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太っちょの「調理経験」探しの旅② 3日でリタイアイタリアン(初日)

こんにちは、ばるじぇのの太い方です。

前編はこちら↓

今回は、書くのを躊躇する話ですが、自分の反省や雑感を残しておきたいと思い記してみます。

さて、前回は面接に落ちた話でした。
意外にも、自分のアルバイト熱は冷めず、引き続き求人を探します。

2件目の応募で採用になる

2件目も近場の個人店を狙い、食べログでも3.30くらいの評点のイタリアンの調理スタッフに応募しました。

応募翌日には電話がかかってきて、面接日程調整。

そして、面接日。インスタをひと通りチェックしてみると、何となく若干、ぼくがやりたいお店とは合わないような感じだな、と思ってしまいました。

なぜか…?
インスタなどは別に個人の自由だと思いますが…プライベート感満載で、どこかナルシスティックな…

いやいや、とにかく、ぼくは選べる立場にはありません。いざ、お店に。

アイドルタイムのお店のドアを開けると、暗がりのカウンター席にシェフがスマホをいじって待っていました。

暗かったのもあり、雰囲気はイメージと異なりましたが、何とか採用してくれという気持ちで臨みました。

お話によると、コロナの影響もあり、アルバイトは基本ランチのみ。予約が入った時はディナーもあり。その他はワンオペでやっているとのこと。

時給はとりあえず1,000円から(都の最低賃金は当時1,041円)。

調理ではなく、ホールからスタートであること。

おいおい、もはや偽求人広告やんけ。
とツッコミつつ、心の中で「こんな世界、本当にあるんや」と何故かウキウキしました。

可もなく不可もなくの面接でしたが、次の日、「明日、来れる?」と唐突な採用連絡が来ました。

初日、ホールをひとりで回す

店の規模感や立地からして、確かに利益を出すには人件費削減が必須なのは素人にも見えました。

調理経験を求めてのスタートが、なぜかホールになってしまいましたが、お客さんが少ないなら仕方ないし、ホールから見えるサービスや料理、店の経営を学ぼうと切り替えました。

初日。
急遽休みになった方の代役で、ぼく。
(むしろ代役がぼくしかいなくて採用されたのでは)

店に入ると、シェフしかいません。
あ、コレ、ホールはぼくひとりなのか。と悟ります。

開店1時間前に、テーブル番号、メニュー、レジ、注文受け方法、シルバー設置方法などを急ピッチで教わります。

ちなみに、ぼくのアルバイト経験は、学生時代にカフェのホール、スーパーのレジ、塾講師。サービスは得意ではありませんが、とりあえず丁寧に頑張るタイプです。

機転はきかないし、短期記憶は苦手で、どちらかというと飲食業界には向かない人材です(今さら笑)。

まあそんなぼくは1時間のレクチャーで、メモ帳が何ページも真っ黒になりました。

そして、11時30分に開店。
その日は近くの大学の入学式があったからか、あっという間に6割くらいの15席程が埋まりました。

ぼくの心理状態はというと、最初のお客さまが入店して「いらっしゃいませ」という日本語を発することには嬉々としていましたが、2組目以降は「無」でした。

メニュー数もランチは多くはないのですが、サラダ→パン→パスタ→デザート飲み物と運ぶものが多い上、パッシングや会計などもやるので汗だくです。

途中からシェフも苛立ってきているのが伝わってきます。指示もスタッカートです。口調が荒い。ぼくは息が荒い。

あっという間に、ランチが終了。
結構なお客さまに来ていただいたようですが、ぼくの感想は「耐え抜いた」でした。

お客さまからクレームをもらうことはありませんでしたが、シェフからの厳しい指揮命令に惨敗。理解と行動が追いつかないぼくが悪いんですが…

何はともあれ、その日ぶんの給料を手渡しで受け取り(後で数えたら8,000円もあった。時給2,000円やん)、帰りに買ったプレミアムモルツの味は、一生忘れないでしょう。

またもや長くなってしまったので、次回はお店感も考えながら続きを書きたいと思います。

読んでいただいた方、
最後までお読みいただきありがとうございました。

最終回はこちら↓

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