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「料理の提供」ではなく、面倒さの解消やちょっとした贅沢など、価値を提供する視点でテイクアウトとかを考える

昨日、地元のテンポスさん(中古厨房機器の有名店)で、飲食店さま向けに「コロナに負けない 売上・利益確保セミナー」というテーマでお話してきました。

大まかな内容としては、
・自粛ムードでお客さんが外出してない中、どう売上や利益を作るのか?
・新たな取り組みを行うとして、どのように進めたらいいか?

なんてところに焦点をあて、この状況下でも前向きに動けるヒントや、給付金や補助金の情報を織り交ぜつつといった感じ。

客数・売上減で途方に暮れるも何をどうしてよいかわからない。飲食一筋で他の販売方法が未経験な方の発想を広げたりできたらなぁと。

せっかくなのでその時の資料を上げておきます(著作権の放棄はしていません)。

で、話しながら・そしてお話をおうかがいしながら思ったのが、タイトルにあること。今まで通りに「料理を出す」やり方でやってるだけだと売りづらくなっているのでは?と思った次第です。

特にコロナ禍でテイクアウトやデリバリーをはじめるところとかそうなんですが、従来通りの「○○を食べたい」ももちろんあるにはありますが、

・【コロナ疲れ】で家の食事に飽きた
・三食作るのが面倒(後片付けも…)
・家飲みのつまみや日頃の食事に変化が欲しい

など、不便・不満を解消するモノの1つとしてテイクアウトやデリバリーを活用しようとしているのでは?と。基本ずっと家の中ですから、ストレスたまりますし…。

そうなると、チラシなどに載せるキャッチコピーやウリ、さらには提供方法(一人分のどんぶりではなく大皿にしたり)、料理そのものも当然変化してくるわけですよね。

調理する側としても、「美味しいもの」「素材にこだわった○○」もそうですが、むしろ「何をどのように提供したら喜ぶだろう?」と考える一手間や工夫の方がこの局面では重要になってきます。

ということで、ただ日頃作っていた料理を持ち帰り容器に詰めて…だけではなく、お客様のストレスや不便・不満を想像したり、または直接接客の中で聞き出したりといった情報収集をまずは今までと意識を変えてやってみると、多少は売りやすく・売れやすくなるのかなぁと思った次第です。

当然ながら正解や満点のないお話なんですが、ちなみにこの「不便・不満を解消する解決策(ソリューションや価値などのいい方もありますが)を提供する」って考え方、メーカーやシステムなど他業界だとマーケティングや商品開発時によく議論に上がります(ドリルではなく穴が…とか)。

今回のこの状況下では、その辺の考え方の転用が効くのかもなぁと考えてます。