北海道旅行その3 襟裳岬+ラオウ
襟裳岬。
名前はよく聞いていたが、まさか自分がそこに居ることになるとは想像もしていなかった。
事前に予約した襟裳岬ユースホステル。
数日ぶりに布団で寝られる!
下手なマニュアル車運転で到着し、秋田は象潟ユースホステルに次いで人生2件目のユースホステル。
中では、一見変わったお兄さんが働いていた記憶がある。
このお兄さんと襟裳岬周辺について色々とヒアリングしたような気がするが、残念ながら「変わったお兄さんが居た」という記憶しかなく、それ以外は10人部屋くらいの、2段ベッドが数多く並んだ大部屋に興奮したくらい。
あ、スイカをお兄さんから頂いた気がする。
以下、変わったユースホステルお兄さんをStrange YH Oniisan → SYHOとする。
・・・とにかくマトモに寝られる幸せの安堵が大きかった。
そして襟裳岬に、なにやら面白い資料館を見つけたため行ってみた。
襟裳岬「風の館」。 http://www.town.erimo.lg.jp/kaze/
襟裳岬では、もしかするとアザラシが見られるかもしれない!そんな期待を持って、到着するや否や舗装された断崖絶壁の階段をシュッシュと軽快に行けるほどの運動能力もないのでテクテクと歩いて先端を目指す。
そして、
全くもってアザラシちゃんたちは居なかった。
しばらく呆然と立ち尽くして5分ほどアザラシの帰りを待ってはみたものの、その程度の根気で帰ってくる輩たちではないだろうとすぐに諦め、資料館の中へ。
資料館に面白い体験ができるゾーンがあった。
強風体験。
館員に誘導されたか自分で飛び込んでいったのか記憶がないが、風速何十mという強風体験をしたことは確実に覚えている。
本当に立っているのがやっとだった。
スカイダイビングで口を開けると唇からほっぺたにかけてプルプルするあの感じをそこで初めて体験でき、一人にも関わらず妙に満足げの笑みを浮かべていた。
風速40m、50mくらい?だったと思うが、マイケルジャクソンくらい体を傾けないと負け流されてしまう体験だった。
襟裳岬周辺を堪能した私は、ユースホステルでバイク旅お兄さんと旅の話で盛り上がり、一人旅ではこういった色んな人たちとの触れ合いがあるんやなと出会いの大切さを学生なりに学び、いつの間にかそれすら忘れて寝ていた。
出発の時。SYHOさんと涙涙のお別れの時。
車に乗り込んで出発しようとしたその時、SYHOさんが何かを一生懸命振っている。
旗だ!
それもかなりの大物。SYHOさんの10倍くらいはあるんじゃなかろうか!
こんなもの、ラオウしか持てへんやろ!
と、アホ学生のとっさに浮かんだ心のツッコミと同時に、一生懸命に何度も大振りで旗を振って私を見送る姿に、感動して泣きそうになっていた。
SYHOさんの一生懸命な姿は、今でも目に焼き付いている。
本当にありがとう。
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