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頭爆発しそうだからとりあえず一週間デジタルデトックスした話


やばい頭のメモリない爆発しそう、そうだ、デジタルデトックスしよう(安直)

※デジタルデトックスについて全くの無知のため、本記事でいう「デジタルデトックス」はシンプルに「スマホ断ち」です

みなさんお久しぶりです。
引き続き5歳娘と3歳息子の母をやりつつ仕事をこなし金曜は遊びに出かけ比較的自由に生活しているしきです。

最近なんだかやたらと深く考える事が多く、常にあれやこれやと頭が動いている状態で日々を過ごし(みんなそんなもんだとは思うが)なんだか心身共にダメージを感じていた。
定説である「暇だと病む」はごもっともだと思っているが、私は比較的暇な方ではないと思う。

朝早く起床し、既に起きている子供達にご飯を食べさせ(その間延々と「あと5分やで!!」「全部しっかり食べて!」「テレビ消すで!!!」と無限コールし続ける熱烈応援サポート込み)着替えさせ火曜木曜はお弁当を用意し園までチャリを爆走させ朝食を済ませ仕事に取り掛かる、
夜は仕事が終わり次第またもチャリを爆走させ子供達2人を回収し5分で夕飯を準備し爆速で食べさせお風呂に突っ込み爆速で寝室に突っ込む×週5のどこに暇があるのだろう。

月〜木までの基本ルーティン。金曜は仕事終わり次第外出夜の街に消える。

と、思っていたがグラフにすると朝から夕方まではバタバタと小忙しいものの毎日死ぬ気で子供達を20時にベッドインさせているため意外にも自由時間は確保できているらしい。

自由時間は主に何をしているかというと、夕方の怒涛の親業に打ちのめされた脳を労りつつ

  • スマホぽちぽち(大体X)

  • 手元を動かす趣味(割愛)

  • 映画を見る

こんな感じ。
月〜木は半自由時間(大方ワンオペなので外には出られない)だが金曜は大体仕事が終わり次第出かけ朝になったら親に戻るという生活が許されているので一般的な「母」と比べると世話に仕事に遊びに小忙しいはずなのだが、この「自由時間」が自由すぎて脳が考え事にフルスロットルをかけてしまい全然「自由時間」ではないのだ。

脳が勝手に考え事を始めてしまうのでスマホ見る→(考え事と並行しつつ)(結局完全に消すことはできない)なんだか必要のない情報までダラダラと頭に流れ込んできてしまう→情報量多すぎ草→疲れ取れないリフレッシュできない

最近の私をまとめるとこんな感じ。

「カ〜〜〜ッ(理解)とりえェずエックス見んのやめてみっか!!!」

名案すぎる

そんなこんなで私のデジタルデトックス計画は始まった。
Xの死はスマホの死。Xの見られないスマホはただの箱同然なのでX以外のアプリ、連絡ツールも全て開かない事にした。
思い切りははよく、とりあえずやってみる精神に則って一週間で何が変わるか?を検証していきたい。

目標としては、考え事から己を解放し(どうせぐるぐる考えても答えは出ないしょうもない事ばかりなので)自分の目の前、今この瞬間に集中できるようなマインドセットができたらいいなと思っている。


今回のデジタルデトックスルール

デジタルデトックス週間を設けるにあたって何点か縛りを作ってみる。

スマホの扱い

  • 基本スマホに触らない

  • 外部から連絡のあった場合は朝、夜のタイミングでまとめて返す(自分から外部への連絡はしない)

  • PCでのslack連絡はOK(仕事で使うため)

  • クソコラ作るのはOK(仕事で使うため

自由時間の過ごし方

  • 手元趣味を極めたい

  • 読書OK(Kindle派だが今回は完全にスマホ離れしたいため書籍に)

  • noteの執筆OK

  • 「何も考えない」努力をする(瞑想とかよくわからないがそれに近いかもしれない)

今回はあえて「朝XX分のスマホタイムはOK」などは設けず、基本的には必要時以外使わない運用にする。
自由時間に関しては有効な過ごし方を一週間で発見するかもしれないので、こちらもあえて「XXをする」などは決めない。


デジタルデトックス実行一週間の殴り書きメモ

日々の感想や試した事、心情の変化などを日毎殴り書きしていく。
きっと取り留めのないメモになると思うので時間に余裕のある方だけどうぞ!

