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専業主婦になって家庭以外で感じた肩身の狭さを分解してみた


昨日の記事で、家庭内で感じている肩身の狭さからくる嫌悪感を分解してみました。
今日は、自分が家庭以外で感じた肩身の狭さを分解してみようと思います。

昨日の記事はこちらですのでよかったらこちらも合わせて見てみてください。


家庭以外で肩身の狭さを感じること


そもそも、専業主婦でいると人に合う頻度が圧倒的に少ないんですよね。
外に出れば、もちろん人はいますし人に合うことは出来るのですが、
ここで言う人に合う=人とコミュニケーションを取るという意味です。

現在、今まで長く住んだところを離れ、違う町で夫と2人暮らしています。
比較的大きな都市に住んでいるのと、友達や前の会社の人とも会える環境ではあるのはとてもありがたいなあと思います。

実家は電車で1時間半ほどかかりますが、定期的に実家に帰ったり、両親がこちらに遊びに来たりと、お互い行き来できる環境でもあります。

そんな中で、何度か人に合いコミュニケーションを取った中で、自分が感じた肩身の狭さを分解していきたいと思います。


たまたま出会った会社の先輩との会話で見えた専業主婦のイメージ


先日、家の近くを夫と買い物のために歩いていたところ、たまたま会社の先輩とすれ違いました。
その場所はちょっとした観光地のようなところで、主に家族連れやカップルが多く見受けられます。
急だったのでびっくりして、お互いに何を話そうかな~~という感じでしたが軽い世間話になりました。
相手は彼氏さんと一緒にいて、「彼氏です」と紹介をして頂いたので、こちらも「旦那です」とお互いを紹介し、「今、どうしてるの?」という話題になりました。

その先輩は1つ上の先輩で、入社当時から同じ部署にいたため、わたしの会社での雰囲気をよく知っています。
退職の際も、結婚をするという旨は伝えていましたが、今後の予定などは大まかにしか伝えていないです。

「今、どうしてるの?」という問いに対して、咄嗟に回答が浮かびませんでした。もし、転職して新しい会社に勤めていれば、ここで働いていて~、仕事はこんなことをしていて~、こんな人がいて~、など話していたのかなと思います。

ただ、瞬時に自分の生活を振り返ってみて、何を伝えればいいのだろうと考えてしまいました。
そして、専業主婦をしてます!と胸を張って言えればよかったのですが、自分の口からその言葉は出てきませんでした。

これもきっと、自分がこう見られたくないという価値観の現れですよね。

そして、何とか絞り出した言葉が「家で、、、色々と、、、」とぼそっと言った瞬間、「だらだらしてるの~~?」とかぶせ気味に言われてしまいました。
決してこの先輩は悪気があって言っているのではないというのが、その方の人柄と言った時の雰囲気からはとても伝わります。

でもやっぱり、家にいる=いつでもダラダラ出来る
という変換になってしまうんだろうなと思いました。
そして、自分もそう思われたくないから言い出しにくかったんだなと思いました。

実際、家にいても自分の性格からして、ダラダラした毎日を過ごすことはほとんどなく、現在色々なことに挑戦していますが、それを社会で働いている人に伝えるのはとても難しいなと感じました。


不動産屋さんの言葉から感じる日本の家庭のイメージ


次は、今住んでいる家の契約の際の不動産屋さんとのお話です。

実は、現在住んでいる家は、夫の福利厚生で提携している不動産屋さんの物件です。家賃と平米数に上限はあるものの、全体の家賃の3割負担ほどで住むことができています。

大変ありがたい限りですが、これも夫に依存していて自立していないと感じる1つにはなっています・・・

本題とはそれるので、この話はまた別の機会に書こうと思います。

家探しのために、2回ほど不動産屋さんのご担当の方とお会いして、物件の検索や内覧などをさせていただいたのですが、わたしはこの担当の方に最初に会った時から何か自分の中に違和感のようなものを感じていました。

その時は上手く言い表せられずモヤモヤとしていたのですが、
最近になってようやく腑に落ちてきた気がします。
この方は、夫の会社のような大手企業の福利厚生での物件の担当をしておられるようです。
そうすると、わたしたちの様な結婚して物件を新しく探しに来る方がたくさんいるんだと思います。
そういう大手企業(3年ごとに転勤がある)の妻となる人は、ほとんどが専業主婦、またはパートやアルバイトというのが大半なんですよね。

日常的に、そのパターンのご夫婦を見ているためなのか、
わたしに対しての対応が、社会人に対する対応に感じられなかったのです。

夫に対して説明や会話をする際は、お取引先様とお話するような話し方・態度、わたしに対しては、一般人の人を相手にするような話し方と言ったらいいでしょうか。
BtoB(夫)とBtoC(わたし)のような感じと言ったらいいでしょうか・・・

もちろん、夫は契約者ですし、夫の会社との付き合いがあるのでそのようになるのは仕方がないということは分かっています。
しかし、どう考えても発言や対応の端々から感じ取れるものが、対顧客というよりは一般の消費者になった気がしました。

内覧の際も、特にわたしがどんな仕事をしているのか等は伝えていなかったのですが、奥さんが家にいる前提で話が進んでいきます。
キッチンは奥さんが常に使うものとして話が進んでいきます。
旦那さんが疲れて帰ってきた際に、奥さんがそれをケアするものとして話が進んでいきます。
家を見ながら、想定されていく生活がすべて旦那が働き、妻が家庭を守るという固定されたイメージの中で、進んでいきました。

ちなみにこちらの不動産会社は、わたしの勤めていた会社の大口取引先であり、社有車のすべてをわたしの会社がリースしています。
それを伝えたらどのような反応になるかと思いましたが、さすがに性格が悪すぎるので辞めました(笑)

常にそういった家庭を相手にしていると、固定観念がそうなっていくのでしょうか・・・
それとも、そもそもその方が持っている家庭像がそうなのでしょうか・・・

これは、どうにもわかりませんがわたしは非常に違和感を感じたまま、家を契約しました。


どうしても、日本の家庭のイメージって偏っているなと思ってしまいます。
そもそも、そういう時代が長かったからでしょうか。
わたしの働いていた会社でも、女性活躍!と大きく掲げていましたが、女性管理職はたったの1人で、まだまだ女性が活躍しているとは到底言えない環境でした。

社会構造的に、男性が優位な仕組みになっている以上、人のイメージを変えるのは難しいですよね。
というわたしも、専業主婦に対して同じようなイメージを持っていたことが、実際に自分が専業主婦になってみて分かり始めています。

なぜ、専業主婦と自分のことを言いたくなかったのか、なぜ専業主婦と思われるのが嫌なのか、この2つのエピソードを通して少し見えてきた気がします。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。


シンバ🦁

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