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東京都済生会中央病院に産後ケア入院に行った話

港区の産後母子ケア宿泊型ショートステイ事業を利用して生後2ヶ月半で東京都済生会中央病院に産後ケア入院してきたので体験記に残しておく。


どうして生後2ヶ月半のタイミングか

我が家では夫婦ともに育休3ヶ月取得予定だったが、育児休業給付金の都合で夫のみ2ヶ月で復職することにした。復職前の2日間、最初の2日間の3泊4日は夫の育児サポートが難しくなるため産後ケア入院をすることにした。

正直2ヶ月半というのは授乳や体調も多少安定してきているので最初の1ヶ月半で使うほうが効果的とは思う。が、心理的に余裕のある状態で自分の時間を持てたのがものすごく気分転換になった。この2ヶ月半ずっと母親としての自分ばかりだったが、それ以外の面も少し取り戻せた。

申し込み

出産前に港区の産後ケア事業に登録しておいたので、施設に直接メールで予約を入れた。事前のPCR検査と入院可能日が決まっているのでやり取りしながら日程を決めた。
https://www.saichu.jp/department/obstetrics-and-gynecology/obstetrics/overview/

設備

病室

産婦人科病棟の個室からの風景
病院のホームページに掲載されている窓からの景色が東京タワー過ぎて、「はめ込み合成か?」と疑ったが、本当に東京タワービュー。ホテルだったら記載があるレベル。東京タワーが眩しいため夜はカーテン必須。
個室の風景
ベビーベッドがあってもラジオ体操できるくらい広い
洗面台の写真

シャワー、洗面台、トイレ、テレビ、冷蔵庫、ドライヤー、シャンプー類のアメニティ等一通り揃っている。授乳クッションもあるが、大人用のクッションとしても使えるため、普段使用しているビーズクッションタイプのおやすみたまごプラスの半分を持ち込んだ。

パジャマ、タオルは日曜以外毎日交換でありがたい。
なお、Wi-Fiはあるが低速。

赤ちゃんのこと


赤ちゃんのベッドは月齢に合わせて、コット、ベビーベッドを使用するらしい。我が家の場合は新生児期を過ぎていたためベビーベッド。

1ヶ月を過ぎた赤ちゃんのおむつとお着替えは持参。病室が乾燥しまくっており手洗いして干しておくと乾くため、洗剤を持ち込めば日数分のお着替えがなくても乗り切れた。

院内設備


コンビニ、ドトール、ユニクロがあるので快適に生活できる。Sサイズおむつはコンビニに少量パックしかなかったため多めに持ち込こむのが吉。

過ごし方

入院前日にPCR検査、10時入院15時退院で滞在時間が長くありがたかった。

母子同室が基本だが、希望すれば、夜は預かってもらったり母子別室で赤ちゃんが通いも可能。私はダラダラしたかったので赤ちゃんの機嫌がいい午前中は一緒に過ごし、後は授乳時に通いで預かってもらった。

母乳寄り混合栄養だが、授乳間隔が空いても乳トラブルがなかったので、夜は授乳後8-12時間預かってもらう。寝る前に搾乳しようと手動の搾乳器を借りたが、普段電動のものを使っているため余り上手に使えなかった。普段使用しているものがある場合は持ち込むのがよさそう。

夜間

母子ともに普段と違う場所で眠れるかと心配したが、出産した愛育病院と比べると新生児の数も少ないこと、産婦さんと産後ケアのエリアが分かれていることから静かに過ごせた。大人は耳栓があれば余裕。

子供については、生後2ヶ月も過ぎ、夜に連続して眠る生活リズムが整ってきたため、夜間の新生児室の明るさが心配だったが(愛育病院では昼夜問わず新生児室は明るかった)、済生会中央病院では夜間は照明を暗めにしてくれているとのことだったし、帰宅後も子供の生活リズムは多少乱れたものの大きく崩れることはなかった。

沐浴

家では子供の沐浴は夕方17時頃に行っていたが、病院では人員の都合上、日中の時間帯に行ってくれた。沐浴がないのは物凄く楽。保湿剤は持参したが、ベビーシャンプー含め病院で用意しているものもあるとのことだった。爪切りは持参。

オムツ替え

病室に赤ちゃんが戻ってくるタイミングでオムツ替えも済ませておいてくれているため、ほとんどオムツ替えもしなかった。オムツ替えをやらないことで地味にオムツ替えでHP消費しているんだと気づく。

食事

ある日の昼食
ある日の夕食

大人の食事は病院食。いわゆる総合病院(今はそう言わないらしい)なので基本高齢者向けの食感と味付け。美味しくないことはないが、歯ごたえと塩味が不足するのでコンビニでふりかけとスナック菓子、デザートを買う。

費用

ホームページ掲載価格だと3泊4日11万円のところ、助成ありで24,600円、ありがたい。シッターさんを頼むと10時間分の金額で、3泊4日3食昼寝付きで身体を休められた。

最近少しづつ出来てきた産後ケアホテルだと費用面で二の足を踏むが、助成ありの費用なら多くの人が利用できる金額になっていると感じた。支払いはクレジットカードや港区のスマイル商品券共通券(物理券)での支払いが可能だった。

感想

リフレッシュできて大変よかった。子供を置いて外出した場合は予定を詰め込むため、この先子供と夫が2人で出かけるようになるまでの最後のダラダラタイムだったかもしれない。

私の場合はお産が割と軽く産後の肥立ちがよかったこと、子供も夜6時間以上まとまって寝ること、夜勤は夫と1日置きということもあって身体の回復はそこまで感じなかった(ゆっくりストレッチできたのはよかったが)。むしろ、ベッドと枕が変わったことにより睡眠スコア(アプリで記録している)は低下していた…

生後2ヶ月半のタイミングで産後ケア入院したのも良かったが、下記の理由により生後1ヶ月半くらいまでに使うのがより効果的と感じた。

  • 赤ちゃんの生活リズムがまだ確立していないので病院リズムに合わせやすい

  • 単純に親が死にそう

  • 育児や母乳、母体の回復など不安を助産師さんに相談できる(自分は生後1ヶ月半のタイミングで色々心配事を助産師資格のあるシッターさんに相談できて助かった)

とはいえ、子供を見てもらうことで家で試行錯誤しながらしている子供のケアが大きく間違っていないことの答え合わせができ、病院で色々な人と関わることでストレス解消になり諸々安心できた。夫も自宅で一旦一人で過ごすことで仕事に集中出来たそうなので、利用してよかったと思う。

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