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そして、今度はカナブンがやってきた。

 蜘蛛をよく見るとかてんとう虫が何かを告げるとか。そんな話をたまに書いてきた。
 虫によってはスピリチュアル要素が強く、というか、どんな虫でもきっと波動はあるのだろうけど、特に蜘蛛やてんとう虫や蝶やトンボは、ネットでちょっと検索すれば、スピ的にこんな意味があるんですよ~……と語るサイトがたくさん見つかる。


 

 てんとう虫のことを書いた後のこと。

 ………実は、めっちゃめちゃめちゃにイイコトがありました……!!

 もう、何十年も生きててよかった……と心底から思えるくらい!!

 細かく書けないのは申し訳ないのですが、感覚でいったら、そうですね……

 宝くじの高額当選に近い確率で、滅多に遭遇できるもんじゃない出来事に出会えました………!!

(あくまで確立の例えです。宝くじ当選ではありません)

 すっかりもう『 虫の知らせ 』の信者となってしまいましたね。


 
 そんなわたしのもとに、次にやってきたのは、カナブンです。

 まあ、長年生きてますので、子供の頃から今までにカナブンを見た事なんて山ほどあります。

 そして、『 気にするようになったから、余計に目につくようになった 』のも事実でしょう。

 ただ、今回もちょっと不思議な感じでカナブンくん達は姿を見せてくれたので、そのお話にお付き合いいただければ幸いです。



 今から一週間くらい前の夜更けのこと。
 何か飲もうと自室からキッチンへ向かった時、通りすがりのリビングのソファの背もたれに、緑色のカナブンがじっ…と止まっていました。

 その時のわたしの反応を正直言うと、
心の中で「ひぃいいいっっ!!!!」と大絶叫。

 虫の話を書きながら言うのもなんだけど、実はわたしは虫が苦手。
 その時は、とにかくびっくりするだけで、スピリチュアルの「 ス 」の字も浮かばず、すぐに外出中の家人に連絡をとり「 大至急帰宅してソファにいるカナブンをどにうにかしてほしい 」と懇願しました。
 そして、それから約30分後に帰宅した家人により、わたしが目撃したのとまったく同じ場所に居続けたカナブンくんは、そっと捕らえられ夜空へ放たれましたとさ。

 きっと、洗濯物についていたカナブンがそのまま家の中に入ってしまったのだろう……この時はそう思って、それで終わり。

 それから五日後くらいでしょうか。

 ベランダで洗濯物を干していると、外から「 ぶぅーーーん 」と音をたてて飛んできたカナブンが、あからさまに「 ごんっっ 」と窓にぶつかり、ベランダの床に敷いてあるすのこの上に真っ直ぐ落下。
 そして、そのまま仰向けでゆっくりとじたばたし始めたのです。

 この時点では、わたしはカナブンについてスピ視点でちょっと調べてあり、『 幸運を運ぶメッセンジャー 』とか『 困っているカナブンを助けると金運が上昇する 』という話が頭に入っていました。

 その幸運のメッセンジャーが思いっきり目立って現れ、そしてわたしの超目の前で困って(?)いるわけです。

 
 カナブンは、時間をかければ自力で仰向けの状態からうつ伏せに戻れるので基本的には助ける必要はない、また、金運が上がるからと期待して助けても効果なし、とネットのどこかに書かれていたのも覚えていました。

 ………助ける必要ないんだよな……と思いつつ、カナブンはどう見ても、

『 ほら?困ってるよ?困ってるでしょ、この状態。
わかりやすく困ってるよね?
窓にぶつかって下に落ちて、どう見ても困ってるよね?
ほら、助けてよ。早く助けてってば 』

としか言っていない。
 虫なんだから、言うも何もないけれど、そう言っているようにしか見えない雰囲気なんです。

 うーん………と思いながら、直接虫を触れないのでベランダに常備してあるスコップでそっとカナブンを転がしました。
 すると、彼はすのこ隙間からさらに直接ベランダの床の上へと転がり落ちる始末。
 あらあら……とすのこをどかすと、彼はのろのろと歩き始め、そして、

