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新年度のルール@アメリカの私立校
9月に入り、あちこちの学校で続々と新年度が始まっている。周辺の小学校から高校は大体がレイバーデー(9月の第一月曜)のあとすぐに学校が始まるので道にはスクールバスの渋滞も出来るようになった。どこも対面で授業をするのだろう。
今年はパンデミックとワクチン接種の問題があり、我が校(*アメリカの私立高校で教師をしています)は新年度を遅らせることが早々に決定しており、授業開始は9月中旬すぎの予定だ。
我が校では今年から新しいルールが課された。コミュニティの安全のため全員厳守せねばならないルールだ。
生徒、職員、教師など学校に出向くものは授業開始日までにワクチンを2回接種しなければならない。オンラインでの授業は選択肢にはなく、全てのコミュニティメンバーが学校へ来る。ワクチンは任意ではなく、100%なので、”ワクチンしたくない!”(理由は不明)と拒否した教師が3人ほど学校を去り、”うちの子にはワクチンさせたくない!”(理由は不明)と掛け合っていた父兄にも先週最後通達が送られ、公立高校への転校を勧めた。
自由の国アメリカ、なのでワクチンをするもしないも自分の勝手であり、うちの学校に来るも来ないも自由なのである。幸い近くには公立の高校が二つあるので、どうしてもワクチンを打ちたくないのならそちらへ通えばいい。ルールに従えない方々は各々が自由にやれるところで、自分の自由を守りつつ他人に迷惑をかけることのないよう頑張っていただきたい。
ワクチン2回済みでも室内ではマスクと 3 feet (1 m) の距離で着席、窓は全て開放、カフェテリアでは黙食、1週間ごとのPCR検査義務、手洗い・消毒など、昨年と変わらないほどの徹底ぶりで新学年を迎える。そうしないと誰かが病気になったり、誰かに移したり、クラスが閉鎖されたり、最悪の場合誰かが亡くなったりすることは防げないからだ。アメリカには訴訟問題があるので、徹底して守らないと誰かに訴えられるかもしれないという恐怖もある。
学校という小さな世界で生きる私たちに出来るのは、この環境を100%近くまで安全に保つことであり、そのミッションに少しでも反対であればもうその人はこのコミュニティのメンバーではない、とはっきりと宣言されたのである。
我が校の創立時からのモットーは ”他への責任と貢献” ・・・その信念が試される1年になる。
シマフィー
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