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今さらながら飲食店開業にあたって本を10冊読んだ

こんにちは、ばるじぇのの太い方です。

雨、雨、雨と陰鬱な天気が多い金沢。

そんな中でも、築100年の金澤町家が生み出す風情のポテンシャルには驚きます。


さて、少し時間ができたので、本を読んでいます。

本来であれば開業を志した3年前に、しっかりとあらゆる情報をインプットすべきだったと思いますが。

読書のきっかけとなったのは、開業、そして移住するにあたり、各種補助金や支援金が存在するということを、後輩の「sio君」(過去記事参照)に教えてもらったことです。

・起業支援金(最大200万円)
・移住支援金(最大300万円)

これらの申請をするには事業計画書等が必要になるのですが、ぼくはまだまだ「開業」について無知だったので、これを機に勉強しようと今更ながら思ったのです。

「なんで領収書をたくさんもらってるの?」
「確定申告ってなに?」
「個人事業と法人どっちがいいの?」

といったそもそも論から、

「飲食店の集客方法」
「お客さまに愛されるワザ」
「メニューづくり」

的な話まで、インプットしてみました。

インプットしたものの、まだ自分の中で消化しきれないことが多いので、この場をお借りして考えていきたいと思います。

〈読んだ本はこちら〉
ちなみに、全てAmazon Kindle unlimitedでほぼ0円でした(2ヶ月99円プラン)。敬称略。

  • 店舗開業のあたりまえ-飯島由敬

  • マンガでわかる個人事業の始め方-糸井俊博

  • 個人事業の始め方-中野裕哲

  • ホントにゼロからの簿記3級-ふくしま

  • キャリア不要の時代-堀江貴文

  • 繁盛店に「職人は」いらない-坂東誠

  • 50席を1人で回す奇跡の居酒屋-伊藤すがお

  • 小さな飲食店をつくって成功する(スタート編)-ジーン・中園

  • 大儲けは狙わず地方の郊外で飲食店を開業して週休2日、月収40万ほどでお客さんやスタッフに囲まれて楽しく生きる方法①②-出口裕司

若干本のチョイスは偏っているのは、ぼく自身が「田舎開業/飲食未経験/ワンオペ/32歳/脱サラ/2児の父」という属性のためです。

1)共同経営者としてのリスク

ひとつ目の学び。

元々、妻を経営者にする予定でしたが(少なくともビジコン応募時)、今は、ぼくが事業主になることを考えています。

なぜなら、妻は副業OKといえども正社員ですし、お金の管理も妻よりは得意です。それだけですけど。

とはいえ、飲食事業は「ぼく」、量り売り事業とコンポスト事業は「妻」が担当であることに変わりないので、実質的には共同経営です。

このあたりは今度、税理士さんに相談します。

そして、今まで考えていなかった共同経営でのリスク。なかなか怖いこと書いてあります。

現在ぼくたち夫婦は子育てや仕事もあり、なかなか会話をする時間は長く確保できていません。

それでも、きちんとビジネスの線引きをしてコミュニケーションは取れると思っていますが、ルールや行動指針は決めておいた方がいいですね。

次いで、ぼくたちは体型も真逆、中身も結構凸凹でお互いがお互いを補完している気がします。

ぼくにはないコミュ力や行動力、妥協しない力、考える力、忍耐力は妻が持っていますし、ぼくはぼくでほら、あれです、あれ。そのあたりうまく力を分散して仲良くやっていきたいところです。

2.営業時間はどうするか?

