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感情知能の基礎知識 - あなたの中に眠る真の力を引き出す

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AI の進化と共にビジネスにおいてハードスキルと呼ばれる専門知識のみでは差別化が困難な時代がやってこようとしています。また、ひとり親、共働き、同性婚など多様な家族像が叫ばれる中、…
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#ビジネス

世界を変えたビジネスアイデア – 感情知能 (Emotional Intelligence)

皆さんは、21世紀の日本のビジネス社会で成功するには何を学ぶべきだと思いますか?かつて、データサイエンティストは21世紀で最も魅力的な仕事であるとハーバードビジネスレビューで紹介されたこともありました。そのハーバードビジネスレビューのポッドキャスト番組 HBR IdeaCast の100回放送記念の特別放送が2022年10月にあり、四回にわたって世界を変えた四つのビジネスアイデアを紹介しています。 科学的管理法 (Scientific Management) 破壊的革新

リーダーシップは共感に根ざす

感情知能の四つの領域の最後の領域である人脈管理は、影響力 (Influence)、コーチとメンター (Coach and mentor)、対立管理 (Conflict management)、チームワーク (Teamwork)、リーダーシップ (Inspirational leadership) の五つの特性から成り立ちます。今回はいよいよリーダーシップに関して TED の動画などを参照しながら理解を深めたいと思います。動画を見る際には日本語の字幕を活用してください。 リー

対立を制する者はリーダーシップを制す

感情知能の四つの領域の最後の領域である人脈管理は、影響力 (Influence) 、コーチとメンター (Coach and mentor) 、対立管理 (Conflict management) 、チームワーク (Teamwork) 、リーダーシップ (Inspirational leadership) の五つの特性から成り立ちます。その中から今回は対立管理に関して TED の動画などを参照しながら理解を深めたいと思います。動画を見る際には日本語の字幕を活用してください。

心理的安全性は成功への道しるべか、失敗への落とし穴か

今回は、心理的安全性 (Psychological safety) の高い集団を築くためにはどうすれば良いのか考察を重ねたいと思います。皆さんの職場の中でも心理的安全性に注目した組織改革を進めている会社で働いている方もいるかもしれません。心理的安全性を構築するためには、トップダウンとボトムアップの両方の取り組みが必要になります。具体的にどのような能力が個人個人に求められ、また、リーダーに求められるのかを、そして、感情知能がどのような役割を果たすのかを、心理的安全性の世界的な第

怒りの感情は恐ろしいもう一つの感染症

2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に分類され、WHO (世界保健機関) も緊急事態宣言を終了するなど、Withコロナも新たなステージへ進みました。世界中で多くの犠牲者を出し、恐ろしいウイルスであることに変わりはありませんが、ワクチンの開発は進み、手洗いなどを含む新しい生活習慣を身につけることで前進できそうな兆しが見えてきました。 風邪やインフルエンザのようにウイルスが引き起こす病気は人から人へ伝染しますが、一方で、感情が人から人へ伝染することも広く知られて

失敗から学ぶフェイルファスト(Fail Fast)を実現する心理的安全性と成長思考

今回は、フェイルファスト(Fail Fast)で革新的なプロジェクト(イノベーション)を進めるビジネス手法に関して考察を重ねたいと思います。フェイルファスト(Fail Fast)はイノベーションを成功へ導く戦術です。しかし、並みの組織では限られた効果しか上げることは難しく、高い心理的安全性を礎とした組織文化が求められます。そこでは、個人レベルの成長思考を超えた、組織レベルの成長思考が根付いています。また、その文化を推し進めていくためには、先見性のあるリーダーシップも必要になり

マインドフルネスで自分の感情と価値観の繋がりに目覚める

ビジネスでは、不確実で刻々と変化する状況がつきものです。そのような状況で、不必要な不安や恐怖を感じ、疲れ果ててしまうことはありませんか?あるいは、自分の感情をうまく対処できず、相手を困らせ問題を複雑にしてしまった経験はありませんか? そのような状況は、感情認知力 (Emotional self-awareness) を高めることで改善する可能性があります。感情知能の四つの領域の中の最初の領域である自己認知は、感情認知力を高めることによって、そのような状況でも自分の感情を上手

