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【第2期 島ラブアカデミー】〜沖縄らしいソーシャルビジネス〜

こんにちは。島ラブ運営事務局のじゅりです。

2022年1月、「沖縄をソーシャルビジネスアイランドに!」をコンセプトにはじまった「島ぜんぶでうむさんラブ(通称:島ラブ)」。
沖縄を愛する参加者たちが、沖縄の貧困、教育、環境等の社会課題をビジネスを通して解決していくことを目指すプログラムです。

第2期となる島ラブアカデミーは、2023年1月にはじまりました。
年齢も性別も取り組むテーマもさまざまな15チームが、自分自身の可能性を信じ、島ラブアカデミーでソーシャルビジネスに挑戦した約4ヶ月間を振り返ります。

仲間との出会い

アカデミーが始まった当初は、自分のソーシャルな活動が“ビジネス”になり得るだろうかと不安を感じていたり、取り組む社会課題の対象を定められなかったり、“社会課題”という言葉そのものに違和感を持つ参加者もいらっしゃいました。

「2期生の皆さんはどんな仲間になるのだろう。」

そんな運営の心配をよそに、本当に皆さんすぐに打ち解け、プログラムを重ねるごとに互いの心が近づいている様子が伺えました。

第2期 島ラブアカデミー キックオフでの様子

島ラブアカデミーで大切にしていることの一つに、思いやりと信頼を土台とした「仲間とのつながり」があります。自他を大切に尊重し合える関係性は、共に学び実践していく場において重要なコミュニケーションの基盤であると考えているからです。


逞しい進化で、可能性を切り拓く

2期生の皆さんは、数ヶ月でさまざまな変化を遂げています。

プログラム後半には、順番にプレゼン発表を行い、観ている全員からフィードバックをもらう機会が何度もありました。
ぐうの音も出ないほどのフィードバックをもらい落ち込む日もありましたが、より良い未来の実現へ向けて再び立ち上がる諦めない姿勢に、これまでの自分を超えようとする逞しさを感じます。

グループに分かれて島ラブ祭に向けたプレゼンテーション研修

プログラムを重ねるごとに進化していく2期生たちに、人は生きている限り自ら可能性を広げ挑戦し続けられるのだと、教えてもらいました。

そんな場面に立ち会うたび、感動をもらい勇気づけられています。


島ラブアカデミーに立ちはだかる大きな壁

アカデミー生の持つ、他者への優しさや思いやり溢れる熱い想いは、人々の琴線に触れ、多くの共感を集めています。それは、ポジティブなエネルギーのかたまりとなり、社会課題解決に向けた一致団結へとつながっています。

その一方、想い溢れるソーシャルな活動を持続可能にしていくための「ビジネス化」は、第2期でも大きな壁として立ちはだかることになります。

「ビジネス化」に向けたマインドセット、知識、リサーチ、仮説検証…。メンタリングを重ねながらソーシャルコンセプトを何度も書き直し、ビジネスプランと行ったり来たり。それでもまだ「収益化のスキル」は身についたとは言えません。それでも足りないのは何か。

やはり経験だろうか?
あるいは発想力?

とりわけアカデミーの4ヶ月という時間の壁は「大切な想いをビジネス化したい」というフェーズから「収益化のスキル獲得」の達成をより困難なものにしています。

しかし、この4ヶ月間の結果がゴールではありません。
島ラブアカデミーは、ソーシャルビジネスへの道標であり通過点。
アカデミー修了後も「持続可能なビジネス」に向けた伴走支援は続きます。そして、今年からは新たに創業支援プログラムも始まります。

ソーシャルビジネスがより多く、スピード感を持って広がっていくことはもちろん重要なことです。
しかしながら、想いはあるもののその早さについていけずに取り残され、結果として諦めてしまう人がでてしまうこともまた、ソーシャルビジネスアイランドを目指す沖縄にとって大きな損失であると考えています。

一人で大きなソーシャルインパクトを生み出す社会起業家がいるとしたら
一進一退しつつも、自身のペースでまわりと協働しながら育まれていく社会起業家もいるはずで

そんな多様なソーシャルビジネスは、それぞれの良さがあり、地域の風土や人々の特性によって、それぞれに適したスタイルがある気がします。


沖縄らしいソーシャルビジネスへ

2期生の関係は「一つの大きな家族」のようで、チーム同士の連携が自然と生まれたり、仲間の課題を自分の事のように捉え、協力を名乗り出る方も少なくありませんでした。その繋がりから見えてきたのは、古くから沖縄で息づく「ゆいまーる」の精神

悲しいことがあると寄り添い励まし、嬉しいことがあれば共に喜ぶ。一人では到達できない場所があったとしても、仲間と一緒ならその場所から見える景色がきっとあります。

島ラブで生まれる一つひとつのソーシャルビジネスは発芽したばかりでまだ小さな存在かもしれません。しかし、共創し合う環境で育まれることで、沖縄全体へと広がり、一つの大きな沖縄らしいソーシャルビジネスになっていく未来を想像しています。

アカデミー修了後が参加者にとって本当のスタートライン。

島ラブで芽吹いたソーシャルビジネスは自らの力で日光に手をのばし根を張っていきます。そして、養分が必要なときは事務局が引き続き伴走していきます。

小さな芽が力強い樹木に生長し、沖縄がソーシャルビジネスアイランドとなる日へ、沖縄を想う皆さんと一緒に歩みを進めて行けたら嬉しいです。
これからも、ご参加・応援よろしくお願いいたします。