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ドキュメンタリー映画『作兵衛さんと日本を掘る』について、インタヴューを受けました。

民謡クルセイダーズをゲストに、ドキュメンタリー映画『作兵衛さんと日本を掘る』のPRイベントとして行われたGOTTON NIGHT。

イベントは終わってしまいましたが、この映画についての感想やDJをやる際の考え方などをインタビューしていただきました。僕は福島出身のDJという立場から答えてます。


映画は地方の炭鉱労働を扱い、さらに冒頭で原発とも結び付けられている。戦前から続くエネルギーに関する変わらない構造を炙り出した作品でした。

これは今SNSで大量にシェアされるような政治・社会問題ではないですが、右とか左とかを超えてまずは観られるべきだと思います。そのことと音楽イベントで楽しむことの間で悩みつつも、なんとか繋いでみました。

PRを担当した SNP / 新中野製作所 の皆さんは、もっと「楽しく」を強調したかったと思いますが、こちらの意図を汲み取ってくださってありがたい限りです(そもそもインタビューも初めてだったと思いますが、慣れないながらもまとめてくださってありがとうございました)。

先ほど、「今SNSで大量にシェアされるような政治・社会問題ではない」と書きましたが、とにかく今はそうした問題ですら「消費される」スピードが速く、あっという間に流れていってしまう。そして、構造の話、点ではなく線で見ないと捉えられないような問題は、なかったことにされてしまうのではないかとすら思える。

ドキュメンタリー映画は、あっという間に過ぎ去っていくこの情報環境の中に溜めを作る、情報の速度を緩めるものになるのではないか。長い時間、人やものと向き合って撮られた作品は、SNS主導で論じられるものとは別の仕方で、この社会を見通し、語るための重要なメディアになりうるのではないかと思います。



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島 晃一 (映画・音楽ライター、DJ)
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