確証バイアスや、有害な脳内のおしゃべりの影響に気づき、成長するための内省力を手に入れる

内省力 (Reflection) は、感情知能の四つの領域の中の最初の領域である自己認知を高める際の、感情認知力と並ぶ重要な柱の一つです。内省は、自分の内的状態に継続的に注意を向ける行為で、自己反省的な気付きの中で、感情によって引き起こされる体験、例えば、怒りで顔が紅潮し目を見開くとか、緊張で心臓が高鳴り手に汗をかく、などを観察し改善することです。 マインドフルネスによって自分の「現在」を意識できるようになり、感情認知力の高い状態を引き出すことができれば、内省力によって自身

自己管理の力を高める四つの特性: 回復力、適応力、やり抜く力、成長思考

自己認知によって自分の感情を理解することは、自己管理の能力を高め、家庭や学校、職場での人間関係を構築する基礎になります。職場においては、より感情をコントロールできる合理的な人は、信頼や公平のある環境を作ることができ、生産性を高められます。逆に言えば、リーダーの機嫌が悪ければ、組織全体の機嫌が悪くなってしまうでしょう。 感情知能の四つの領域の中の二番目の領域である自己管理は、回復力 (Resilience)、適応力 (Adaptability)、やり抜く力 (Grit)、成長

メタバースと直感と感情知能

今回は少し方向性を変えて、自己認知を別の角度から眺めることで新たな知見が得られるかどうかを試してみたいと思います。感情知能の基礎となる自己認知と自己管理の力を高める具体的なアイデアを以前述べましたが、今回は昨今話題のメタバースをヒントにバーチャルとリアルを認識する脳の働きを哲学的に考察しつつ、その没入感と自己認知との類似性に触れることで感情を理解するアイデアを補足できればと考えています。 メタバースと没入感メタバースはどの程度皆さんの生活に浸透していますでしょうか?ゲーム等

感情知能で最高のパフォーマンスを発揮できる「ゾーン」を手に入れる

感情知能を習得することで得られる最高のメリットの一つは、「ゾーン」と呼ばれる自身の最高のパフォーマンスを発揮できる集中力を手に入れることができることです。皆さんも、人生で何度かゾーンに入った経験があるのではないでしょうか?勉強、スポーツ、仕事など、さまざまな場面でゾーンに入ることができれば、自分史上最高のパフォーマンスを発揮したり、不可能だと思っていたことを可能にしたりすることができます。心理学でフロー状態と呼ばれるこの現象は、科学的な理解も進んでいます。今日はその秘密と感情

共感と慈悲とリーダーシップの共通点

感情知能の四つの領域の中の三番目の領域である社会認知 (Social awareness) は、共感力 (Empathy)、組織感覚力 (Organizational awareness) の二つの特性から成り立ちます。今回の投稿では共感力に注目し、どのようにリーダーシップに影響するのかを考えてみたいと思います。 共感力とは、相手と感情を共有する力のことです。これは、自己認知の上に成り立つ二つの能力のうちの一つです。もう一つは、自己管理です。自己管理は自制の力を育み、共感力

組織の多様性と俊敏性を支える企業文化を構築する

前回の投稿では社会認知 (Social awareness) の中の二つの特性のうちの共感力 (Empathy) について考察しました。今回は、もう一つの特性である組織感覚力 (Organizational awareness) に注目し、どのようにリーダーシップに影響するのかを考えてみたいと思います。 組織感覚力とは、自分が所属する組織の文化、価値観、力関係の理解や、自分の行動や意思決定が組織に与える影響を認識する能力です。自己認知の上に成り立つ自己管理と共感力を高めるこ

自信に満ちた態度と洗練された感情から生まれる影響力は人々を魅了する

感情知能の四つの領域の最後の領域である人脈管理は、影響力 (Influence)、コーチとメンター (Coach and mentor)、対立管理 (Conflict management)、チームワーク (Teamwork)、リーダーシップ (Inspirational leadership) の五つの特性から成り立ちます。その中から今回は影響力に関して TED の動画などを参照しながら理解を深めたいと思います。動画を見る際には日本語の字幕を活用してください。 影響力とは