これは正直、正解が見えません。

例えば、ホリエモンさんは『ランチはコスパが悪すぎ。二毛作はムダ!』と言っています。

たしかに客単価1,000円として、10人来ても1万円の売上にしかなりませんし、そのためにメニューを考え、朝から仕込み、ランチを回し、片付けをする。

営業利益から考えるとコスパは確かに悪い。

しかし、ぼくはやってみたいのです。

併設する量り売りに来てくれるお客さんが、物は試しでごはんを食べてくれるかもしれない(量り売りで仕入れる食材・調味料を使用する)。

ランチこそ、比較的自由に外に出れるママさんや会社員もいる。

何よりランチじゃないと浅野川が綺麗に見えない。

ということで、ぼく、ランチやります。

食材のロスはばるじぇのの指針に反するので、1日10食限定、あとのアイドルタイムは軽食とアルコールカフェといった具合を想定します。

何事もやってみねばわからないです。


そして、営業時間。

先日帰省時に金沢市の飲食店を回ろうとしましたが、週休2日のお店が増えていることに気づきました。

読んだ本の中にも、
休日は後から増やしにくい。売上に直結するから
インプットの時間を取った方がいい
家族がいるならなおさら
という意見が多数ありました。

ぼく、最初は「休むなんて申し訳ない。月月火水木金金でやったろか!」なんて思っていましたが、確かに休日=休養ではなく、休日=自主練と考えられるなと気づかされたのです。

美味しい料理を食べに行く、ワイン日本酒コーヒーに触れる、蔵やワイナリーや市場や農家に赴く、勉強する、草むしりする、イベントに参加する、家族で過ごす、友人と旅行に行く…。

そういった営みの中で、ばるじぇののプラスになる力を蓄えていける、はず!

なので、例えば営業時間もこんな感じにしたい。

月 休み
火 11:00〜22:00
水 11:00〜22:00
木 休み
金 11:00〜22:00
土 11:00〜22:00
日 09:00〜17:00 or 子どもが小さいうちは休み

ただし、お客さんの要望と自分たちの都合が合えば、この限りではない。

3.オリジナリティをどう出すか?

最後、行き着く先は、これ。

ところで、本を読むと、
「後押し」と「脅し」の2つの波に揉まれます。

「やっぱり無理かも」
「いやいや自分にもできる」

今回拝読した飲食店開業にまつわる本の著者を分類すると、失礼な言い方かもしれませんが、

1.税理士やコンサル等で複数の成功を知る方
2.自分の店での成功談を語る方

と二分されます。

脅す(いや、諭す?)のは、1。
後押すのは、2です。

1だけ読んでもやる気がなくなるし、2だけ読んでも多角的な思考はできないし、まあどっちもインプットするのは大切なんだな、という話です。

しかし、概ね共通することとして、
「オリジナリティをどう出すか?」はどの本にも重要項目としてあったように思います。

それは、料理しかり、サービスしかり、人しかり。

要は、特徴のない場所には誰も行かないということでしょうか。

本の中で紹介されていたものをいくつかあげると、

  • 牡蠣、ローストビーフ、マグロなど、誰しもにわかりやすく食べたくなるものを売り出す

  • お客さんと個人で繋がれるようなFace to Faceの機会を作り上げていく

  • 車で送迎したり、宴会やイベント企画を誘致したり、サービスを工夫する

といった具合です。
(本には200倍詳しく書かれています)

ばるじぇのはただの飲食店ではない点、つまり、量り売り店舗が併設されたり、コンポストで堆肥を作り野菜を育てたりするミニマムな循環型社会を味わえるというところでは「特徴」かもしれません。

ただそれだけでは弱いでしょう。

これから移住し、具体的なメニュー開発、什器等の準備、オペレーション研究、仕入れ業者選定などを進めていきます。

ここからが肝ですね。
カフェバルとして「行きたい」と思っていただけるような仕組みを煮詰めていきます。

ひとつ、自戒を込めるなら、
「なぜそれをぼく(ばるじぇの)がやるのか」
は絶対必要だと思っています。

「焼き鳥は儲かるから」
「この日本酒は人気だから」
では、食指は動きません。

「ワインはこの銘柄をオンリストする。なぜなら
生産者の哲学に共感したから」
「このオムレツはグランドメニューに入れる。なぜなら作っていて楽しいから」

エゴが入るのはどうかと思いますが、楽しくないことはやりたくない!


どうだ、わがままだろう。


本を読んで満足ではよくないですが、
いろいろと考えるキッカケになりました。
引き続きインプットは増やしていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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