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僕はボク、のペースで。

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立ち止まって。いろいろ考えて。 それでも、それが僕のペースだから。
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2020年4月の記事一覧

新型コロナ専門家有志の会がnoteを拠点に情報発信をはじめます

「新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会(以下、有志の会)」が4月5日からnoteを活用して、コロナと戦うための知恵をひろく発信することになりました。有志の会は政府の新型コロナウイルス感染症対策本部の専門家会議で副座長を務める尾身先生を中心に最前線で対策にあたっている専門家21名で構成されています。 有志の会のnoteを通じて、最新の信頼性ある情報に触れて、コロナに打ち克つ行動変容を起こしていきましょう。noteはメディアのプラットフォームとして、コロナとの戦いに協

「ジョンティ」富田裕之さん、4月22日の答。

―お弁当の「じょん亭」と、持ち帰りの「ジョンティ」― 東京で10年。2020年5月で11周年になる、アルザス料理店「ジョンティ」。オーナーの富田裕之さんは、誰よりも早く危機に備え感染予防に力を注いでいた。「お店は開けるが、無理して来てほしくない」という正直な心の答は、お弁当の店「じょん亭」。ナイスなネーミングでみんなをくすっとさせながら、アラフィフのチームが難局をサバイブする。 レストランは危険な場所にもなり得るコロナ以前の1月、お客さんのインフルエンザをスタッフ5人中4

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「オステリア・ナカムラ」中村直行さん、4月20日の答。

―完全休業― イタリアのトラットリアのように、シンプルな伝統料理を丁寧に、ずっと作り続けてきた「オステリア・ナカムラ」。2003年に開店して、六本木で17年。中村直行シェフとマダムの幸子さん夫婦も、顧客たちもともに歳月を重ねてきた店は、約1カ月の完全休業を決めた。テイクアウトも一切なし。スタッフの体制、自分たちの体力、お店の体力を考え合わせ、「再開のために力を蓄える」という決断。 これはもう、お店を開けるわけにはいかない4月1日時点では、国や都から外出自粛の要請などはあっ

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【4/30時点】全国の飲食店へ。今すぐ申請すべきコロナを乗りきるための支援策まとめ

はじめまして、楠本修二郎と申します。 カフェ・カンパニーは2001年の創業以来、「CAFE = Community Access For Everyone」という視点のもと、カフェは人々が集うコミュニティの場、外食店は生活者の笑顔のインフラと信じて、現在は国内外で約100店舗・60ブランドを企画・運営を展開しています。 2020年、僕らにとっては未来に向けて様々な準備を始める予定でした。そんなときに突如世界を襲った新型コロナウイルス。2008年のリーマンショック、20

「テイクアウト」以外の価値の作り方

緊急事態宣言や東京都の休業補償制度の発表もあってか、通常営業からテイクアウトに切り替えて運営する飲食店が増えてきました。 しかしすでに多くの飲食関係者が語っている通り、テイクアウトだけで店舗を維持していくのは至難の技。 特にもともとの客単価が高い飲食店ほど通常メニューの価格とテイクアウト価格のギャップが大きいため、損失を埋めるには程遠いというところも多いのではないかと思います。 また、席間をとったり1日1組にして営業を続ける手法をとっているところもあるようですが、これも通

「高太郎」林 高太郎さん、4月28日の答。

―昼吞み、夕吞み― 渋谷といっても、住宅街の桜ヶ丘。静かな路地にありながら、夜遅くまで人の絶えない居酒屋「高太郎」。店主の林 高太郎さんは2週間の休業を経て、4月23日に再開。夜の居酒屋から一転して、14時開店の2部制へ。都の要請による営業時間の制約から、昼吞み/夕吞みの新しい形が生まれた。 予約帳の名前を一つずつ消していく 「高太郎」は2011年3月29日に開店して、2020年で9周年を迎えました。27日までコロナの影響はほぼなくて、むしろお祝い週間で2回転目もずっと忙

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「何が正解なのかわからない」

自粛は要請するけど補償はしない2020年4月8日。緊急事態宣言が発令された、まさに1日目です。 私は普段、飲食に関わる人々――料理人やソムリエ、造り手など――について雑誌や本などに書く仕事をしていますが、この1カ月あまりは取材の先々でこんな言葉をよく聞きました。 「何が正解なのかわからない」 それは絞り出されるような、とてつもない苦悶の言葉です。 なぜ苦悶するのか。 国も都も「不要不急の外出」を控えてほしいといいます。密閉・密集・密接の「3つの密」を避けよともいいます。

