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チビりそうです。はい、弱気です。


 待ちに待った「鮪のシマハラ」待望の2号店。水道橋店のオープン準備が始まりました。大手町3号店まで一気に突っ走りたいです。

 新しい仲間の採用もスタートしました。でも、ちょっと冷静に考えたんです。正気に戻ったのです。オレ……大丈夫か。大丈夫か。

  東京都は非常事態宣言中なのです。コロナウィルスは相変わらず猛威を振るっています。収束する気配はまったくありません。

  考えてみれば、去年の2月末からコロナウィルスの影響を受け始めました。それからは、全社一丸となって身を低く構えて耐え忍んできました。

 「いまできることをやる。」をモットーに生き残ることを最優先に取り組んできました。幸い「鮪のシマハラ」は1店舗のみの展開です。国や都からの手厚い補償のおかげで気持ちは折れていません。「鮪のシマハラ」は未来を諦めていません。

 でもそれは、1店舗だけだったからです。まだ仲間も数人しかいないのです。そのおかげで営業が続けられているし満額の給与も支払えているのです。

 それを、この緊急事態宣言中に3店舗にしようとしているのです。何を考えているのでしょう。正気の沙汰とは思えません。1店舗だから耐えられたのです。このコロナの状況が続けば、3店舗を支えていくだけの体力は「鮪のシマハラ」にはありません。危機管理能力ゼロです。完全に経営者失格です。

 でも、なぜでしょう。商売人の私の勘が、今だと言っているのです。ここが大きな潮目になる。そう言っているのです。

 コロナウィルスはいつ収束するのか、また収束後の世の中はどのように変化しているのか、いまの私では見当もつきません。ただ収束後がどんな世の中であっても、その時「鮪のシマハラ」は3店舗で輝く。いまはその準備を進めよ。そう商売の神様が言っています。

 もともと多店舗展開を掲げているのです。それでなくてもコロナの影響で遅れているのです。そうです。コロナなんかに怯えてられません。どうせ進める多店舗化なら、コロナ禍で進めても同じことです。絶対やると決めているのですから。借入金も赤字の補填に使うくらいなら、新規出店に充てるべきです。それが、商売人としての正しいお金の使い方です。

 コロナ禍での無謀な出店が「鮪のシマハラ」の転機になる。そう信じています。いや、そうします。年商30億円を達成したインタビューで「コロナ禍でも強気の姿勢を貫いた。それが勝因です。」満面のドヤ顔でそう答えます。

 なにをやってもダメな時はダメ。会社は簡単に潰れます。私たちが歩む商売人の道とはそういうものです。そうであるならば、私が最後に頼るのは「商売人としての勘」です。数字やデータではありません。

 今です。今なんです。島原慶将、勝負時です。

布団に入ると眠れないので、深夜皇居を走りながらそんなことを考えました。面白い時代に良い勝負をしているなぁ。

 

 

 


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