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図書委員のおすすめ本②~『金の角持つ子どもたち』✨~

こんにちは、志高塾です。

今年最後にお届けするのは、志高塾・豊中校に通う中学1年生のO君が書いてくれた図書紹介文です。豊中校を任されている竹内と、今からちょうど1年前、受験生だったO君を担当していた三浦からのコメントも合わせて掲載しています。
光を宿した言葉たちが、行く年来る年を、そっと、明るく包んでくれます。

講師・竹内からのコメント

受験生だった彼に、ぜひ読んでほしいと思って貸し出しました。でも、返却された時にはあえて感想を聞きませんでした。「それっぽい」ことを言わせてしまうような気がしたし、たくさん本を読むようになった彼なら、きっと自分で中身を咀嚼できると信じられたからです。入試から約半年後、「図書委員として紹介文を書いてほしい」としか伝えなかったのですが、彼はあの時の本をおすすめの一冊に選びました。自身の経験と重なる、とても良い読書体験となっていたことが文面から伝わってきます。

図書委員の紹介文~『金の角持つ子どもたち』~

中学受験というものを、僕は経験して、すごく大変だったことを今でも覚えています。実際、この主人公の俊介も僕とほとんど同じで、サッカーをしていましたが、小学六年生の時、受験勉強を始めます。その志望校は最難関の中学校一本でした。この部分を読んだ時、僕は尊敬する所はあるものの、むぼうな挑戦にも思えました。それから俊介は、毎日机に向かい、冬にはもう少しで手の届く所まで来ました。そして、入試本番をむかえます。この話で、厳しい状況の中で、努力する俊介から勇気をもらったので、僕は「最後までがんばろう」と思えて、第一志望校に合格できました。俊介の通っていた塾の先生は「努力している人には金の角が見える」と話しており、この本を読み、努力の大切さを知った人には、きっとこの先、金の角があるはずです。

講師・三浦からのコメント

ありありと受験期のことが蘇る、そんな紹介文でした。それはただ受験の話だからというわけではなく、ここで話されている『努力』というものを、まさしく受験期の授業の中で、私がひしひしと彼から感じていたからだと思っています。ストイック。言葉にすれば簡単ですが、彼への印象はまさしくその一語です。だからこそ、この紹介文を読んだ時にはすとんと腑に落ちるようでした。のびのびとした表現は、自分から湧き出てきた言葉だからこそだなと、そう思わされます。

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