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働く一人ひとりが幸せになることが、よりよい社会をつくることにつながることを信じて

間もなく2023年が終わります。

今年の振り返りは、アドベントカレンダー企画で書かせていただきましたので、この記事はちょっと違ったお話を。


大晦日ギリギリまでこんなことをしてと笑われてしまいそうですが、今日、長年の懸案だった本棚と積読本の整理をしました。本棚に収まりきらなかった本を収めるために、優先順位を考えて50冊ほどを捨てることに。


本棚を整理していたら懐かしい本と再会しました。

それが『絶対スキルアップする公務員の勉強法』(林雄介/ぎょうせい)です。

私がさいたま市役所に勤め始めて1~2年目くらいに、職場で回覧されていたぎょうせい社の図書案内に掲載されていたのを見て、買ったものです。

私が初めて読んだ「公務員のために書かれた本」でした。


この本を読んで法令や教養、コミュニケーションなど公務員として身に付けた方がいいこと、何より働き始めてからも学ぶ必要があるということを知り、自分の意識が大きく変わったのを憶えています。

この本を参考に、その後法令の勉強のために行政書士試験にチャレンジしたりもしました(本書には「簡単」と書いてあったのに、私は2度のチャレンジで結局合格できませんでしたが汗)。

私が『公務員の働き方デザイン』(学陽書房)を書いたときにも、頭のどこかで、本書のような本を今の若手公務員の皆さんに届けることができたら、そんなことを意識していた気がします。若かった頃の私が公務員としての生き方などを学ぶきっかけとなったように。


この本でとても印象的だったのが次のメッセージです。

皆さん(公務員)が幸せにならないと、
国民は幸せになれない。

『絶対スキルアップする公務員の勉強法』(林雄介/ぎょうせい)

地方公務員の仕事にどこか「滅私奉公」「自己犠牲」のようなイメージを持っていながら、それにしっくりこない想いを抱えていた私に、職業人としての指針を与えてくれた言葉でした。

そして、これは今の私の信念へとつながっています。

係長として大切なスタッフのマネジメントにあたる現役地方公務員として、国家資格キャリアコンサルタントとして、常に「地方公務員が幸せになることが、地域がよりよくなり住民が幸せになることにつながる」と信じて取り組んでいます。

結果を出すために頑張る。
そうすればあなたたちも幸せになる。

そうではなく。

まず働くひとが幸せになる。
そうすれば結果も出る。

そんなパラダイムシフト。


20年近く前に出会った言葉ですが、奇しくも最新の「令和5年人事院報告・勧告」(2023年8月7日 人事院)では、公務員の「Well-being」が直接名言されました。

異なるバックグラウンド、キャリア意識、人生設計を持つ職員一人一人が躍動でき、Well-beingが実現される公務を目指す

「令和5年人事院報告・勧告」(2023年8月7日 人事院)


「Well-being」を日本語の「幸せ」と訳していいのかどうかは議論があるところですが。

皆さん(公務員)が幸せにならないと、
国民は幸せになれない。

『絶対スキルアップする公務員の勉強法』(林雄介/ぎょうせい)

このメッセージの中の「幸せ」は、私は「Well-being」そのものだろうと思いますし、私が拙著をつうじて、また、キャリアコンサルタントとして意識する「幸せ」も「Well-being」に間違いありません。


2023年最後の日に、たまたま思い立った本棚の整理で、たまたま手に取ったのがこの本だったこと。そこで再び「皆さん(公務員)が幸せにならないと、国民は幸せになれない」というメッセージを向き合うことになったこと。

すべて偶然ではありますが、偶然として忘れ去るには公務員として、キャリアコンサルタントとしての活動と強く結びつき過ぎている気がします。


先日、10月に45歳になったとき、辞められる人材になれたのかどうかについて「優や良がもらえる感じではないけれど、ギリギリ「可」くらいはもらえるところまで来たかもしれません」と書きました。

実際に辞めることを決めているわけではありませんが、今年は「仕事」や「職業」が手段であることをますます強く意識するようになった1年でした。

じゃあその手段に対する「目的」は何だろうと考えたとき、やはり私のライフワークは「働くひとが幸せに働くことを支援していく」ことです。

そのために、地方公務員のままで出来ることもあるでしょうし、地方公務員という枠を超えることで出来ることもあるでしょう。そのどちらであるかにさほど意味はありません。

大切なのは、今いる場所でやりたいことをやり尽して、本当にやりたいことのためにどこへでも動けること。


新しくやってくる2024年も「地方公務員が幸せになることが、地域がよりよくなり住民が幸せになることにつながる」そして、「働く一人ひとりが幸せになることが、よりよい社会をつくることにつながる」と信じて、地方公務員としてもキャリアコンサルタントとしても、取り組んでいきたいと思います。


皆さま、よいお年をお迎えください。


2023年12月31日
島田正樹



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