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【たぶん全公開】妻をビジコンに応募させてみたら② ムスメとムスコへ

こんにちは、ばるじぇのの太い方です。

石川県のビジネスコンテストにて、特別賞である「地域活性化賞」を受賞するまでのお話です。

前編はこちら▼

今回は、入賞が決まってから当日までの振り返り。

きっとこれは、将来、ムスメ、ムスコに、とうちゃんとかあちゃんはこんだけ頑張ってたんやで、をそれとなく伝えるための記事となります。

ペラッペラの不採択通知

ひと夏の思い出として提出した、ビジネスプラン。

10月も下旬に差し掛かろうとする頃、郵便受けにA4サイズの封筒が入っていました。

差出人は石川県のビジネスコンテストの主催者。

手に取るまでもなく、ペラッペラの薄さであり、開けるまでもなく、ダメだったんだなと感じました。

仕方なしに封を破ると案の定、「不採択となりました」的な一文と、担当者としてsio君(前編参照)の名前が記載された紙が出てきました。

メールで済むような内容をご丁寧に通知書で手配するところにお役所らしさを感じますし、あれだけ妻が頑張ったのにこんな呆気なく終わるのかと。

何くそと思い、sio君に、
これがお前の仕事かぁぁ!」と
薄っぺらい不採択通知を写真に撮って送ろうとしたとき、ちょうどLINEがきたのです。

ばるじぇのの太い方の奥さんのビジネスプランですが、裏で地域活性化賞に関する審査を行っていまして、地域活性化賞の内定となりました!
sio君より

いやいや、こっちを通知書で送ってくれよ(笑)

というツッコミを入れつつも、
素直に、嬉しかったです。

どうやら今回の地域活性化賞は、ファイナリストに漏れた応募の中から審査されるものだそうです。

いわば、敗者復活戦

とはいえ、復活はしません。
ファイナリストとして、最優秀起業家賞を懸けたプレゼンをするのではなく、オマケ的な立ち位置として事業PRプレゼンができるとのことでした。

100件を超える応募中、ファイナリストが7件。

そして、ファイナリストになれなかった中で、この特別賞を貰えたのはぼくたちだけでした。
(該当者なしの年もあるらしい)
ありがたや。

激動の32日間を振り返る

特別賞の内定の連絡をもらってから、金沢でプレゼン発表をするまでの32日間、これが最もタフな時間でした。

まず、大前提として、
妻の第二子の出産予定日は、11月25日。
コンテストは、11月22日。

もちろんコンテスト開催日は、応募前から知っていたのですが、何せ通過すると思っていなかったので、当日の参加を一切想定していませんでした。

家族会議です。

「第二子の出産は予定より早まる」
ということもあり、まず妻が現地に行くのはナシにしました。

sio君に相談したところ、妻がオンラインで登壇するのもOKとなりましたが、ぼくが代理で発表登壇してもよいとのことでした。

このご時世オンラインでもいいんじゃないと思われるかもしれませんが、なにか自分の中で、大勢の前でプレゼンしたいなという露出狂的な欲望が湧いたのです。

「キミの代わりにぼくが発表する」

そう伝え、ぼくが登壇することに。

そこからは、ギチギチ忙々の日々。
産休中の妻は、のんびりゆったり過ごすという予定が白紙になりました。

まず、発表する事業計画の修正です。

  1. 発表たたき台を作る(妻)

  2. パワポに落とし込む(ぼく)

  3. 専門家と打ち合わせ(妻・web)

  4. 宿題をもらい修正(妻)

  5. 専門家と打ち合わせ(妻・金沢)

  6. 宿題をもらい修正(妻)

  7. 以上を繰り返す

この間、妻のお腹の赤ちゃんは2回逆子になり、逆子体操をしながら発表内容を修正し詰めていました。

コンテスト10日前。
発表内容が固まったら、パワポ資料の修正とプレゼンの練習です。これはぼくの役目。

朝5時半に起きて、会社に行って、学校へ行って22時に帰宅。ムスメを起こさないために、狭い洗面所に妻とふたりで座り、パワポの修正やヒソヒソ声でプレゼンの練習。

初めてプレゼンしたときは、
妻に「何言ってるかわからん」と言われる始末。

確かに、自分の言葉でなく、借り物の言葉しか話せていない状態でした。

というのも、主な3つの事業のうち(次の記事でキチンと書きます)、自分に関わるカフェダイニングのことしかよくわからなかったのです。

3つの事業▼

  1. コミュニティコンポスト
    (生ごみを堆肥化する)

  2. 量り売り
    (グラム単位で野菜やスパイスを販売)

  3. カフェダイニング
    (レストラン)

まあ環境意識の高い妻といるので、実生活から薄っすら把握はしていましたが、つくづく実体験のない言葉というのは軽いものだと気づかされました。

プレゼンの持ち時間は15分。
最初は7枚にわたる原稿を妻に作ってもらいましたが(甘えん坊か)、何回やっても15分には収まりません。

結果的には自分で情報を仕入れ、何度も妻と擦り合わせをし、発表練習の自分の声を録音し、通勤時に聴きながら練習し、3日前に初めて15分を切りました。

そしてコンテスト当日を迎える

会社には嘘の有給休暇を報告し、早朝に金沢へ。

と思いきや、この日は新幹線の大幅遅延があり、出鼻を挫かれました。大宮から本気で家に帰ろうかと思いました。

せっかく金沢に着いたのに、お昼をまともに食べることもままならず会場に赴きます。

コンテストの流れは、

  1. ファイナリストがプレゼン&審査員の講評

  2. 審査員が中座し、賞を決める
    その間にぼくたちが発表

  3. 結果発表

  4. 記念撮影

そうなんです。
あくまでメインディッシュはファイナリストの審査結果発表。

ぼくたちはメインのお肉を食べる前に出されるお口直しのシャーベット。

あるいは番組をつなぐコマーシャルでした。
(ただし、ファイナリストは発表時間7分で、ぼくたちは15分という配分…)

コンテスト開始前に、ファイナリストfeatぼくの御一行は控室に通されました。

7名のエネルギッシュで緊迫感のある空気が漂う中、ぼくはただアブラギッシュでポロシャツ一枚の痴れ者だったように思います。
(最優秀賞は500万もらえますからね)

ちなみに、ファイナリストの発表は、どれもえげつなかったです。

失礼な話、こういう発表は聴いてたら寝ちゃうだろうと思っていましたが、圧倒されました。

発表資料とかも次元が違うんですよね。

これまで仕事で年間100件くらいパワポで資料を作ってきて、部署でパワポ作りなら右に出る者はいない(自称)と自負してましたが、ほんとごめんなさいします

世界は広いなぁ。

そんな素晴らしい発表の後に登壇するのが嫌で仕方なかったのですが、もうだれも時間は止められない。

いざ出陣です。

ぼくは特等席で観覧しました。

次回に続く……
(事業内容、発表資料、ぼくの写真を公開します)

ぼくの写真はいいか…。

最後までお付き合いくださいませ。

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