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Craftsman’s Base Shimaneをつくる──作りながら考える暮らしを探求する場について

「Craftsman’s Base Shimane」は、島根県で職人気質(クラフトマンシップ)を発揮する方々に話を伺いながら、作りながら考える暮らしを探求する場です。探求の成果や過程は、このnoteの記事や動画、イベントを通じて共有していきます。

島根のクラフツマンとは?

人間は自分たちが作るモノを通して自分自身について学ぶことができる。
リチャード・セネット(高橋勇夫訳、2016年)『クラフツマン:作ることは考えることである』筑摩書房

そもそも、クラフツマンとはなにか。直訳すると「職人」ですが、ここでは「手を動かして何かを作る人」というイメージです。クラフツマンが作り出すのは実際に「もの」だったり、「人と人との繋がり」だったり、「暮らし」だったり。最終的に生み出すものはさまざまですが、そのどれもが自分自身の確かな手触りを感じながら作られます。また、その過程には、さまざまな学びと内省が渦巻いています。

効率的・分業的な仕事のやり方によって生じるストレスは、ここにはありません。島根では一人一人が仕事の全ての工程に関わることが多いからです。もちろん、その分だけ非効率的かもしれません。しかし、そこには仕事と生活とが渾然一体となって、全人格的に「暮らし」に向き合い、「暮らし」を作っていける楽しさがあるのです。

たとえば、ある若い移住者は「現代の百姓」たらんとして、家の周りに生態系をつくりだそうと工夫を凝らしています。ある組子職人は「人が作ったゲームをやるのではなく、ゲームを作る人になってほしい」との思いで、お子さんのために作業場を設計し、一緒にものづくりをはじめました。

「ど田舎の島根」にいながら「最先端の実験場」を作る。そんなエキサイティングなクラフツマンたちを紹介し、自分たち自身も近づいていく。それがCraftsman’s Base Shimaneのミッションです。

第一歩を踏み出す

すでに最初の動画と記事がアップされています。島根に暮らす組子職人の世界を、よかったら覗いてみてください。

どんなチームか?

Craftsman’s Base Shimaneは、島根県でフリーランスとして活動するUIターン者を中心に構成されています。ライターやデザイナー、編集者、映像クリエイター、ディレクターといったクリエイターたちと、島根県政策企画局広聴広報課が協働して「島根らしい作り方」を探ります。

プロジェクトを通じて、地域内外で活動するクラフツマンたちとのネットワークをつくりたいと考えています。取材の依頼やご相談など、お気軽にお問い合わせください。

【お問い合わせ】
担当:島根県政策企画局広聴広報課 広報戦略スタッフ
電話:0852-22-5757
メール:kouhou@pref.shimane.lg.jp