プロの仕事、アマチュアの仕事の差

僕がデザイナーとして関わることの多い
写真とイラストの仕事での
プロフェッショナルな方と
アマチュアの方（そのお仕事で生計を立てていない）の仕事の違い。
あくまで僕が観測できる範囲で
僕個人の感覚なので、全てではないのはもちろんのこと。

はじめに結論から言っちゃうと
プロだから素晴らしい！とか
アマチュアだからひどい！とかはない。
アマチュアよりもプロのほうが絶対にいい！
ってこともないし
だけど、プロが悪いってことも
もちろんない。

やっぱりプロでもアマチュアでも
人それぞれで、作品それぞれだ。
（って、当たり前ですよね。）

逆に言うと、プロだから絶対すごいでもなくて
趣味で写真をやっている方の写真にもすばらしいものは
たくさんあるし
趣味で絵を描いている方のイラストが
めちゃんこすばらしいことも、たくさんある。

うん。
なので、プロとかアマチュアとか意識せずに
やりたいことをやるのが一番いいと思う。

その上で、その上で
僕がもっとも感じる
プロとアマチュアの差がある。

この差は、めちゃめちゃ大きい。
それは、
プロの仕事（写真やイラスト）はすぐ使える。
使うのに時間がかからない。
アマチュアの仕事（写真やイラスト）は
使うまでに時間がかかる（ことが多い）。

一番の差が、ここだと思う。

たとえば写真だと
1枚の写真を使うとして
プロが10枚出してきてくれると
そのほとんどが使える。
すべてってことは条件的に厳しいかもだけれど
数枚、これも素敵！あれも使いたい！
という状態になる。

アマチュアの方の場合は
たとえるなら、その使う1枚を見つけるのに
100枚の写真の中から、輝いているものを探す感じ。

ただ、選んだ1枚は
プロのものも、アマチュアのものも
どちらも素晴らしい。

次の段階で、いざ使う時に
色の補正など、プロの写真は
調整が少なくてすむ。
（そもそも、調整してからいただいてるので）
アマチュアの写真は
使える状態にするまで
色の補正やレタッチやで
時間がかかるものが多い。

これが、複数枚使うとなると
その作業量の差は大きくなってくるし
ここもポイントなのだけれど
プロの写真は
5枚並べると、調和される。
光の状態、色の状態が同じ。
アマチュアの場合は
5枚並べると
色味がバラバラのことが多い。

イラストも1枚だとそうでもないけれど
複数枚並べると
タッチの統一感とか
線の太さとか
配色とか
プロのは並べてすぐ使えるけれど
アマチュアのは並べただけでは
バラバラ感が出てしまうことが多い。

プロとは「それを再現できることである」
みたいなことを誰かが言ってたような気がするけれど
さもありなん。と思う。
プロの再現性は、やっぱりさすが！

この、「使える状態にするまでの手間（時間）の差」と
「複数並べたときの統一感」
これが一番の差じゃないかな、と感じる。
（一番、と言いつつ2つある！）

まぁでも、そうやって調整もできるわけだし
使うのに時間がかかるからダメってこともないし
統一感がないから使えない、ってこともない。
だけどこの差は
僕にとっては、とても大きいので
やっぱりプロはすごいなぁ！って思うし
そのプロと並んでも行けちゃう絵を作れるアマチュアの方も
また、すごいよなぁ、うまいよなぁ、とも思う。

もちろん、圧倒的なプロフェッショナルになると
やっぱり、もう、全然次元が違うのだけれど
今回の話とはズレるので。。

まぁ、あくまでデザイナーが使用するという条件での
写真やイラストの話なので
それがイコール、写真全て、イラスト全てじゃない。

でも、費用をかけないと
時間や手間がかかる、という
プロとアマチュアの差は
いろいろなことに当てはまるんじゃないかな、って
そうも思う。