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ゆめ

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見た夢について文章を書きます。
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2019年1月の記事一覧

ゴミ放火魔

「明け方、家のゴミが矢鱈と溜まっていたので、マンションのゴミ捨て場まで捨てに行くと、白いトレンチコートを着た浮浪者が積まれたゴミ袋にガソリンを撒いている。浮浪者は自分に気付くと、にやりと笑ってライターを取り出した。あ。と言う間も無く火をつけて、ゴミが燃え上がる。自分は路上へ飛び出した。運良く警察官がいたので、放火魔です!と叫ぶと、警察官は驚いた様子で、どこですか?と言う。いや、そこやん、めちゃくち

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つまらないミュージカルと黒財布

「大きめのホール会場で、つまらないミュージカルを見ている。出演者が皆ずっと笑顔で、気味が悪い。舞台の端ではドリカムのベースの人が満面の笑みで踊っている。自分は途中で外に出ようかと思う。しかし、公演中に席を立つのはマナー違反かと悩む。けれども、そのくらいの酷さなのだぞ、と出演者たちに分からせるためにも、自分はあえて音を立てて席を立ち、ズカズカと外へ出る。

会場の外は雨上がりで、路面が濡れている。自

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夢のカラクリ

自分は毎晩のように夢を見る。良い夢も、悪夢も、淫夢も見る。目が覚めてからも、夢の内容は大体覚えている。自分が見る夢は、いつも現実味を帯びていて、空を飛んだり宇宙に行ったりすることは無い。けれども、どこか違和感がつきまとう奇妙な世界の中に、夢の自分は存在している。

先日は強烈な悪夢にうなされた。

「公園の砂場に見知らぬおじさんが寝転んでいる。自分はハサミを持って隣に立っている。おじさんの金玉を切

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