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石と言葉のひかむろ賞 愛の漣 2020.02

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2月の誕生石アメジストの石言葉”慈愛”から、"愛の漣"をテーマに作品を募集しました。このマガジンは応募いただいた作品や関連記事をまとめています。
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#短編小説

⑤小説(ファンタジー)編:エントリー作品のご紹介 #ひかむろ賞愛の漣

こんにちは。ひかりのいしむろ店主のあゆみです。 石と言葉の #ひかむろ賞愛の漣 のエントリ…

あゆみむ
4年前
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【小説】 価値のない宝石

 去年の11月、妻の誕生日の近づくころ。例年通り僕は彼女に聞いた。 「今年の誕生日は何が…

坂 るいす
4年前
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きくから

 冷蔵庫から白いたまごを四つ取り出し、パジャマのポケットに忍ばせて。お鍋でお湯を沸かしま…

伊藤緑
4年前
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[短編]二月の国

二月は硝子(ガラス)で できている。 誰も わけ入ることも、誰も 立ち去ることもできない、…

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【小説】 母の言葉

 茜の母親は変わっていた。ずっと家に居て、ご近所には顔を出さない。必然的にご近所付き合い…

坂 るいす
4年前
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とあるホテルマンとガイドのバレンタイン 後編

こちらの続きです。

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花を葬る

先端の細いジョウロを傾ける。枯れた花束に水が注がれるとそれはしだいに鮮やかさを取り戻し、やがて燃えあがった。 暗雲の下、男はだまって火を見ていた。 時折 パチリ パチリ と乾いた音が鳴り、そのたびにひとつ花びらが燃え尽きていく。隣では客が涙を流し、漏れるように苦しい声をあげる。 雲が流れ月が出てきても、火はまだそこにあった。 客は「母にあげるつもりだった」と言い残し去っていった。 もはや何も知れることはなかったが、あの花束が行き場を失ったことだけはわかっていた。 *

種族の違いを超えて

春の風が吹き荒れる。 ここは、天国か地獄かそれとも現実か ここは紛れもなく、現実である。 …

ゆーまる
4年前
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【短編】そして彼女は今でもそばにいる #ひかむろ賞愛の漣

久しぶりね、という再会の挨拶もそこそこに、美和は何気なしに言った。 「わたし、もうすぐ死…

七屋 糸
4年前
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Time To Heal The Earth

ー知ってる? 海は、空は、本当は虹色なの。 澄んだ水色の空は、黄昏に向けて透明になってい…

りりかる
4年前
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