少しでもマシな支援者になる

発達障害は3才までに対応が必須

大人や高校生以上の発達障害の子達などの支援には、数年、下手すると十数年、数十年の長い時間が必要です。
アメリカでは、支援を受けながら自立するという支援の仕方もあるようで、一人暮らしやルームシェアをしながらできることができる職についている人の事例もありました。日本でもあると思いますが、いろいろな現場の支援者がその人向けの1つのプラグラムで支援するというのは、私の勉強不足かもしれませんが、無いように思います。
スーパービジョンや勉強会でお世話になっている先生方が支援している人達も、幼稚園のときからずっと支援が続いている人も多いです。

なんだかだんだん出来るようになってきたかなと本人が思えるまでには、支援を始めた年齢の3倍の時間がかかると言われています。経験則ですが、お医者さんなど医療での支援者の方々も、同じようにおっしゃいます。

支援をするのは、その子が1人で生きていけるようになるためです。
生きづらさを解消することは勿論ですが、社会で要求されたことをやってお金をもらう、ということができるようになること。
それが大事だから、出来ることを増やしていく中で、そこに繋がることも意識しています。それが、その子の心が動くことであればベターなので、常に探ります。表に出てくるその下、またその下にあるものが、チラリとでも出てくるのを逃さないようにしないと。だから無茶苦茶疲れますよね💧年齢が高くなれば尚更。
大きくなって、告知のタイミングや仕方がコケれば、その子には大きな大きな傷が残ってしまう。受け入れることも拒否することもできなくなってしまう。そしてどんどんこじれていく。

思い込みを治そうとしたり、指示をしたりは、自分を全否定されたととらえるのでタイミングが難しい。
バカにされたくないという気持ちから、アドバイスに従わずに、相手にアドバイスをして自分がいいと思うように変えようとする。当然そんなことが出来るわけがない。だから、友達が欲しいと言いつつ友達がどういうものかや距離感がなかなかわからず、何を言ったらいいのかがわからないから会話ができなくなる。過去の失敗の繰り返しが嫌だから。でも、叱るべきところは叱らないといけない。そこに自分の感情は入っていないということをしっかり意識しながら。

そのようにこじれているのは、その奥の奥に原因がある。どこから修正していくかを見つけないといけない。
でも、支援者も人間。完璧なんて有り得ない。自分でそれを意識しないといけません。
支援してあげている自分に酔っている人も少なくない。自分もそうなってしまわないよう常に気をつけないといけない。指示するのでもなく、自分の意見や感情も押し付けない。
それでは、その子には拒否反応しかないし、不信感しか生まれない。
なぜ今がこうなのかを考えたり引き出す努力をして、どうするのがこの子の生きづらさがなくなるのかを考える。

だから、「少しでもマシな支援者になる」という言葉を常に心に留めながら、目の前の子が幸せになるためにベストを尽くす。
私に出来るのはこれだけだし、私がやるべきことはこれだけなのだと、再確認しています。
そしてやっぱり、教育に関しては外国の方が進んでいるのも事実なので、広い視野を持って、私自身も学んでいこうと思っています。


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