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太っちょの「調理経験」探しの旅③ 3日でリタイアイタリアン(最終日)

こんにちは、ばるじぇのの太い方です。

↓ひとつ前のお話↓

↓もうひとつ前の、不採用になった話↓

調理経験を求めて、イタリアンの個人飲食店にアルバイトとして就業開始したぼく。

初日、ホールのワンオペを初めて体験し、打ちのめされたぼくは、這い上がれるのでしょうか?
(這い上がれませんでした)

考え方が「真逆」のお店だからこそ

アルバイト2日目は、先輩アルバイトさんがオープンとクローズの業務を全て叩き込んでくれる日でした。

てっきりホールスタッフとして、サービスだけを任されるのかと思っていましたが、開店の準備はひと通りアルバイトの業務とのこと。

それはそれで「1日の流れが学べる!」と思ったのですが、何とも覚えることの多いこと。

掃除、テーブル拭き、メニュー書き、買出し、コーヒーセット、ゴミ出し、トイレ掃除……やることが多いのは当然なのでよいのですが、細かい仕来りが多く、ちょっとでもあたふたするとご指導が飛んできます。

これが飲食業界の厳しさなのだろうかと、勝手に一括りにしてはちょっぴり楽しむ余裕がありました。

ただ、その日、ランチとディナーを働いてみて、この店はぼくがやりたいことと真逆を行ってる!と感じました。

振り返りも兼ねて、ぼくが目指したいところと、真逆と感じた点を羅列してみます。

(それぞれ考え方や価値観は異なると思いますが、不快に感じたら申し訳ありません、「うるせー太っちょ」と罵ってください)

  1. 夜コースに飲み放題で格安クーポンがある
    戦略でしょうけど、小さなお店でやるのは勇気があるなと思います。飲兵衛のぼくには嬉しいですけどね。酒を楽しむんじゃなく、酒を飲むことが目的になりそうです。

  2. 導線がつらい
    ドリンクを取りに倉庫を行き来したり、厨房に入るには、カウンター脇をしゃがんでコサックダンス体制で進まなければならなかったり。

  3. メニューが多い
    お酒の種類は30種類以上、料理も40種類以上ありました。いや、これはすごい…真似できません。

  4. 子連れが来ない
    これは完全に立地の問題ですね。繁華街ハズレのホテルや水商売が多いところなので。3日間なので断言できませんが。

  5. お酒の種類は多いが愛着がない
    ワインメニューについてご教示賜った際、「辛口がイイとかほざく●●野郎には、コレ勧めといて」的なご指導を受け、シェフとは一生仲良くなれないと感じました。

逆に、真似したい!と思ったのは、
量、ポーションが多いこと。

ランチもグランドメニューも価格以上の満足感があり、お客さんもお腹いっぱいで帰る方が多かったです。
素敵。

ばるじぇの(=お腹も心もいっぱいになるバル)を目指す以上、参考になるメニュー構成でした。

いろんな人間と出会うことで自分の価値観を再認識するように、このお店で働くことで自分のお店がめざすべきものを少し掴めたと思います(3日間なんですけどね笑)。

結局、意思が弱かったに尽きる

2日目はディナーもシフトに入りましたが、お客さんが少なすぎてやることも教わることもほぼなく、早上がりしました。

さらに翌日も再度ランチに入るのですが、前日と打って変わって客入りがすこぶる悪く、2時間で早上がりに。

調理経験を求めて入ったものの、この調子でいけば、そもそも勤務時間も短いし、ホールで終わってしまう…。

シェフは厳しいし、舌打ちするし、口調は荒いし、楽しくない。そう、楽しくないんです。

新しいところを探そうかな。
けれども、辞める勇気もない。

そんな矢先に、ぼくはコロナに罹患してしまい、敢えなくシフトに入れなくなってしまいました。

同時に、妻の第二子妊娠が判明。

特に悪阻とコロナで症状が酷く、平日も土日も布団から出られなくなってしまったため、そして娘も濃厚接触者で保育園に登園できなくなったため、本業すら休まざるを得なくなりました。

ただ、この状況を「辞める理由ができた」と安堵するぼくがいました。「家族のほうが大事だから」とどこか理由づけてしまうように聞こえる自分に辟易しました。

すぐに辞めてしまったことは後悔はしていませんが、「こんなに意思の弱い人間だっけ?」と、今でも思い出しては落ち込みます。

負けてしまった感じです。

とはいえ、どうすることもできないので、自分のお店を持ったときに、しっかり3日間以上続けられるよう糧にしていこうと思います。

すみません、こんな締めくくりになりまして。
お読みいただきありがとうございました。

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