見出し画像

『ニュートン2021年9月号』で記事を書きました、と特におすすめ本

『ニュートン2021年9月号』のメイン特集は「科学の名著」。編集部、研究者、ライターが合計100冊を紹介しました。

僕も主に生物枠を担当したので、特におすすめ本をここで紹介します。感染症対策と熱中症対策のため、家にいる時間が長くなったときにご検討くださいませ。

『生命とは何か』

量子力学で有名なシュレーディンガーの生物論。当時はまだ「遺伝子=タンパク質」説が強く、おそらくこの本でもその説に立っているかのような感じがあります。それでも、「生命を真に知るには細胞や遺伝子を原子レベルで理解する必要があること」を説いた点では、間違いなく生物学のターニングポイントとなった本。その理由は誌面で。

『利己的な遺伝子』

3年前にお仕事の資料で買って、必要なところだけ読んで積読となっていたもの。一つひとつのテーマは面白いけど、ちょっと翻訳に難アリかも……。新訳版があれば改めて読みたい。

『マリス博士の奇想天外な人生』

2年前までごく一部の人しか使っていなかった専門用語PCRを開発したキャリー・マリスの自伝。PCRのアイデアを思いついたときのエピソードのところの原文は、僕の大学院入試の英語科目で出てきたのはここだけの話。

『アフターマン』

僕の大学院時代のラボにもあった本。深夜のテンションで読むとおもしろい、と評判だったとかどうとか。

『空想科学読本』

高校のとき笑いながら読んだ本。初版本を今でも持っていて、いつかこんな本を書きたいと思っています。

『はたらく細胞』

何度もおすすめしている本。細かいところでは気になる表現もあるけど、とりあえずこれを読んでおけば、大学入学共通テストの生物基礎は5点くらい取れます。

『もやしもん』

お酒や発酵食品好きなら読んでほしいです。かもすぞー

* * *

次の3冊は、僕は担当していないけどおすすめできる小説です。

『三体』

評判通りすごくおもしろい。僕はまだパート1しか読んでいないから早く続き読みたい。あと、パート1にある、科学技術を衰退させる方法がまさに今の日本。

『博士の愛した数式』

大学院時代に実験の合間に読んでいたもの。描写がすごくきれい。また改めて読んでみたいね。

『数学ガール』

見た目とは裏腹に、ゼータ関数をガチガチの数式で取り上げる割と本気の数学本。ゲーデルの不完全性定理とか最後の10章読むだけで4時間かかったけど、それくらい深く知りたくなります。

本って最高の有料コンテンツだよね!

* * *

noteユーザーでなくてもハートマーク(スキ)を押すことができます。応援よろしくお願いいたします。


ここまで読んでいただきありがとうございました。サイエンスの話題をこれからも提供していきます。いただいたサポートは、よりよい記事を書くために欠かせないオヤツに使わせていただきます🍰