1日目_月曜日

まずこのデジタルデトックスを思い立ったのが月曜の夕方。
先週から家族のインフルエンザ騒動があり自分も不調の中通院に何度も車を走らせたり何年ぶりかのパンデミックに心身共に限界を迎える。
隙間時間にXを開くと著名人の年の差婚、マフィン、増税etcetcetc…見知らぬ人が見知らぬ人を正義の名の下に糾弾しまくる(暇だな)、好き勝手に良いだの悪いだの表に出ている薄っぺらい真実かもわからない情報でジャッジしまくる(暇かよ)、そんなものが「おすすめ」にばんばん投下され「Xの事だいちゅきなのにXとはウマが合わねえな…」と思うなど。
そんな心底どうでもいい情報が目に入るのも嫌気がさしてデジデト実行。
明日から〜と思ったが飽きやすい私のことだ、鉄は熱いうちに打たねばきっと明日には延々とXでうないいちどうを眺めている事だろうと思いその場でスマホを充電器に挿して裏返した。

晩御飯を食べ終え、久しぶりに書籍でも買おうと散歩に出かけた。
時間チェックのためにスマホを開いたはずなのに、手が無意識にXを開いて気づかなかった習慣に戦慄した。とにかくスマホを開くと手が無意識にシュシュっと画面をスワイプしてXかインスタを開くのだ。仕事もこのくらい息をするようにできたらいいな
まずはこの習慣から変えねばと思い、画面、スワイプ、しない、を意識しはじめる。

書籍を三冊購入した後帰宅。手元趣味を1時間半ほど楽しみ書籍に手をつける。読了に時間がかかり就寝は深夜2時。

背景描写がエモくて涙出る

私はえらく感受性が強く、物語の登場人物に感情移入しがちというか物語の世界に引き摺り込まれがち。
これは人もそうなのだが一緒にいる人が眠れなかったら自分も眠れないしテンションが高ければ同じく高くなるし気持ちが悪そうであれば自分も同じように気持ち悪くなってしまったりするくらいとにかく触れたものから影響を受けやすい。(のでここ10年はダウナーな人間とは一切関わらないように徹底していた)
小説や映画もそうで、ダウナーなものを観るとまるで自分が体験したかのように気分が底まで落ちて帰って来られなかったりする。
とはいえ映画や小説も人間のグレーな感情をこねくり回したようなものが好きなので、観終わった後にXぽちぽちしてみんなの日常を見たりニュースサイトでどうでもいい記事を見たりそんな事を1時間程続けてだんだんと自分を取り戻すのだが、絶賛スマホ断ち中の私にはそれができないため心底焦った。
私がアッパーを取り戻す切り札、花さか天使テンテンくんのOPを口ずさみながら寝た。



2日目_火曜日

昨日までシックリーブを取得していたのだが今日から子供達在宅の中通常勤務。
朝時間チェックのためスマホを開いたがNOスワイプでXを開く事はなかった。
お昼過ぎに友人とLINEでのやりとりをしたが数回のラリーにとどめそれ以降はスマホを開いていない。

丸一日ほぼ完全にスマホ断ちをして気づいたが、
スマホを見ないと、「やらなきゃいけない事」が「やらざるを得ない事」になる。
スマホでの暇つぶしができないとなるとそのままジーっと座ったり寝たりする訳にもいかず、とりあえず何かやろう、死にタスクだったあれこれでもやるかという気持ちしか湧いてこない。
というか本気でする事がない。
結果、忙しいししゃーない、無理せず日々を楽に生きてこ!めっちゃやる気ある時にやる!と割り切ってそのままにしていた洗濯物の山やクローゼットの衣替えがものの1時間で片付いた。
おまけに「全然思い浮かばない、作業結構あるな、一旦休憩…」と仕事中にちょいちょい挟んでいた休憩もスマホがなくなった事でなくなり
もしかして疲れたから休憩していたのではなくて暇つぶし目的に休憩していたのでは説が濃厚になった。仕事めっちゃ捗る。
あと、子供と向き合う時間が増える。
今まで四六時中群れてくる子供をX見ながらいなしていたのだけど、あの手この手で構われようとしてくるなとかそんな技をお持ちだったのねとか今まで気づかなかった子供の面白い部分をたくさん垣間見れた一日だった。なかなか良い。
ちなみに「うわあああスマホめっちゃ触りたいい」みたいなのもない。
元々youtubeの類も見なかったし、Xやインスタで垂れ流れてるコスメやファッションのポストを見ているだけだった(にも関わらずめっちゃ時間消費してた)し、連絡する友人も限られているので現時点ではメリット享受の方が確実に大きいと感じている。

