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経営のモヤモヤに悩む院長に贈りたいメッセージ

こんにちは。日本歯科新聞社です!

成功している〇〇先生は、自分のように経営で悩むことはなさそうで、うらやましい……」。

そんな院長のなげきの声を聞くことがありますが、本当に悩みがない先生がいるのでしょうか。

1994年から歯科医院経営誌『アポロニア21』の取材を通してたくさんの活躍されている院長にお会いしてきましたが、悩みがない院長にお会いしたことはありません。


順風満帆に見える院長でも、必ず以下のようにさまざまなピンチにぶつかっています。
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そこで、編集者から見て、
先生方が、ピンチを乗り越えるためにカギとなること」をご紹介したいと思います。


1. ピンチを乗り越えるために最も重要なこと!

ある調査によれば、 経営者・自営業者の「全体の約3分の1は相談相手がいない」とのこと。

しかし、上のイラストのような問題を、院長一人で解決できるでしょうか??

しかも、「スタッフ雇用」「感染対策」など、時代の要求はエスカレートするばかりですよね…。


これらの問題を解決したり、ダメージを軽減したりするために、最も大事と感じるのは、ズバリ「一人で抱え込まないこと」!!!

取材に行って、「院長もスタッフも、明るくて好印象」と感じるところでは、院長は異口同音に「苦手なことは、人に任せている」とおっしゃいます。

また、ピンチを乗り越えた経験を伺うと、必ず周囲の人に助けられています

例えば、

「採用活動は、コンサルタントの先生に相談しながら行っています」
「自費の説明が苦手なので、説明ツールに頼ってます」
「入院したときに、大学のラグビー仲間が交代で診療してくれました」

など。


2.  誰に相談すべきか?

困ったことがあったら、思い切って

「家族」
「歯科医師会やスタディーグループの仲間」
「信頼しているディーラーさん」
「地元のライオンズクラブや野球チームの仲間」などに相談すれば、
重要なアドバイスがもらえたり、
問題解決に長けた人を紹介してくれたりします。


ただし、困ったときに「魅惑的な解決策」を提示して近づいてくる「本当の経営を知っていると称する人」には最も用心が必要です。

大事なのは、日ごろから信頼関係があること。
損得抜きに助け合っていた仲間が、困ったときに助けてくれた!」というのは、本当によく耳にする話です。


もうひとつ念頭に置いてほしいのは、例えば同じ弁護士でも、医療裁判、相続問題など、得意分野があるということです。

今や、何でも一人のコンサルタントが解決してくれるという時代ではありません。必ず得意分野を意識して、専門家を探しましょう。

【EX.】
*「個別指導の通知が来た…」
⇒ 保険医協会、レセコン会社などに相談!
*「相続で、もめた!」⇒ 相続に強い司法書士や弁護士などに相談!
*「辞めてほしいスタッフがいる」⇒ 社労士などに相談!


3.  「周囲には相談しにくい事情が…」?

相談を躊躇する理由に、「自分には、人に知られたくない運営上の問題があるから…」があります。
しかし、さまざまなアドバイザーに聞くと、「周囲にすべて開示できるクリーンな経営をしている会社なんて、大企業でもまずいませんよ」とのことです。

恥ずかしいけど、思い切って〇〇さんに相談してみよう」と思うのか、「自分で何とかしなければ…」と抱えてしまうのか、その選択で、医院の明暗・院長の人生は大きく分かれるようです。

一人で悩んでいるうちに、どんどん問題がこじれてしまい、ますます誰にも言えなくなり、深刻な病気になってしまったり、自ら命を絶ってしまった…などという場面も、何度も見聞きしてきました…。


4.  リスクの高い院長の特徴


① 倒れやすいのは、「子どものころから優等生」!

ずばり、「努力家でまじめ」「人に助けを求めるのはいけないこと(自分を甘やかす行為)だと思い込んでいるがんばりやの先生」は、突然倒れるケースが多いです! 

箱根マラソンを一人で走ろうとしてしまうタイプです…。

心当たりがある院長は、「助けてもらうこと」も、自分に課せられた修行だ!ぐらいに思って練習したほうがいいかもしれません。


② 人生が急降下しやすいのは、「ミエ」を手放せない先生!

いつ見てもカッコ良くて、「成功者!」などど憧れられている先生は、小さなピンチをこじらせて、医院を大きく傾かせてしまうリスクが高いようです。


例えば、指導監査の通知がきても周囲に相談できず、追い詰められて命を絶ってしまうパターンも…。

これはベテランのディーラーさんから聞いた話ですが、「弱みを見せられず、最後まで虚勢を張っているタイプが危ない!」とのことです。


「カッコ悪い部分を見せる」というのが、もう致命的につらいと思っている人は、今から「ちょっとカッコ悪い自分」を見せる練習をしておくことを、強くお勧めします!


〔まとめ〕

本音のところでは、「編集者の立場でここまで言っていいの?」と悩みつつ、たくさんの院長が目の前のピンチを乗り越えられるよう、今までの見聞を参考に一番大事だと思うことをご紹介しました。


最低限、以下の2つについて覚えておいていただけたら…と思います。
悩みは一人で抱えないこと!
信頼できる知人やサポーターに相談できる環境を、日ごろから作っておくこと


また、「院長一人で悩んでいないで、ぜひ、周囲に助けてもらってほしい!!」、そんな思いで作った書籍のご紹介です。102のQ&Aに、それぞれ1ページで回答する形式なので、大事なポイントにスピーディーにたどり着けます。自分に合ったサポーター探しにもぜひご活用くださいね。

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この記事を書いた人
水野麻由子【日本歯科新聞社制作局】
制作局ディレクター、歯科出版アドバイザー。歯科医院経営・総合情報誌『アポロニア21』の企画・編集に25年以上携わり、経営書を中心に50冊以上の書籍を企画・取材・編集。
ヒトの「肩書」と「顔」がなかなか覚えられないが、才能は忘れない。ヒト、モノ、会社などの「ここがすごい!」という光っているところを見出すのが得意かも。
〔主な担当書籍〕
『「歯科プロサポーター」24人に聞いた・よくある経営の悩みと解決法』
『歯科医院のラクわかり経営学』
『100円グッズから始める 歯科医院の整理・収納アイデア集』
『事例に学ぶ・歯科法律トラブルの傾向と対策』
『歯科医院デザインCatalog』シリーズ
『歯科医院のためのTHE指導・監査』
『食べる・飲むメカニズム』


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