就活-11

内定なんて、親や学校のゴールだよ

かつて人事部長として延べ6,000人を面接、現在は人事コンサル会社の経営と禅僧という2つの顔を持つ島津清彦が、就活生に愛ある「喝」を入れる就活小話シリーズ。

「おーい、就活生のみんな、まさか内定をゴールにしちゃってないかーい?」

大学入試とかもそうなんだけど、入ること自体をゴールにしちゃっている人っているよね。

「○○っていう人気企業に就職できましたー」といえば周囲からも「おめでとー」みたいな。大学入試もそうだけど、第一志望に入学できたらあとの4年間は遊んでばかり。。。遊ぶならまだしも、目的を見失っちゃって燃え尽き症候群みたくなっちゃう。

いいですか!!

就職、入社は長い長いキャリア人生のスタート台に立ったばかりですから!

どんな会社でキャリアをスタートして、どんな人たちに囲まれて働くかっていうのは本当に、あとあと10年後20年後に響いてくるんです。お祝いで赤飯焚いている場合じゃないですよ。大学なんかでも「うちの学校は大手企業への就職率が高いです」と就職率をKPIにして、やっきになってPRしてるけど。で、そういう大学の就職指導課だったり親なんかも「とりあえず有名企業へ、頼むから大手企業へ」って感じで、就職が決まったら「教育終了!子育て終了!バンザーイ!」みたいな。

確かに学校や親にとってみたら内定、就職っていうのはひとつのゴールかもしれないけど。

結論!

内定がゴールっていうのは学校や親にとってゴールだったっていうことです!

じゃあ就活生のみんなはどう考えたらいいかっていうと、やっぱり自分で会社を研究して、今までの自分をちゃんと棚卸しして、本当に自分は何がやりたいのか、何が得意なのか、どういう会社の風土(会社の性格)に向いているのか、その会社は将来伸びそうなのか、沈みそうなのか、これから伸びる業界なのか・・・等々、入社後のずーっと将来、10年後、20年後、30年後・・・っていってもなかなか難しいから、せめて3年後、5年後、10年後くらいは世の中のことを勉強して、たくましく生きていけるように真剣に企業選びをした方がいいんだよね。だれのためでもない、自分のために考えるんだよ。

いろいろなアドバイスをしてくる人はいるかもしれないけど、最終的には自分の感性を信じるしかないんだ。頼れるのは自分だということ、世の中がこれからどうなっていくのかを真剣に考える期間が「就職活動」っていう限られた貴重な時期なんだから。

まあ時代は違うけど僕は周囲のだれよりも就職活動は真剣にやったっていう自負がある。それまでフルに入っていたアルバイトを完全に辞めて、就職活動に専念した。結果として就職した会社は、当時はまだ小さくて知名度もほぼゼロ。ゼミの先生も親も全員反対派でした(笑)「お前をそんな会社に入れるために大学に入れたわけじゃない」と言われたよ。でもその後会社が急成長して知名度が上がり、上場なんかしちゃうと

「君はうちの卒業生で一番の出世頭だ!」とか「お前は親戚の中でも自慢だ!」と完全に掌返し(笑)

で、当時の友達と何が違っていたかっていうと、やっぱり経済が将来どうなるのか、どんな業界が沈んで、どんな業界が伸びていくのか・・・真剣に研究した。OB訪問もたくさんしたし、本もたくさん読んだし。

今の時代は便利になったからネットで調べれば、グーグル先生に聞けば充分すぎるほど情報は得られるんだから。自分の未来は他人任せにしちゃだめ。自分の未来は自分で創らなきゃ。くどいようだけど、自分の眼と耳と足をちゃんと使って自分でちゃんと調べることが大事なんだよ。

自分のことを、自分が信じてあげなかったら、だれが自分を信じてくれんの?

いまから、ここから。何を始めるにも遅すぎるってことはないから。

自分を信じて、今日からまたスタートしようよ。


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