知識を知恵にしない

知識を知恵にしない人々

武漢コロナウイルスによってお亡くなりになられた方々に心よりお悔やみ申し上げます。

「考え」ないから、知識を知恵にできない。

国も自治体もメディアも、感染拡大防止のためにできる行動を呼びかけています。
殆どの人が、それを理解してできている気になっています。
そういう「雰囲気」に慣れてしまっています。

けれど、週末の海岸に押し寄せる人々や、取材で集まる記者の人達、電車待ちのホームで距離をおかずに並ぶ人々、商店街の人混みなど、その行動が伴っていない場面がかなり目につきます。

先週末の横須賀や江ノ島などは、県外からの観光客でごった返していました。道路も渋滞。
神奈川県には、首都圏などから手軽に来られる海が多いので、行き帰りは車だし、海岸は屋外だからと思って気軽に来たのかもしれません。思ったより人が多かったけれどもせっかく来たのだから、と思ったのかもしれません。ですが、「帰る勇気」を持ってもらいたいです。
天気が荒れているのに、せっかく休暇で前々から予定を立てていたからといって無茶をして、悲劇にあってしまうレジャーと同様です。
あれだけ密着状態であれば、屋外であろうと関係ないことは明らかです。そして、感染者が神奈川県に押しかけることで、海岸だけでなく、近くや途中のお店や飲食店でウイルス を撒き散らす。
クルーズ船で口火を切った神奈川県に更に追い討ちをかけることになる。
逆に、せっかく感染していないのに、不特定多数の人混みの中で感染するリスクを高めて、地元に帰って、感染拡大に拍車をかける。

外に出られない子供がストレスをためている、というもっともらしい理由をつけている人もいますが、それは、大人が自分の不安やストレスを転嫁させている、伝播させているに過ぎません。
自分の不安の感情を貼り付けずに、子供たちのストレスのケアをしてあげるのが大人の役目です。
このような状況下で子供たちがイライラや不安定になるのは、正常に成長している証拠なのですから、そこを否定したりしてはいけないのですが、人混みに出かけていく理由にはなりません。

不安やストレスを受け止め、直接的な指示を押し付けずに、自分で考えどうしたらいいのかを判断するためのサポートをしてあげましょう。

世間を覆っている雰囲気は、作られたもの。それに飲まれてはいけないのです。

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