夜の自由時間は引き続き手元趣味と読書。0時就寝。

今の所ミラノでの優雅な生活を見せつけられているだけである


今日感じたメリット

  • 睡魔が来るギリギリまで本を読んでスッと寝たので久しぶりに寝入りが最高だった

  • 暇つぶしができないので「やらなくてはいけない事」のタスクに着手せざるを得なくなる(仕事も家仕事も)

  • 食事中もご飯だけに集中するので満足度が高い

  • 子供と向き合う時間が増える

  • 「無駄な事をしていない感」がすごい、虚無感がない

  • 暇つぶしのない生活に楽しみを見出そうと目の前のことに丁寧になる

  • 引き続き考え事がちらつく瞬間は多々あるが、割と目の前の事に集中することが多くなる為考え事も減る


3日目_水曜日

朝からいつもと変わらぬルーティン。スマホを開かない生活に急に慣れる。
お昼休みに開催された会社の麻雀部(オンライン)で勝てたので気分が良い。

すこ

4日目_木曜日(祝日)

スマホ断ちから初めての休日。
朝から家族で鎌倉に向かい一日中遊び倒す。

砂浜に腰掛けてぼーっと海を眺め「何もしない」をしてみた。
この大きな海の中では私の存在や悩みなど小さなもの…と感じる訳はなく、どんなに海がデカくても私の悩みの大きさは変わらないしそもそも比べるべき対象がクソデカ物理すぎてこいつと私の内面をバトらせてなんの意味があるのだ…とシラけた。
小難しい事を考えるより「すっごい波」「きらきらしてる」「ちへいせんまっすぐ」など目でみた情報を偏差値3でありのまま捉える方が頭空っぽで楽しめた。

途中駐車場待ちが何回か発生し手持ち無沙汰になりかけたが、こんな事もあろうかと鞄に「生欲」を忍ばせてきた。
外出時、移動の合間などにスマホを見ていた時間が読書時間に変わった。
相変わらずスマホ見たい〜〜〜の衝動はなく、なんなら時間確認のためにスマホを明るくするのも面倒なので腕時計購入を検討し始める。

隙間時間、自由時間を手元趣味と読書で埋めるのも楽しいのだが、もう少し他の新しい事も詰め込めるのでは?という余裕も出てきた。
暇を自分の行動で埋めるしかないから、新しい挑戦への意欲がめっちゃ出るな。

5日目_金曜日

普段のルーティン。毎週金曜は外に出るが、今日は夫が体調を崩したため在宅。
今週だけで書籍を5冊購入しており、さすがにこのペースで書籍を買い続けると底なし沼かつ書籍の山になってしまうため図書館で数冊借りる。
引き続きスマホは最低限の連絡を返すくらいしか使用していない。

薄々気づいていたが、全くスマホを触らないとマジで浦島太郎状態になる。
元々テレビも朝晩子供が見るためだけのEテレ1時間しかつけないので、不要な情報どころか必要な情報すら入ってこない。
どんなニュースがあって何が流行っていてどんなイベントがあるのか、まるっと全てわからない。
もしかしたら朝の1時間だけ情報番組に触れる、とかは取り入れた方がいいかもしれない。

6日目_土曜日

はちゃめちゃに体調を崩す。喉が切れて声が出ない。全身痛い汗すごい。一日の大半を寝て過ごす。
インフルエンザで体調の悪い家族を横目に毎回私だけかからないのだ、今回も乗り切ったと思っていたが遅れてきたビッグウェーブに見事呑まれた。

せやな

7日目_日曜日

土曜に続き1日の大半を寝て過ごす。手元趣味は今日もできず読書だけやっつけて体力回復に充てる。

朝井リョウの拗らせはよい


デジタルデトックスを経て

遂に一週間。
家族が体調を崩しがちで子供が在宅だったり自身も久しぶりにインフルエンザに罹るなどイレギュラーな週ではあったが、バタバタしていたからこそデジタルデトックス実行にはいい機会だったのではと思う。

一週間のスマホ使用履歴はこんな感じ。

エアドロ痴漢対策に効果抜群のiPhone名「マヘンドラバーフバリ」

概ね自身の記憶通りで、日々のLINEでの軽いやり取り+仕事中子供達にプライムビデオとディズニープラスを見せていたもの+病院の予約などでsafariを使用した数分etc..
始める前のデータが見られないのは残念だが、起きている間は大体スマホを触っていたため軽く10時間くらいはいっていたんじゃないだろうか。