「鳥福」村山 茂さん、4月14日の答。

―潔く休む― 3年前に上梓した『昭和の店に惹かれる理由』(ミシマ社)。第5章にご登場いただいた焼鳥「鳥福」は昭和7年、屋台から創業し、今年で88年を迎える。戦後の昭和25年からは渋谷・のんべい横丁に店を構えた、横丁の最古参だ。2代目の茂さんから、現在は次男の直人さん、三男の潤さんの代ヘ。若い二人を支えるのは、長年兄の片腕となってきた、茂さんの妹・美知子さん。 家族で営む横丁の老舗は、要請をどう捉え、何を決めたのだろう?2代目店主の茂さんに伺った。 家業の一番いいところうち

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「イタリア料理 樋渡」原 耕平さん、4月15日の答。

―休業のち、再開― 創業88年の老舗の次は、オープンしてたった半年の新店「イタリア料理 樋渡(ひわたし)」。やっと軌道に乗ってきた矢先のできごとに、オーナーシェフの原 耕平さんはいったん、店を閉じた。しかし約2週間の休業ののち、4月16日より短縮、ワンオペによる営業を再開。彼はなぜ、このタイミングで店を開けたのか? お客さんに相談したら休業は4月1日から15日まで2週間ほど。16日から再開です。休業の前と後とでは、一皮むけたと言いますか、僕は大きく変わったと思います。

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「マンナ」原 優子さん、4月15日の答。

―昨日も今日も普通です― 2001年、鎌倉市由比ヶ浜に小さなイタリア料理店「ナディア」を開店。一駅隣りの長谷を経て、2009年に一軒家を構えて「マンナ」と改め、鎌倉で計19年。原優子さんの料理は、背中をバン!と叩いてくれるような生気に満ちている。だから今回も、バン!とされたくて原さんに電話をかけた。前につんのめりそうなほどの勢いをもらいながら、地元の人の、この店への揺るぎない信頼を分けてもらった気がした。 今まで働き過ぎてたんだわ、私!お店は今日15日も、ランチとディナー

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「麦酒屋 るぷりん」西塚晃久さん、4月13日の答。

―みんなに寛容な通し営業― メイド・イン・ジャパンのビールとワイン、スピリッツ、そして食材と料理。「クラフト」をテーマにする銀座「麦酒屋 るぷりん」、店主の西塚晃久さんには、同じ街に尊敬する昭和の店がある。 大衆割烹「三州屋 銀座店」、蕎麦とお食事処「泰明庵」。どちらも通し営業で、銀座で働くあらゆる人々に寛容な店。これからの在り方を考えた時、大先輩の店が彼の道標となってくれた。 もしも同情票なら、なんか違うもうすぐ、4月21日にもう1店舗を開店するというタイミングだったん

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「コート・ドール」斉須政雄さん、4月12日の答。

―いつも通り― 1986年に開店、静かな住宅街、三田で34年を迎えるフランス料理店「コート・ドール」。斉須政雄シェフの著書『調理場という戦場』(朝日出版社)をバイブルとして修業に励んだ料理人は多い。 そうしてシェフになった者たちが、今、「何が正解なのかわからない」ともがいている。では、斉須シェフはどうなのだろう?答があってもなくてもいい、ただ師の言葉を訊きたくなった。 小舟に乗って大海を漕いでいる僕だって怖いですよ。 見えない敵がいて、それに向かって、毎日が小舟に乗って必

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「酒井商会」酒井英彰さん、4月11日の答。

―縮小営業さえできなくなった今― 東京都が、居酒屋を含む飲食店に対して「営業時間を5〜20時、お酒の提供は19時まで」と要請したのは4月10日。しかし休業要請ではない。 世間では「これは朝酒、昼酒の推奨か」とも揶揄されたこの要請に、最も打撃を受けるのは当然、酒場だ。 その居酒屋であり、若者たちの〝密〟が危惧されている渋谷にある「酒井商会」。店主の酒井英彰さんはこの制限をどう受け止め、切り抜けるのか、要請発表の翌日に訊いた。 志村けんさんの訃報を機に実質、夜の営業ができない

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「ビストロシンバ」菊地佑自さん、4月11日の答。

―デリバリー〝シンバーイーツ〟― 3月30日月曜・31日火曜・4月1日水曜は、東京にとって激動の3日間となった。それをストレートに、鮮明に映しているのが「ビストロシンバ」の動きだ。 30日は縮小営業を発表。しかし翌31日は「どう動いたら正しいのか、わからない」と葛藤。4月1日には1カ月間の長期休業を決定した。 1週間ではなく、補償もないうちに1カ月。誰もが驚いた菊地佑自シェフの決断は、どんな頭と心の動きから生まれたのだろう? 3月31日、350名分のキャンセル僕らは「3密

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