『 それでよろしい!それでは! 』

と言わんばかりに飛び立っていったのです。

 わたしは微妙な気持ちで残りの洗濯物を干しながら、「 まあ、期待しないで、日々これ真面目に生きることを貫こう 」
と考えました。

 そして、すのこをどかした所に埃や葉っぱがあるのが若干気になったので、洗濯物を干し終わったら掃除をすることにしました。
 普段からわりと掃除をしているので、たまりにたまったゴミではありません。でも、目についたから掃除しておこうと何となく思ったのです。

 
 すのこを上げて箒とちりとりで掃除をし、ついでにその周辺も、とすぐ傍に置いてある小さなカエルの石像をどかした時。
 その物陰に、またもやカナブン。
 さっきの彼とは明らかに別人。
 一瞬、もう息絶えてるのかと思いましたが、その彼も、すぐにのろのろと動き始め、青空に向かってぱっと飛び立っていきました。

 今回は、何の意図もなく結果としてカナブンを助けることに。
 もしかしたら、一人目の彼はこのためにやってきたんじゃないかと思えるくらい、不思議な感覚でした。

 ちなみに、カナブンの飛び立つ姿を見るのも幸運の兆し。
 1時間と置かずに、二度もカナブンが飛び立つのを見たことになったのです。


 ………とはいえ。

 これで宝くじでも当たるに違いない!と思いこむのは短絡的すぎる。
 何より、てんとう虫の出現後に宝くじ当選と同じくらいすさまじくイイコトがあったのだから、何かものすごいことがそんなに次々と舞い込んでくるなんて期待するのもいかがなものか?


 ──── ところが、さらにその日の夜のこと。

 五日くらい前の夜のカナブンと似たような場所、ソファの背もたれの上に、またもやカナブンがいたのです。

 ………え、今日三人目!?
 いくらなんでも、一日に三度も見なくてもよくないか?

 本当は、スピ的にメッセージを届けにきた虫は、追い出したりせずそのままにしておくのがいいらしい。
 ただ、やっぱりどうしても虫は苦手なので、家の中にいる大き目な昆虫を放置するのは気分が落ち着かない。
 この時は、家人が当分は帰宅しない時間帯だった。心の中ですんません……ありがとう、と謝りながら、嫌々ながら不要なチラシを使って夜のベランダにそっと彼を運び出したのでした。



 人生で、一日に三度もカナブンが目の前に現れたことはありません。
 毎年この時期に決まってカナブンが大量に出没する地域でもない。


 うーん、何なんだろう………

 ただ、蜘蛛もてんとう虫も、何らかの変化をわたしにもたらした。
 だから、カナブン君達も、もしかしたら本当に意味があるのかもしれない、イイコトがあるのかもしれない。

 そう考えると、何かイイコトあるかもしれない、と何となくウキウキして、生活にハリが出たのは事実。
 最近ぐったりと落ち気味だったメンタルが元気になり、カラダも軽くなって動けるように。動けると、次から次へとやりたいことに手をつけられる。
 やりたいことがやれることは、それはそれで幸せな状態です。

 なんとなく気持ちだけは前向きに生まれ変わった気分になっています。


 なお。

 これを書いている途中で、2000円分の商品券が書留郵便で届きました
 ただし、これは何かの当選商品じゃなくて、特定のお店で何回か買い物をしてレシートを集めれば誰でも地域共通の商品券がもらえるという行政の企画もの。
 二か月ほど前が応募締め切りだった。  
そろそろ届いてもおかしくはない。
 何の虫が来ようが来なかろうが、いずれは届いたはずの物です。

 でも、無職の身にとって2000円は大きいし、わかっていたものでもちょっとウレシイ。
 もしかしたら、カナブン君達の登場は、『 もうすぐ商品券が届くからね~ 』という知らせだった、のかもしれない。

 ………それとも、他に違う形の幸運が訪れるのだろうか?


 何せよ、やっぱり日々これ真面目に生きるのが一番。

 今回のことでせっかく抱いてた『 生活にハリがある感じ 』を忘れないよう、真面目に、やりたいことをやりながら地道に毎日暮らしてゆくことにいたします。

















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