スマホ使用1日平均約40分になった生活で感じたメリット・デメリットを改めて考えてみた。

メリット

  • 生活する上でやっつけなければいけない事へのやる気がわく

仕事のやる気が出ない、家事が溜まっているのを横目に見ないふりをしている、とにかく理由をつけて「やる気と気力がある時にやる」と死にタスクをサグラダファミリアのように積み上げている人はぜひ今この瞬間からスマホ断ちする事をオススメする。
やる気と気力がある時に、ももちろん良いのだが、そんないつ来るかわからないやる気を待って死にタスクを頭の片隅に置いておくより今この瞬間「やる事が何もない」状態を作り出す方が簡単に全てをスッキリさせる事ができる。

  • 余計な物差しへの関心がなくなる

これは私は元々ない方なのだが、SNS等で誰がああだこうだ、これについてはこう思う、あれは善い悪いなど見知らぬ人間の物差しが嫌というほど目に付く状況はやはり疲れる事なのだなと感じた。普段は目についても「それは人それぞれやろ」と右から左なのだが、そもそも目に入れないという事もめちゃくちゃ大事だなと。特にSNS上の意見や評価に流されやすい人ほどそもそも目に入れないのは有効ではないかと思う。

  • 読書めっちゃ楽しめる

元々映画派ではあるのだが、手元趣味も持って数時間なので読書をメインに過ごした一週間。
物語が始まるとオチまで見ないと満足できないタチなので読書も一気読み派だったのだが、隙間時間に読書という習慣がいつの間にか身につきいつでもどこでも栞から物語を再開できる楽しみもなかなかいいなと感じた。
毎日眠たくなるまで読書を楽しんでスッと寝入る生活はこの先も続けたい。

  • なんとなく、自己肯定感ちょっとアップする

なんも用事ないのにスマホ見続けるのってやっぱり惰性で虚無だよなあと気付いていながら気づかないフリをしていた自分からの脱却。

デメリット

  • やっぱりめっちゃ浦島太郎になる

殴り書きメモと重複するが、やっぱりどうしても浦島太郎になるし世から隔離されてる感はある。
私は世捨て人になりたいわけではさらさらなく、好きなものに関連するイベントなども随時楽しんでいきたいタチなので、情報収集していたX、インスタを完全に断つとなると発見するのが難しくなる。
こういう必要な情報だけ抜き取れたらいいよな、と思うが好きだけを集めた海の中からたまに流れ着く漂流物のようなものなのでピンポイントに拾うのはなかなか難しい。
現世を楽しむ事と己を律する事の両立は難しいのかもしれない(主語クソデカ)

並べてみるとデメリットの方が圧倒的に少ないが、世捨て人になった上でメリットを享受するかという究極の選択ではあると思う。
でも全部に疲れちゃってもう世とかとりあえずどうでもいいです、なんか身軽になりたいですっていう状況の人にはとりあえず現況を変化させる一手としてやってみる価値はあるはず。


〆まっせ

目標としては、考え事から己を解放し(どうせぐるぐる考えても答えは出ないしょうもない事ばかりなので)自分の目の前、今この瞬間に集中できるようなマインドセットができたらいいなと思っている。

こんな感じのゆるい目標立ててました

私自身の目標に関してどうだったかというと、想像以上に目の前の事に集中でき(読書の世界に引き摺り込まれていたのが大きいと思うが)考え事に割く時間は圧倒的に減った。
次は何をしようか、読書以外にもできる事はありそうだな等自分の余白をどう面白く埋めていこうか?という部分にフォーカスする事により無駄な事をあまり考えなくなったかもしれない。
考え事から己を解放、という面では程遠いかもしれないが、考え事を適切な温度で適切に処理する事ができるようになったという印象だ(適切な温度で適切に処理ができる、というのはとても大切な事で、人よりも思考が止まらず堂々巡りした上に勝手に二次創作し小さな物事でも大炎上させて消火の為に勝手な自己完結まで持っていきがちな私にとって大きな収穫と言える)


長々と語ったが、今回のデジタルデトックスで一番に感じたのは

お前に一言モノ申す

なんだかんだ、始めるにあたって理由もあったと思うが、とにかく今のなんとなく楽しい、何となく充実してる、考え事はあるが不満な事は特にない、という贅沢とも言える生活がマンネリ化していたように思う
たった一週間デジタルデトックスをしただけで基本的には同じルーティンのはずの一週間が全く違う一週間に感じた。

きっとデジタルデトックスも慣れてきたらマンネリ化するのだろうと思う。

だから本記事をどう〆るか迷ったが、デジタルデトックスは良いぞ!悪いぞ!ではなく、
生活の中に適度に新しい刺激を組み込んで日々健康に生きような!!!
で〆させていただくとする。


また新しいチャレンジしたら戻ってくるね!


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