番目の候補として君臨したのでした。まさかの、ほのおタイプでした。


ここからは、少し後付も入ってるかもだけど、
なんで思い浮かんだのかを思い出してみようと思います。

僕は、名前をつける、にあたり、一番大切にしているものを伝えたいと思っていました。

僕が人生で大切だと思うのは、
あたたかさ です。
優しくされたり、優しくしたりするときに、じわぁって広がるアレです。
昨日の夜、僕が仕事で疲れていた時に、ふと、お茶を淹れてくれたママにも、じわぁっと感じたあったかさ。しんどい時はもちろん、ふとした時に感じるアレです。

あたたかさとしては、陽や日という文字も考えたんですが、もっと身近で、手元にある、あたたかさの方がよくて。

火を灯す時、蝋燭やマッチからゆっくり、ぼーっと火がつきます。周囲がじんわりゆっくりあたたかくなる。夏ならちょうど、灯籠のように。

そしてあたたかさというのは、誰かからもらったり、誰かに渡したりできる。これも灯すという行為がイメージに合うかなと思いました。

周りの人をあたたかい気持ちにすることや、
あたたかい気持ちになったこと。
そういうものを大切に出来るようになって欲しい。
そう思ってこの字を思いついたんだと思います。


真っ直ぐ書いてみると少し恥ずかしいですね。

パパとママの想いがこもってつけられた名前なのが、伝わってくれると嬉しいなと思います。

ここで由来の話は、いったんおしまいにしたいと思います。(他の候補の話とか、灯夏という名前が思いついた時の友達への僕のLINEとか、細かく面白い話はたくさんあるので、ぜひたくさんエピローグを聞いてみてください。)

最後に大事な話をします。

実は、名前をつけるということに心のどこかで、抵抗がありました。親の価値感の押し付けになってしまうのかなと。僕自身が、名前の由来を聞いて、嬉しかったけど、親の願いを重く感じた事も何度かあったためだと思います。

だから、由来を聞いても、当てはめないで大丈夫です。君は君だということを尊重して僕とママは一緒に生きていきたいと思っています。

先にも言いましたが、
僕は【あたたかさ】が大事だとおもっていて、そのモチーフとして名前を贈らせてもらいました。

でも、君の人生にとっての大事なものは、ひょっとしたら、いや、きっと違うと思います。

生まれた季節のことを、嫌いでもいいのです。
あたたかさよりも大事なものがあるなと思ったらそれを指針にしてほしい。

灯台のあかりの様に、誰かの道標になることや、
灯そのものの あったかさというより、熱く激しく燃えているような、勇気や強さを大切にしてくれても良いのです。

こんなふうに名前の意味は、書き換えてもらって大丈夫です。

じゃあ、なんで名前に意味を込めたのか、
これは、君と僕らで親子という関係性が始まる証のようなもので、いわば、宣誓です。
運動会でも開会式にやるよね?、アレですね。

でも、あれ、みんな話聞いてないから、意味ないよと言われてしまえば、元も子もないのだけど笑

そうですね、、宣誓というよりは、君に向けた宣言に近いかもしれません。君に言いたいこと。

いわば親子という関係において、君への宣言として、名前をつけよう。そう思ったのです。

改めて僕から君に言いたいこと、

僕が人生において誇って大切にするものは、あたたかさで、君が生まれた季節を好きでいてくれるよう、僕は生きていきます。という宣言。

この家族の関係の中で、あたたかい気持ちを作り続けていきます。みててね!という宣言です。

長々と書き込んでしまいました。

本当に、生まれてくれてありがとう。
これからも末長くよろしくお願い致します。

父より

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