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もし千利休が桜の写真を撮ったら

現在の茶の湯の世界を作ったといわれる千利休、彼のセンスは現在の日本人の美的感覚に通じるところがあります。千利休のことを少しでも知れば、写真にも活かせるかもしれません。

もし千利休が写真を撮ったら、どんな写真を撮るのでしょうか。想像すると面白そうです。

「利休の朝顔」という逸話があります。

利休の茶室の庭に、当時珍しかった朝顔が大量に咲き乱れていました。その噂を聞きつけた秀吉は、一目見ようと利休の茶室を訪れることにしました。しかし、利休は秀吉が訪れる前の日、庭の朝顔をすべて摘み取ってしまいました。当日、秀吉は朝顔が全くないことに怒りを覚えました。しかし、茶室に入ると一輪の大きな朝顔が生けられていることに大いに感動しました。


これが利休の美的センスです。
見せたいものを全て見せるのではなく、ワンポイントで見せることによって、より一層朝顔の広がりを感じさせ、感動を与えています。

これは桜の写真にもつながると思います。

ただ桜全体の写真を撮るのではなく、あえて一輪の花によって、また一枚の花びらによって全体を想像させる。そんなセンスを身につけたいと思っています。


もし千利休が写真を撮ったら、どんな写真を撮るのでしょうか。


そんなことを想像しながら、写真の撮り方を考えてみました。
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