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ごごのうたたね

暇だ。ゲームも飽きた。本も今、恩田陸さんの『いのちのパレード』1篇目、「観光旅行」を読んで満足してしまった。そしていまさらだがタイトルがもものかんづめチックになっているのは偶然である。このタイトルにしても遊び半分で付けたものだ。計画性なんてあったら鹿田は鹿田じゃないのである。

てなことで、鹿田です、よろしくね。

あ、ちなみに「観光旅行」も面白いので皆さん是非読んでみてください。文庫の表紙が暗いので、これは笑って読んでいいのか、恐る恐る読んでいいのかわからなくなる。しかもグーチョキパーの石まででてきてしまっては。落ちも秀逸。素晴らしき余韻に浸れる最高の時間であった。

読みたくなったでしょ?😁

そして一つ、以前のnoteを読んでくださった方にはお詫びがある。

これ↓

でかい象が町を闊歩するなんて、堂々と宣ったが、カタツムリの間違いである。つい「暇」と呟くどころか、鹿田、つい嘘をつく。ではないか。


ほんとごめんなさい。また鹿田の言葉を真に受けて本を買った愛象家の方がいたとしたら、本当に申し訳ない。

なんだよ、ぞうしてくれんだよ、買っちゃったんだよ?買ったつもりじゃないよ?本当に買っちゃんたんだよ!

…はい。お後がよろしくないようで。

そのあと語るこっちの身にもなってみろってんだ、数秒前の鹿田よ。

ま、話は進めるが。

誰にでも記憶違いってものは、古ければ古い記憶ほどあるものだけれど、夏に取り憑かれた夏バカ鹿田はほんと自慢じゃないけれど妄想力が強い。だから多分以前「いのちのパレード」を読んだとき、カタツムリより象がいいと勝手に思い込んで記憶を書き換えてしまったのだ。酷いっ。

そしてなんでに変換してしまったかと思うと、すこし心当たりがある。それは、村上春樹の「象の消失」だ。これまでもいろいろと村上春樹作品を読んできたが、あれに勝る余韻の短編はなかなか他にない。「夜のくもざる」こそ意味不明な村上ワールドが溢れていたが、それでも特質である。あーだから繋がっちゃったんだと自分自身は納得するが、振り回されちゃった人はどうしてくれんのだよね。ごめんなさい。

とか話していたらなんだか、村上春樹の超短編が読みたくなってしまった。

あることにはあるのだ。何故なら鹿田は一時期大いに村上春樹に嵌り、愛蔵版を買ってしまったから。あの頃の鹿田の財力おそるべし、1冊3000円くらいするからね。それが6,7冊かな。しかも前期後期2部。それを一括購入したんだから、ほんと恐ろしいし、敬意さえ感じる、過去の鹿田に。

話を戻す。そう、超ハードカバーのカバー付きの本はあるのだが、そうじゃない。短編だ、超短編。いや、もしねじまき鳥とかダンスダンスダンスを読むとなったらそれなりに気合を入れて背筋を伸ばして読むけどね。あの超短編についてはある意味ラフに読んでいい気がするのだ。これどういう意味だあははと、村上春樹特有の意味不明な感じも、あの超短編なら深く考えずに楽しむことができる。逆に長編の方は、これはこういう意味なのかなと考察しながら読んでいくことが醍醐味だけれどね。

あ、太字どこにするか悩んで適当につけちゃった。特に特記点じゃないから、気にしないでね。読んだ時のバランス、とか意味不明なことを鹿田はほざいているよ。やんなっちゃうな、もう。

あ、短編だとあの話が好きなんだよね。なんだってレキシントン?の幽霊だっけ。友達の家を留守番しながら自由に使えることになって、そんで夜になると、家のどこかで大勢の人がパーティを開いている声がするってやつ。声の元を探って近づくとふつ、と、消えてしまう。

なんだかわかんないけれど、あれ好きなんだよね。どういう見解だったかは忘れちゃったけど、家に焼き付いた一コマ、とかそれとも幽霊って解釈だったのかな。タイトルがレキシントン(再度、間違っていたらごめん、かといって調べるのも面倒 笑)の幽霊ってくらいだから、幽霊って解釈だったんだろうか。ま、そんなことどうでもいいのだけれど。

他にも村上さんの小説に出てくる羊男とか独特の愛嬌があって好きだ。たしか、佐々木マキさん、という人とコラボして、なにかイラスト付きの短編もだしていたよね。読んだ気がするけれど、結構昔で忘れてしまった。羊を巡る冒険なんて何度読んだことか。食わず嫌いで読んでいない人は、羊を巡る冒険から読んでみるといいよ、特に若い人にお勧めしたいな。単純な好奇心で読み進めることができるし、羊が取り付くと、どんな世界が見れるのだろうと妄想(普通の人は空想かしら)が捗ってしかたがない。

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドもいいね。もしかしたらここら辺は、夏休みの課題図書まではいかなくとも(課題図書なんてくそくらえだ!ちょっとねずみっぽくしてみた、そうです、風の歌を聴け1973年のピンボール羊を巡る冒険には、主人公の友達として、お茶目な?鼠🐭くんが出てくるのです)夏の100冊とかに選出されていたかもしれない。是非偏見や食わず嫌いを取り払って読んでみてくれたまえ。

そして虜になって、風の歌を聴けではまんまと騙されて、ほかの本を読みだしていくと、少しづつどこかマンネリ化してしまって遠のく、遠のいては近づく、その繰り返しになるから。ま、そういう鹿田は遠のいてます、てへ。騎士団長を最後にもう新作は随分と呼んでいない。前にも言ったかもしれないが、夏になると風の歌を聴けは定期的に読みたくなるから、それは読んでいるけれど、それっきりだな。今少し、夜のくもざるは読みたくなったが。

あ、結局今回も本の話で終わってしまったな。色々思い出す作業があって頭もすっかり冴えわたってしまったわ。さて、このまま鹿田はもものかんづめ三部作になぞらえて、もう1記事書いてしまうでしょうか?

正解は神のみぞ知る。

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